すべてが美しい贅沢パフェ。 季節に合わせたパフェが人気!絶品パフェが楽しめる東京の名店パティスリー3軒
アイスと温かいソースを重ねたり、グラスの中でケーキを表現したり。パティスリーならではの技がグラスに詰まった、繊細で複雑でスペシャルな贅沢パフェ。コース料理のデザートのようなときめきがここに。
1.グラスの形にも、パフェ愛あふれる女性シェフ作。〈PÂTISSERIE BIEN-ÊTRE〉/代々木上原
星つきレストランで、皿盛りのデザートを作っていた馬場麻衣子さんが、そのおいしさを知ってほしいと、月替わりでパフェを始めて6年。パフェは月替わりで、旬の素材や季節感を意識している。
年、脚つきグラスに衣替えしたものの、やっぱり底が広い。そのワケは「どんどん細くなっていくのが、寂しくて」。自らもパフェが大好きという馬場さんの愛あふれるこだわりだ。もちろん、それはグラスの中にも表現されている。同じ素材で、テクスチャーの異なるパーツが、何層にも重なる。
例えば2016年5月のパフェは、爽やかなライムのクリームと合わせたジンジャーが、コンフィ、ゼリー、メレンゲと姿を変えて、清涼感を演出。そこに途中からほろ苦いキャラメルソースが加わって……なるほど、広いグラスの底が醍醐味です。
ケーキのフルーツなどは、なるべく無農薬のものを生産者から仕入れるそう。
2.作るところから楽しめるカウンターのパフェ。〈ATELIER KOHTA〉/神楽坂
「これ、もうやめるわけにはいかなくて」と、目にも留まらぬ早業で飴を作り、ワイングラスにのせる吉岡浩太さん。オーダーすると、なんとパイを焼くところから。ソースを温め、冷たいアイスなどと手際よく重ねていき、仕上げが件の飴。作るところから楽しめるカウンターのパフェは、おいしさもひとしおで、いつしか定番に。
温度の異なるパーツの間には、パイやフレッシュな果肉をはさみ、混ざりすぎない工夫を。冬にいちばん上にあった温かいソースは、季節を経て、グラスの底に。暑い時季は、冷たいクリームから始まる層に変わる。
扉を開けると、スペシャリテのオペラなどが並ぶケーキのショーケースが。
3.パリのカフェに誘ってくれる、フランス菓子店らしいクープ。〈pâtisserie RUE DE PASSY〉/学芸大学
とてもフランスらしい景色だと思いませんか。「パティスリーでできることをグラスの中で表現したい」と、長島正樹さんは、移転オープンを機にクープ=パフェを始めた。
1800年代に誕生した伝統的なデザート、ペッシュ・メルバをはじめ、モンブラン、キャラメル・ポワールといった四季折々のケーキの味を、グラスで再現する。
(2017年9月1日ムックHanako sweets掲載/photo: Machiko Odan, text: Yuko Saito)※メニューが変わっている可能性があります。