毎月テーマに合わせたスイーツを”推しコメ”と共に紹介! ぼる塾 田辺さんの5月の推しスイーツ 「お茶を使ったスイーツ」編/ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”
いま最も注⽬と信頼を集めるスイーツラヴァーであり芸人の、ぼる塾・⽥辺智加さん。そんな田辺さんに、スイーツトレンドを発信してきた『Hanako』が、毎月様々なテーマに合わせたおすすめスイーツを送付!それを田辺さんがすべて実食して、推しコメント(略して「推しコメ」)と共に紹介していく本連載。5月2回目のテーマは「お茶を使ったスイーツ」、今回のセレクターはスイーツライターの佐藤ひと美さんです。
【推しコメ】お茶を飲んだ時のような、香り高い後味。/〈HOHO HOJICHA〉のプレミアム焙じ茶カステラ。
佐藤ひと美
日に日に暑くなってきて、いよいよ夏に向かっていく季節。日頃の疲れを癒すために、古くから「お茶」は重宝されてきました。薬として始まり、文化として広がり、現代社会においてはリラックスやリフレッシュのツールとしても利用さている「お茶」。今回は「お茶」を使ったスイーツをご提案します。
京都宇治唯一の焙じ茶専門店〈HOHO HOJICHA〉による焙じ茶カステラは、京都の老舗カステラ職人が、茶鑑定名匠・森田治秀が厳選した玉露焙じ茶を贅沢に使用して、丁寧に仕立てた職人仕込みのふんわり柔肌な極上食感が堪能できるカステラです。ティータイムのお供に、焙じ茶はもちろん緑茶や紅茶にも相性抜群。古来の日本を思わせる和風の蘭字モチーフの茶箱モチーフパッケージは手土産にしても喜ばれると思います。
田辺さん
香ばしくていい香りがしていますね。1切れごとにカットされているのが地味に嬉しい。切れてなくて、自分で厚さを決めるのもいいんですけど、みんなに配るのにはこれがいいですね。
お茶はやっぱり香りから。お茶系のものは色だけで決めちゃダメというか、香りを重視したいんです。ほうじ茶の香ばしさがしっかりたって、生地もしっとりですね。口に入れた瞬間からほうじ茶の香ばしさはあるんですけど、食べ終わってからの方が深い味が追いかけてきます。後から来るほうじ茶の香りが本格的さを物語っていますね。本当にほうじ茶を飲んでいるみたいな感じです。それくらいしっかりと味わいがきますね。お茶のスイーツって、味をしっかり出すのが難しいんです。作ってみた経験談として、紅茶はわりかし簡単なんですけど、ほうじ茶と抹茶は難しい。香りはいいけど味が飛んじゃうんですよね。でもこれはしっかりほうじ茶本来の香ばしさがしっかり出ているので、こだわって作っているなと感じます。
舌の上に乗った時にほうじ茶がしっかり。生地もしっとりですね。甘みもしっかりあるけど、最後の後味のおかけで食べやすい。あくまでもお茶っていう感じ。これは海外の人にも味わって欲しいですね。ついこの間、シンガポール行って自分が楽しかったから、海外の人が楽しめているかすごい気になっちゃうんですよ。パッケージにも日本らしさがあるので、ぜひ出会ってほしい。
〈HOHO HOJICHA〉
お取り寄せ:◯(WEB)
価格:1,380円
店舗情報:京都府宇治市宇治妙楽51-2
オンラインショップ
TEL:0774-21-2889
【推しコメ】濃いだけじゃない、お茶本来のおいしさをつるんといただく。/〈ISSENKA〉の-本葛蕨菓- 煉まっちゃ。
佐藤ひと美
近年の抹茶スイーツのブームにより抹茶の認知度は大きく上がりましたが、それに伴い香料や添加物の入った抹茶スイーツが当たり前に流通しています。巷に溢れかえる抹茶風や抹茶味ではなく、一切妥協のない本物の抹茶スイーツを創り、届けたい。『抹茶は、もっとおいしい。』その想いから生まれたブランド〈ISSENKA〉。お抹茶本来の美味しさを最大限に活かすため、厳選した原材料のみを使用し無駄なものは一切入れないし、大量生産もしていません。原材料になるお抹茶の品質管理から製造工程、製法、パッケージングに至るまで、畑からお届けまで一貫して「抹茶ファースト」に本気という。
京都の在来種から選抜された抹茶のための品種「さみどり」を使用した 本葛蕨菓(ほんくずわらびか)『煉(ねり)まっちゃ』。
ベースとなるのは、古くから親しまれてきた和菓子「くず餅」「わらび餅」です。抹茶同様、わらび餅のもっちりと弾力のある食感、くず餅のなめらかで優しい口当たりを最大限に表現する混ざりものなしの原材料(奈良「吉野本葛」、京都「黒本蕨」)を火にかけ煉り上げ、〈ISSENKA〉シングルオリジン抹茶と洋菓子のエセッンスを取り入れた、独特の食感と口当たりでお抹茶を味わうための和スイーツ。今までの「抹茶スイーツ」の概念を覆す出会になると思います。
田辺さん
ふむふむ。一口食べてみます。ええっ、おいしい!めちゃくちゃ美味しい!「お茶!」っていう感じがして。笹にくるまっているのがにくいですね。可愛いですし。葛っていうと、どうしてもぷるんっていう感じだけど、こちらはもったりした感じ。この味わいも独特というか、他と違う葛ですね。お茶の風味も、苦いだけじゃない。そしてこのサイズ感、ベストな感じがしますね。
暑い時期に、透明なおしゃれなお皿にのせたいですね。冷たいお茶で飲みたいです。見た目も涼しげで、味もとてもおいしくて。こういうタイプのお菓子はいろいろと食べてきているんですけど、全部同じじゃないのがすごい。各々のこだわりがちゃんと違いますね。
濃い中に優しさを感じるのはクリームなのかな⁈ なめらかなんですよ、それは生クリームのなせる技かしら。でも洋菓子然とはしていなくて。お茶って濃ければいいわけじゃないな、と思うんです。こちらは洋の要素と合わせて、お茶本来のおいしさは消さずに味わわせてくれる。
〈ISSENKA〉
お取り寄せ:◯(WEB)
価格:4個入り化粧箱3,600円
店舗情報:オンラインショップ
【推しコメ】チーズに負けない、烏龍茶の華やかさ。/〈Mr. CHEESECAKE〉のMr. CHEESECAKE Tohobijin。
佐藤ひと美
〈Mr. CHEESECAKE〉の「Tea Collection」シリーズでは、ケーキでよく使われる紅茶ではなく、中国茶や日本茶を使った新しい味わいに挑戦した”お茶を主役にした”チーズケーキを販売しています。
果蜜感を生かした爽やかな「Mr. CHEESECAKE Tohobijin」は、紅茶に近い発酵度の烏龍茶「東方美人」を使用。熟れたマスカットやはちみつのようとも表現される、上品で甘い香りが広がる紅茶に近い風味をもった他にはない独特な香りが特徴的。生クリームにくだいた茶葉を漬け込むことで、ほんのりと自然な香りと味わいが伝わるように作り上げられています。繊細な香りを感じやすいようにとシンプルにレモン果汁のみを加えているので、優しく軽やかな香りと爽やかな酸味を感じることができます。繊細なお茶の香りを最大限生かす為に他の素材はあまり使っていません。素材をシンプルにすることで、お茶のおいしさを引き出しています。
おすすめの食べ方は半解凍です。
田辺さん
やっぱりもう、このチーズケーキでしか味わえないおいしさですよね。最初にチーズの酸味があって、後からお茶っていう感じがします。〈Mr. CHEESECAKE〉のいいところって、半解凍でちょっと硬くてもおいしいですし、完全に溶かしてもおいしい。チーズっていうのは強い味ですけど、お茶の味をしっかり出すのが素晴らしいです。食べ進めると酸味の後にお茶への風味がきて、その変化が面白い。食べ終わってから少し時間が経っても、お茶の味がまだ残っていますね。長く持続します。
目で確認できるくらいしっかり茶葉は入っているのに、えぐみはないのがすごい。生クリームにお茶を漬けているんですね、それは手間がかかっている! どうやったらこの味を引き出せるのか、考え抜かれているんですね。えぐみはなく、華やかな味が出ています。引き出し方が計算されているんだなと思いました。ただ入れればいいわけじゃないですもんね。他の食材との組み合わせ方が重要。
そして〈Mr. CHEESECAKE〉のすごいところはレシピを公開しているということ。レシピ本も持ってるんですけど、これを作れたら最高だな。と。インスタに毎回レシピが出てくるのを楽しみにしているんです。チーズケーキは作れていないんですけど、飲み物のレシピは結構真似してます。
〈Mr. CHEESECAKE〉
お取り寄せ:○(WEB)
価格:3,996円
店舗情報:オンラインショップ
今回のセレクター…佐藤ひと美
さとう・ひとみ/日本スイーツ協会スイーツコンシェルジュ認定資格保持。名古屋・東京・大阪エリアに精通し、「美味しい食べ物は人を幸せにする」をコンセプトにテレビ・雑誌、 webなどの媒体でパティスリー・ショコラトリー情報を執筆。
田辺さん初めての著書が発売中!
芸能界のスイーツ女王こと、ぼる塾・田辺さんがずっと秘密にしてきた”推し”の92品を大公開。ネットやSNSの評判を鵜呑みにせず、有名店、老舗からデパ地下、コンビニまで古今東西のスイーツに奔走し続ける田辺さんの初にして集大成のガイドブックが完成しました。
購入予約可能な書籍紹介ページはこちらから。
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