神田愛花さん×銀座、ドライブ旅行など新連載まとめ12選|ひとりで見るべき映画、子連れカフェほか
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薄くてさらりとしたビールが主流。 アジア料理研究家に聞いた!エスニック料理店でトライしたいアジアのビール10選

FOOD 2019.05.23

大ブームになったパクチーも、今やすっかり日常に定着した感があります。でも、アジアにはまだまだ面白いフードやドリンクがいっぱい。今回は、今後注目を集めそうなビールをアジア料理研究家の外処佳絵さんに聞きました。

INDEX

1.「アンカー」…マレーシア

アンカー1

イスラム教の国であるマレーシアで唯一の国産ビール。ギネスと提携している、〈ギネス・アンカー・ブルハット〉社が製造。ピルスナーとアイスビールがある。共に泡立ちが弱く苦みが少ない、クセのない味。

2.「ライオン」…スリランカ

ライオン1

1881年創業の、アジアでも古い歴史を持つスリランカの〈ライオン・ブリュワリー〉。ラガーとスタウトがあり、ラガーは、モルトの香りを感じる、さっぱりとした味わい。スタウトは、香ばしくほのかに甘い。

3.「レオ」…タイ

レオ1

〈シンハー〉のセカンドライン。日本ではまだあまり知られていないが、シンハーなどに比べて低価格のせいか、タイでの国内シェアは50%以上という大人気ビール。コクも苦みも薄く、軽くてさっぱりとした飲み心地。

4.「ビア・ハノイ」…ベトナム

ビアハノイ1

ベトナムの首都ハノイをはじめ北部で人気のビール。〈ハノイ・ビア・アルコール〉飲料総公社の製造。辛口で喉越しが良いタイプのラガーでバランスがいい。コクは弱く、他のベトナムビールと同様に薄味であっさり。

5.「ミャンマービール」…ミャンマー

ミャンマー1

ミャンマーの国民的ビールで、国内シェアはほぼ8割。製造元の〈ミャンマー・ブルワリー〉は2015年〈キリンホールディングス〉の傘下に。ミャンマーの気候に合ったすっきりした味わいは、国際的な賞を受賞するほど。

6.「ビアサイゴン」…ベトナム

サイゴン1

ベトナムの〈SABECO〉の製品。グリーンラベルの“ラガー”以外に、レッドラベルの“エクスポート”、モルト100%の“サイゴン・スペシャル”がある。ラガーはアルコール度数が低めで、軽い飲み心地。

7.「シンハービール」…タイ

シンハー1

“世界のビール500 ”にも選ばれた、タイが誇るワールドクラスのプレミアムビール。1939年にタイ王室お墨付きの印であるガルーダの紋章を授与されている。ホップの苦みが利いていて、コクもしっかりとある。

8.「サンミゲル」…フィリピン

サンミゲル1

フィリピンのビールシェアの90%以上を占める。ライトタイプからフレーバービールまで、多彩なラインナップ。日本のビールに一番近いのは“サンミゲルピルセン”。東南アジアのビールとしては味はしっかり。

9.「タイガービール」…シンガポール

タイガー1

1932年に、ハイネケン社の資本提携によりシンガポールの〈アジア・パシフィック・ブリュワリーズ〉社が醸造開始。2013年より〈ハイネケン〉社の完全子会社に。爽やかな苦みとフルーティさがある、ラガーらしい味わい。

10.「バーバーバー」…ベトナム

バーバーバー1

ベトナムを代表するビール。ベトナム最大のビールメーカー、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(SABECO)の製品。すっきりとしていてマイルドな味わいのラガービール。苦みやコクはあまりなく、薄味。

水代わりにがぶがぶと。氷を入れるのがアジア流。

酒屋での取り扱いはまだまだとはいえ、タイ料理店やベトナム料理店では普通に見かけるようになった現地のビール。
「気温と湿度が高いアジア諸国で飲むビールはまた格別です。味が薄いものが多いので、日本で飲むと物足りないかもしれませんが、これがまた熱帯の気候にはぴったり。現地では、ビールに氷を入れて飲むのが主流です。味のメリハリがあるアジア料理との相性は抜群だと思います」

クラフトビールがブームのシンガポールを先頭に、東南アジア諸国でもビールの種類は急増中。軽くて薄味タイプのラガーが中心だったアジアのビールにも変化の兆しが。アジア料理のレストランに行った際には、ぜひその国のビールを試してみては。

外処佳絵/アジア料理研究家。国際中医薬膳師。台湾・香港・韓国・タイ・ベトナム等の現地の料理学校・教室にて、アジア料理を中心に学ぶ。料理教室「PANDA KITCHEN」主宰。

(Hanako1140号掲載/illustration : Etsuko Nagaoka text : Riko Saito)

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