毎月テーマに合わせたスイーツを”推しコメ”と共に紹介! ぼる塾 田辺さんの10月の推しスイーツ 「バースデーケーキ」編/ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”

FOOD 2023.10.22

いま最も注⽬と信頼を集めるスイーツラヴァーであり芸人の、ぼる塾・⽥辺智加さん。そんな田辺さんに、スイーツトレンドを発信してきた『Hanako』が、毎月様々なテーマに合わせたおすすめスイーツを送付!それを田辺さんがすべて実食して、推しコメント(略して「推しコメ」)と共に紹介していく本連載。田辺さんのお誕生月でもある10月1回目のテーマは「バースデーケーキ」、今回のセレクターはスイーツコーディネーターの下井美奈子さんです。

INDEX

【推しコメ】キャラの強いもの同士が奇跡の共演!/〈ラ・ヴィエイユ・フランス〉のキャラメル・アブリコ。

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下井美奈子
「古き良き時代のフランスの美味しさを大切にしていきたい。ビジュアルだけではなく、シンプルな美味しさも表現していきたい。」 とおっしゃる木村成克シェフは、パリで創業1834年という老舗の〈LA VIEILLE FRANCE〉で日本人初のシェフパティシエに就任された方です。店名はこのパリの老舗店からつけられています。アイスケーキも長年販売されている定番の人気商品。その一つ「キャラメル・アブリコ」は、ほろ苦いキャラメルのアイスクリームと、ジューシーな杏のシャーベットを組み合わせたアイスケーキです。ほろ苦さ、酸味、そして甘さのメリハリが効いた、杏の香りがたまらないおいしさ。焼き目の付いた杏の実が飾られ、杏好きの心をつかみます。

田辺さん
ん!キャラメルと杏ですね!ほろ苦系のキャラメルと甘酸っぱい杏がケンカすることなく、めちゃくちゃおいしいです。結構苦めのキャラメルなんですけど、杏も甘酸っぱくて、どちらも味が強いのに見事に調和していて。周りのスポンジもすごくしっとりとしています。

私、杏がめちゃくちゃ好きなんですけど、杏に焼き目がついているのはは初めて見ました!甘酸っぱさの中に焼き目がついたことによって、より香りが立っている感じがします。甘酸っぱさが引き立てられていて。スポンジ自体はシャリっとした砂糖のような食感も混ざっていて、それもまたいいです。シャリっというのはなんだろう?杏ってすごいですね。今までは杏単体の味でしか食べたことがなくて、この掛け合わせが知れるなんて!杏が強すぎるから、それにキャラメルが負けないのがすごい。甘酸っぱいと苦さの頂点同士なのに、杏って自己中なイメージなのに(笑)、ちゃんと引き立てられるんだという。杏は好きなんですけど、可能性は感じたことなかったんですよ、ワンマンプレーなイメージだったんです。プロの手にかかれば引き立てられるんだと!絶対誰とも仲良くなれないと思っていたけど、これは驚きました。

〈ラ・ヴィエイユ・フランス〉
お取り寄せ:◯(TEL)
価格:3,900円
店舗情報:仙川店 東京都調布市若葉町2-1-2 1F
公式サイト
TEL:03-6279-5509

【推しコメ】/〈ビオクラ〉のヴィーガン クレーム・タルト・オ・シトロン。

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下井美奈子
自然豊かな山梨県の小淵沢に厨房がある〈ビオクラ〉の、自然の恵みがギュッとつまったヴィーガンケーキ。卵や牛乳、バターなどの動物性のものは一切不使用。小麦粉、含蜜てんさい糖、天日塩を使用し、フルーツは国産のものを優先。どのスイーツも、ヴィーガンとは思えないようなリッチなおいしさ。色々いただいた中でも、お気に入りはこの「クレーム・タルト・オ・シトロン」です。キレイに切り分けたカットタイプは、好きな時に、1カットずつ解凍して少しずつ楽しめるのも嬉しい。ぐるぐると渦巻状にデコレーションされた豆乳クリームは、ごく滑らかなくちどけ。サックリとした食感のタルトも香ばしく、アーモンドクリームがほどよいコクをプラス。中心には、レモン香る豆乳クリームと、国産レモンの果汁の香りを閉じ込めたジュレを忍ばせています。自社製レモンピールの食感もアクセント。清々しいレモンの香りがたまらない、体に優しい美味しさです。

田辺さん
これは豆乳クリームがとてもまろやかで、まずまろやかさを感じます。その後にレモンの酸っぱさと爽やかさがやってきてタルトの食感もほろほろとしていますね。バターを使っていないとは思えないです!アーモンドの香りが立っていて物足りなさを感じさせません。

レモンピールとピスタチオのアクセントが食感も味も引き立ててる感じがします。真ん中のレモンゼリーの部分とピールでレモンの感じ方が違うので、とてもおいしいです。

〈ビオクラ〉
お取り寄せ:◯(WEB)
価格:ホール3,207円、カット済3,445円
店舗情報:オンラインショップ
TEL:0551-20-5144

【推しコメ】憧れのお店が自宅に!というだけで胸がいっぱい。/〈和光〉のケーキ「フロマージュ フリュイ」。

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下井美奈子
2019年に開催したパティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で日本チームの一人として準優勝を獲得するなど、国内外で数々の受賞経験をもつシェフパティシエの小熊亮平がレシピ開発。解凍してもフルーツのフレッシュな味わいを再現する技ありチーズケーキです。色とりどりのイチゴやキウイなどのフルーツが、宝石のようにきらめくビジュアルがフォトジェニック。チーズケーキの部分はクリームチーズ、フロマージュブラン、そして隠し味にブルーチーズをつかった深みのあるチーズのコクが魅力です。そこにみずみずしいフルーツとが重なり、紅茶やシャンパンとも好相性です。

土台にはサブレ生地と、しっとりとしたアーモンドが香るスポンジ生地。その上に、トロリと溢れるフランボワーズ、カシス、グロゼイユのベリーのジュレがジューシー。

田辺さん
和光のケーキが宅配で届くなんてびっくりしましたし、このキラキラ感にもワクワクしました。切ってみるとブルーベリーが挟まっていて。これ本当にフレッシュ感がすごい!フルーツをいただいている感じがして、周りの方がチーズなのかな、口当たりが軽くて中にたっぷりブルーベリーのジャムが入っているのでチーズとの相性もいいですね。下のタルトもしっかりサクサクです。ちゃんとさっくりしていてベッタリせずに、これすごいですね。フルーツをいただいているという感じがして。目にも鮮やかで紅茶とも合いますし。

やっぱり和光は憧れの場所ですから。多分一生そうだと思います。ずっと入るのが怖くて、今日こそは入る!って決めて勇気を決めて入った場所なので、思い入れがありますし。和光に対してはハードルが高いイメージがあるかもしれないので、興味がある人はここから始めていただいてもいいかもしれません。箱にシールが貼ってあるのもテンションが上がる。

その憧れが自宅に!スポンジ、クリーム、ブルーベリー、とブルーベリーがしっかり入ってるのに、邪魔しないというか。それで味が支配されてしまうことがあるんですけど、こんなにたっぷり入ってるのに、他をちゃんと引き立たせていて、スポンジもしっとりしていて、ジャムとの相性もいいですね。チーズもクリームもフワッフワです。雲を食べたらこんなだろうなと思います。フワってなって、ちょっとした酸味が最後にあってこれがおいしいですね。

〈和光〉
お取り寄せ:◯(WEB)
価格:4,536円
店舗情報:オンラインショップ

今回のセレクター…下井美奈子

しもい・みなこ/お菓子教室の講師である母の影響で、幼少期からスイーツを食べ歩く。渡仏し〈リッツ・エスコフィエ〉でディプロムを取得。洋菓子情報の発信、ライター、レシピ提供、商品開発を中心に活躍する。

田辺さん初めての著書が発売中!


芸能界のスイーツ女王こと、ぼる塾・田辺さんがずっと秘密にしてきた”推し”の92品を大公開。ネットやSNSの評判を鵜呑みにせず、有名店、老舗からデパ地下、コンビニまで古今東西のスイーツに奔走し続ける田辺さんの初にして集大成のガイドブックが完成しました。
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photo:Miyu Yasuda text:Kahoko Nishimura

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