エキスパートが真剣に選ぶ!東西スイーツリレー 夏の大定番!暑い日にぴったりな桃スイーツ3選|スイーツアンバサダー・nanshi
和菓子・ネオ和菓子専門家の安原伶香さんと、スイーツアンバサダーのnanshi(ナンシ)さんが、毎月交替でテーマに沿ったおすすめスイーツをナビゲート。今月はnanshiさんが、「夏にぴったりの桃スイーツ」を紹介します。
こんにちは、nanshiです。季節はすっかり夏ですね。そして、桃の季節がやってきました!
この時期たくさんのお店で見かける桃スイーツ。いまや夏の大定番とも言えますが、今回はその中でもとっておきの3店をご紹介させてください。
1.〈ダイヤメゾン〉の「桃とブランマンジェのかき氷」と「桃の豆花」
アルミ製品・アジア雑貨とカフェの複合ショップ。
旬の桃をギュッと味わえるかき氷は毎年大人気で、この時期は特にたくさんの人が訪れます。喜界島のざらめソースと自家製の桃ソースを氷の上にたっぷりとかけ、ライムピールが爽やかに香る一品。桃はその時期ごとに品種を変え、熟した一番おいしいものをトッピング。氷の下にはブランマンジェが隠れていて、氷が溶けてもおいしく食べられるのがうれしいポイント。
有機豆乳で作られた豆花は、甘酸っぱいカカオフェルメントシロップのジュレが桃とも相性バツグンです。
2.〈SUGiTORA〉の「桃とサバランのパフェ」と「桃かき氷」
オープン当初から大人気、今年で7年目の季節の定番パフェ。大きなグラスには、桃やミルクの自家製ジェラートが3種類も。そこにピスタチオのサクサクしたクランブルやメレンゲ、生クリーム、オーガニックバニラやフルーツを漬け込んだ赤ワインに浸した自家製サバランを合わせて。シェフは洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド」日本代表を経験されており、流石センスと技術が光る味わい。食べるごとに食感や味わいの変化も楽しく遊びごころ詰まったパフェです。まるで伊達政宗の兜のような、大きく繊細な三日月型のチュイルの技巧にも驚き!
今年から始まった天然氷を使ったかき氷には、桃がまるまる1個分!ミルクティーのシロップと自家製ラズベリーのソース、ジェラートも入っていてまるでパフェのよう。
3.〈Harmonika〉の「ジャスミンピーチ」と「桃・酒・ライチ」
京都祇園にある履物屋〈祇園ない藤〉の敷地内に2022年オープンしたタルトとアシェットデセール(皿盛りデザート)のお店。季節の果物を使ったバリエーション豊かなデザートの中から、桃を主役にした2皿を。
ジャスミンのブランマンジェと桃のコンポート・シャーベットにジャスミンピーチティーの泡のソースを合わせて仕上げにオレンジの皮を削った「ジャスミンピーチ」は華やかに。
軽く砂糖でマリネをして瑞々しさを引き出したフレッシュな桃と、柚子のコンフィチュール、日本酒のシャーベットにエルダーフラワーの泡のソースを合わせ、青柚の皮を削った「桃・酒・ライチ」はすっきりと上品に。
どちらも桃の良さを引き出した香りの重なりにうっとりと酔いしれる味わいです。