毎月テーマに合わせたスイーツを”推しコメ”と共に紹介！ ぼる塾 田辺さんの7月の推しスイーツ 「身体と心に優しいヴィーガンスイーツ」編／ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”

佐藤ひと美　
ヴィ―ガンカフェの先駆け的存在〈8ablish（エイタブリッシュ）〉の「やちよ 吹き寄せ」は、有機米粉と有機メープルシロップをベースに、日本各地から集めた有機栽培または自然栽培の食材を使用した和のクッキーシリーズです。

鳥取県若桜町の日本酒蔵〈太田酒造場 辨天娘〉の『酒粕』や、『有機ゆず』を使用した柚子ピール、上品で奥深い『有機抹茶』、『朝倉さんしょ』の爽やかさ際立つ香りとやさしい辛味、力強い三重県産の『有機焙じ茶葉』、有機カルダモンをアクセントに加えた高知県産『有機生姜』、生地に練り込んだ紀州南高梅の『有機梅肉』、『有機八丁味噌』。8種類すべてのフレーバーを少しずつ楽しむことができる吹き寄せ缶で、それぞれの素材が持つ味わいの特徴もバランス良く表現されています。

なるべくプラスチックや緩衝剤を使わないようにと、クッキーの間には有機黒大豆を敷き詰めている気遣いにも愛を感じます。

田辺さん　
え〜！どの味も好み！！まずは気になる酒粕から。ああ、優しくて、大好きです。ザクザクとした食感で、香りがいいですね。メープルの香りがふわっと香って、酒粕の香りもふわり。間に入っている黒豆を食べたら無限に食べられます。

山椒も変わってますね。香り方に品があります。優しい甘味の中にフワーッと香って、後から強めに香ります。これは海外で配りたい。今海外から観光できている方がいるじゃないですか。これ買ってほしいですね。これは海外の人にたくさん伝えたいです。縁起もいいですし。

ヴィーガンっていうと物足りなさも感じる人もいるかもしれないけど、そんなことは全然なく、品があって、日本の和の心も感じられる。亀の形も入っていて、推しにまつわるので、最高です。これは甘めの八丁味噌ですね。無限にいける、軽い！食感もいいんですよ。ザクホロっとしていて。しっかり食感はあるけど、最後はほろっと消えていく感じ。クッキーと黒豆の食感が違うので、ずっと楽しめる。生姜は海外で食べるジンジャーブレッドとは全然違う利き方。和の生姜という感じで、辛めです。カルダモンも爽やかに香ります。

片栗粉を使ってるのが珍しいですね。私が使ってみたときはボロボロになった記憶。これはいいほろほろサクサクです。

〈8ablish〉
お取り寄せ：◯（WEB）
価格：3,240円
店舗情報：オンラインショップ

佐藤ひと美　
プラントベース（植物性）の新しい菓子の形を追い求めて、創作を行うスイーツブランド〈Sachi Takagi（サチ タカギ）〉。
シェフ ショコラティエール 高木 幸世氏の生き方や考え方を、植物の力を使い“菓子”の分野で表現し、素材そのものが持つポテンシャルのみに頼らず、味作りの可能性を広げることで、“植物だからこそ出来る”全く新しい価値を生み出しているブランドです。

〈サチ タカギ〉の生チョコレートは、花びらや、風に揺れる木々、空の青さ、雲の流れ、差し込む光など、植物を包み込む自然界をイメージした 色鮮やかな見た目と、カカオ豆から作り上げる自家製ビーントゥバーチョコレートを使用した植物の力強さや、素材の風味をダイレクトに感じて頂ける味わいを特徴としています。

数あるラインナップの中でも、鮮烈に果実を感じることができる生チョコレート「Lemon」。イタリア産レモンの果汁をたっぷりと使用した爽やかなレモンの味わいと、おだやかなカカオ感はチョコレートが苦手な方にもおすすめのチョコです。アイシングデザインの水玉模様は、レモンの酸味を表わした黄色と爽やかさを水色で表現。

甘いチョコレートは、自分へのご褒美で食べるのに少し罪悪感を感じてしまったり、人口着色料でなければカラフルなスイーツをつくることが難しいと思われている方も多くいらっしゃいます。そんなチョコレートやスイーツに対する認識を〈サチ タカギ〉というブランドを通して、「植物の力」で甘いチョコレートやお菓子はヘルシーでカラフルなものを作ることができるということを知るきっかけになるブランドなので、大人だけじゃなくお子様層にもぜひ食べてみてほしいです。

田辺さん　
実はこちらのチョコレート、今年のバレンタインに買ったんです、もちろん自分用に。大好きなんですよ。買ったのはライチなのでレモンは初めて。女性のショコラティエさんは応援したいですよね。またこれ綺麗だ！私が買ったライチは花びらみたいな感じなんですけど、この水玉柄も飾っておきたいくらい綺麗。

ああ、おいしい！最初は優しい甘さだったんですけど、どんどん口で溶かしていくとスッキリとしたレモンの酸っぱさが表現されていて。無くなる頃にはレモンで口が溢れていて、レモンがとにかくしっかり際立っています。この1粒でしっかりレモンが感じられますね。下のミルクチョコっぽいところが、しっかりレモンの味でした。上の部分で味を出しているのかなと思ったけど、チョコレートを溶かしていくと、酸味がしっかりとして。逆にトップは優しい甘さでした。

レモンのすっぱさを出すのって難しいですよね。レモン味は好きなんですけど、レモン風味じゃなく、しっかり酸味がするのが好きで。夏になるとチョコレートからは遠ざかるけど、これは夏に食べたいチョコレートです。これは甘さが残らないんですよね。

きっと来年もこのチョコレートを買います。

〈Sachi Takagi〉
お取り寄せ：◯（WEB）
価格：2,160円
店舗情報：オンラインショップ
TEL：0120-983-650

佐藤ひと美　
ベジタリアンフードセラピスト＆米国NTI認定栄養コンサルタントの安藤 夏代氏によるプロデュースカフェ〈Veggy Way（ベジウェイ）〉では、可能な限りオーガニックや自然農法の植物性材料を使用したスイーツを展開。

中でも、自家製豆乳ヨーグルトで作るヴィーガンバターを使用し、素材にこだわったヴィーガンバターサンドは国内でもなかなかお目にかかれません。

「ベジウェイ」では、牛乳やバター、卵、白砂糖・小麦粉不使用というだけでなく乳化剤・安定剤・着色料・香料・保存料も使っていません。しっとりほろりな北海道産自然栽培米粉のグルテンフリークッキーで、ヴィーガン塩バターとたっぷりの有機レーズンをサンド。工房で1つ1つ丁寧に製造した、こだわりのヴィーガンバターサンドです。この、有機ココナッツオイルや自家製の豆乳ヨーグルトで作られているヴィーガン塩バターが、植物性とは思えないほどバターの味わいで驚きなんです！

田辺さん　
こんなにしっかりバター部分が多くて嬉しいですね。あ、でもバターはバターでもヴィーガンなんですよね。お酒も使っていないから子供にいいかも。

ああ！食べやすい！甘味が本当に抑えられています。優しくて、豆乳ヨーグルトの酸味かな？もあります。これはお子さんはもちろん安心ですけど、甘いのが苦手な男性、酒飲みの方におつまみとしてもいいですね。すごい大人の味です。味自体はレーズンのほのかな甘み、薄い味というわけではなく、奥にある酸味と葡萄のレーズンの芳醇な味わい。クッキーは余計な味はなく、塩バターの味が爽やかに消えていく感じ。余計な味が一切なくて、味がないわけじゃないんですよ、でも。クッキー自体はしっとりしていて、優しい素朴な米粉の味。優しい粉の味。バター自体もしっかりと入っているけど、最初にちょっと豆乳の香り、口溶けよく食べていく感じで、最後に塩を感じます。ワインと合うような。

素材それぞれの旨みが感じられる。ぎゅっと旨味を濃縮したような感じです。おやつというよりおつまみに向いていて、レーズンサンドが苦手な人にも食べられそう。そういう嫌なものが取り除かれた、おいしい塊。母も溶けていないバターが苦手で、そういう人にはこれを食べていただきたい。臭みがなくて、爽やか。脂っぽさが残らない。

最近先輩が甘いものが食べられなくなった人が多くて、オーガニックにこだわっていて、その先輩にあげることに決めました。昔はよく甘いもの一緒に食べてたんですけど、今はもう食べられないそうで、これだったら！材料見せたら安心じゃないですか。豆乳ってクセがすごいけど、その感じもないからすごい。健康においしくっていうスイーツが増えて嬉しいです。おいしいものは食べたいけど健康でいたいって最近すごく思うので、こういうこだわっているものを食べたいですね。

〈Veggy Way〉
お取り寄せ：◯（WEB）
価格：3個入り1,280 円
店舗情報：オンラインショップ

今回のセレクター…佐藤ひと美

さとう・ひとみ/日本スイーツ協会スイーツコンシェルジュ認定資格保持。名古屋・東京・大阪エリアに精通し、「美味しい食べ物は人を幸せにする」をコンセプトにテレビ・雑誌、 webなどの媒体でパティスリー・ショコラトリー情報を執筆。

芸能界のスイーツ女王こと、ぼる塾・田辺さんがずっと秘密にしてきた”推し”の92品を大公開。ネットやSNSの評判を鵜呑みにせず、有名店、老舗からデパ地下、コンビニまで古今東西のスイーツに奔走し続ける田辺さんの初にして集大成のガイドブックが完成しました。
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