東京グルメシーン、チェックすべきはここ。 星付きの名店出身シェフが手掛ける注目フレンチ3選!〈ジョエル・ロブション〉で腕を磨いたシェフも。
目が離せない東京のグルメシーン。続々誕生する新店の中でも、マークしておきたいのが星付きの名店出身シェフが手掛けるお店。今回は、そんな都内の注目フレンチ3軒をご紹介します。
1.〈Green Kitchen〉抜群の食材が丁寧な仕事とスパイスで珠玉の一皿に。/築地市場
旬の魚と野菜を味わうダイニング。シェフは〈ジョエル・ロブション〉などで腕を磨いた小島三生さん。
一流レストラン御用達の仲卸しが目利きした一級品の魚介や有機&無農薬の野菜を、70種類以上のスパイスやハーブ、発酵エキスなどを駆使して奥行き深い一皿に仕立てる。
おすすめは、気仙沼産の女梶木のステーキ。肉のように脂が乗った女梶木が、スパイスの効いた赤ワインソースでぐっと引き立ち、散らした刻みフキノトウと一緒に食べると新次元の味わいに変貌。「手をかけて素直においしいと思える料理をお出ししたい」と小島さん。その心意気が、どの料理からも伝わってくる。
〈Green Kitchen〉
ワインは自然派を用意。グラス700円~、ボトル3,800円~。
■東京都中央区築地6-23-7 唐杉ビル1F
■070-3123-7667
■17:00~22:30LO(日16:00~21:00LO) 月休
■10席/禁煙
(Hanako『ふだんづかいの大銀座』掲載/photo : Mariko Tosa, Megumi Uchiyama text : Asami Kumasaka)
2.〈CRAFTALE〉木漏れ陽のなかで味わう美しく繊細な一皿。/中目黒
木々の緑を額縁で切りとったような眺望が印象的な人気フレンチ店。オーナーは、〈シャトージョエル ロブション〉出身の大土橋真也シェフ。
ランチ・ディナーともに料理はコース1種類のみで、供される8品それぞれにシェフこだわりのテーマが用意される。
珍しいハーブや小さな野花、果物なども使いながら、季節感や食材を主役に見立てた一皿一皿はどれも繊細で優しい味わい。
料理自体はもちろん、供された後に語られる“物語”を楽しみに訪れる人も多い。
(Hanako1143号掲/photo : Shinsuke Matsukawa, Yuko Moriyama, Kenya Abe, Daiki Katsumata text : Makiko Inoue, Yukina Iida, Hiroko Yabuki, Mariko Uramoto)
3.パリ7区〈レストランES〉オーナーシェフ・本城昂結稀さんおすすめ!〈フロリレージュ〉/外苑前
ヨーロッパ修業に旅立つ前に日本に一時帰国した本城さんと現〈フロリレージュ〉のシェフ川手寛康さんは、白金〈カンテサンス〉でともに働いた友人だ。
「フルオープンの厨房を囲むカウンターで、料理人が直接お客さまに料理の説明とサービスをする注目の店。料理人がきびきびと働く姿を見ながらの食事もお客さまに喜ばれる」と本城さん。
初来店のお客さまにお出しする「サスティナビリティー、牛」は経産牛(12~13歳の雌牛)の赤身に手をかけ、味わい深いひと皿に仕上げる川手シェフの定番料理だという。食を取り巻く社会状況(食品ロスの多さ)への警鐘を、これだけ洗練された料理で伝えるシェフの腕と意識は破格。
(Hanako 1123号掲載/photo : Shiro Muramatsu(chefs), Hiro Nagoya(restaurants) text & edit : Chiyo Sagae)