古都鎌倉を感じる名スポット。 完全予約制の穴場!ひっそり佇む古民家茶室〈北鎌倉 宝庵〉で、心身共にデトックス。
FOOD 2019.05.29
三方を山々に囲まれた北鎌倉。新緑の季節、いつもは公開されていない秘密の空間を目指して、深く凛とした山奥へ。〈北鎌倉 宝庵〉をご紹介します。
ひっそりと佇む非公開の茶室を目指して。
北鎌倉のメインストリートから路地に入って、浄智寺の山門を横目に、坂道をひたすら歩く。
途中閑静な邸宅や風光明媚な竹林もあって、心がホッと落ち着くエリアだ。
イベントで侘び寂びの世界へ。
空気がさらに凛として感じられるのが、風情ある苔門の〈宝庵〉の入り口。
普段は公開されていない茶室だが、イベント開催時は訪れることができる。昭和のジャーナリスト、関口泰の茶室として1934年に完成した数寄屋造りと、一畳台目の2棟。
浄智寺の山号である金宝山を背景にした自然がとても美しい。この場所は鎌倉時代、浄智寺のお坊さんたちが山を切り開いたともいわれ、鎌倉の名水のひとつ、甘露の水が出る井戸も。そんな貴重な場所で開催される、浄智寺の住職による坐禅会や、芸術的な和菓子をいただく茶会は、古都鎌倉を感じられる絶好の機会に。
〈北鎌倉 宝庵〉
完全予約制。茶会のほか個展やヨガなどのイベントも。北鎌倉駅から徒歩10分。舗装されたなだらかな山道なので足元も普段通りでOK。まずは浄智寺を目指して。
■神奈川県鎌倉市山ノ内1415
■問い合わせ&予約:kamakurahouan@gmail.com
■HP:houan1934.com
(Hanako1172号掲載/photo : Shin-ichi Tomoya Uehara text : Chiemi Makita)