茹で鶏の煮汁は捨てないで!家中華のプロが教える本格中華スープ3選
茹で鶏の煮汁は捨てないで!家中華のプロが教える本格中華スープ3選
FOOD 2024.08.14
中国をはじめて訪れた際に現地の料理に魅せられ、家でも手軽にできる中華料理のレシピを発信している酒徒さん。「ほぼ連日二日酔いなので、普段の朝食は味噌汁のみなのですが、前日に白切鶏(茹で鶏)を作った翌朝は、鶏を茹でただしを使って朝食を作るのが、ささやかな喜び。どれも味付けは塩や醤油程度ですが、優しい旨味が体に染みて家族からも大好評です」。茹で鶏の煮汁をアレンジした、朝から食べられる本格中華スープを教えてもらいました。
text_Ritsuko Oshima(Giraffe), Marie Takada edit_Marie Takada
酒徒(中華料理愛好家)
しゅと/中国各地での食べ歩きをライフワークとしている。本場で知った手軽に作れる本格中華料理レシピを紹介する『手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華』(小社刊)が大人気。
1. 山薬蛋花湯(長芋のかき玉スープ)
食欲がない日や、体の調子がイマイチなときにうれしいやさしい味。「長芋のとろとろと卵のふわふわが合わさり、体にするっと入っていきます。長芋とにんじんを、茹で鶏のだしでやわらかくなるまで煮て、溶き卵を流し入れれば完成」
2. 陽春麺(中華かけそば)
「麺があるときは、シンプルなかけそばに。中国の江南地方でよく食べられている料理です。陽春麺とは、具なしの麺という意味なので、具材は小口切りにした細ねぎのみ。この潔さがクセになります。麺は市販の乾麺でOK」
3. 西紅柿鶏蛋湯(トマトのかき玉スープ)
「鍋に油を熱してしょうがを入れ、トマトを角が取れるくらいまで炒めます。茹で鶏のだしを注ぎ、3分ほど煮て、塩で味を調えて。溶き卵を流し入れ、ふんわりしたら胡麻油をひと回しし、細ねぎを散らしたら完成」