“沖縄タコス”5種類を食べ比べ!
沖縄の旅でやっぱり外せないのが、ファストフード感覚で親しまれるタコスとタコライス。王道はもちろん、進化系も登場しています。2月28日発売1218号「沖縄」特集よりお届け。
“沖縄タコス”は、シェルに個性が表れる。
「戦後間もない頃、米軍基地が集中する中部を中心に広まっていったとされているのが沖縄タコスです。でも、アメリカやメキシコのタコスとは全く別物。独自に発展を遂げてきたものなんです」。そう話すのは国際通りのタコス・タコライス専門店〈jam’sTACOS〉を手がける朴木一悦(ほうのきかずよし)さんだ。
「最大の特徴はタコシェル。とうもろこし粉の生地を焼いて作った柔らかいメキシカンタコスとも、小麦粉の生地を揚げた硬いアメリカンタコスとも異なり、とうもろこし粉と小麦粉を混ぜた生地を揚げて作るのが沖縄のタコシェル。サクサクもちもち食感が醍醐味です」
そしてスナック感覚で広まったタコスの後を追い、「さらにお腹に溜まるものを」と考案されたのが、生地をお米に替えたタコライス。
「最初はタコス店の賄いとして始まったともいわれ、沖縄の家庭料理としても根付いていきました」
かくいう朴木さんは名古屋の出身。仕事で訪れた沖縄で出会ったタコスに衝撃を受けた。
「最初は仕事のついでにタコス屋を巡っていたのが、次第にタコス目当てに沖縄に行くようになり、最後には自分で作りたいなと(笑)。実際にタコス店で修業させてもらったのをきっかけに、お店を出すまでに至りました」
近年は国内でのメキシカンブームもあって、県内でも再び沖縄タコスが脚光を浴びつつある。「フードトラックでタコス屋を始める若い人が増えているほか、老舗も世代交代し、新しい動きが生まれているように感じますね」
いずれは沖縄タコスを〝ジャパニーズタコス〞として海外に展開したいと語る朴木さん。そのために今は、多くの日本人に沖縄タコスの魅力を知ってほしいという。
「シェルや具材、サルサソースなど各所にお店の個性が出ます。ぜひ食べ比べてみてください」
1. jam’s TACOS「シェルの食感を引き立たせる塩タコス」
名古屋店に続く2店目として2022年にオープン。具材のおいしさと沖縄タコス特有のサクサクもちもちのタコシェルの食感を引き立たせるために、塩をかけて食べるスタイルを提案。
住所:沖縄県那覇市牧志2-4-14 カカズ産業国際通りビル3F │ 地図
電話番号:070-9053-2109
営業時間:11:00〜15:00、17:00~21:00※月は夜営業なし
定休日:火曜
席数:20席
2. チャーリー多幸寿「もっちり生地のソフトシェルで“沖縄タコス”のルーツを味わう」
1956年創業。“元祖沖縄タコス”の店。創業者・チャーリーさんが考案したソフトシェルはもち麦入りで、サクッとしながらもっちりとした独特な食感。タコミートはビーフ100%。島とうがらしの辛味爽やかな自家製サルサソースも評判だ。
住所:沖縄県沖縄市中央4-11-5 │ 地図
電話番号:098-937-4627
営業時間:11:00〜18:45LO
定休日:木曜
席数:40席
3.タコス屋 新都心店「シェルとサルサが後をひく。たっぷりめの野菜もうれしい!」
もっちりサクサクの自家製シェルと、合い挽き肉の旨味あふれるタコミートが絶妙バランス。野菜たっぷりのタコスは地元の女性ファンも多い。爽やかな旨味と辛味がループするサルサソースを「かけながら食べるのが通」なのだとか。
住所:沖縄県那覇市おもろまち4-12-13 │ 地図
電話番号:098-867-2644
営業時間:11:00〜21:45LO
定休日:なし
席数:22席
4. Luke Tacos「2種のシェルと8種のトッピング。オリジナリティで攻める進化系」
「クラシックとオリジナル」をテーマに、セミハードorハードシェルで提案する個性派タコスが評判。トマトの甘味を生かしたサルサが特徴的で、トッピングも豊富!季節の果物サルサを合わせる「ガーリックシュリンプ」もオススメ。
住所:沖縄県中頭郡嘉手納町嘉手納445-12 │ 地図
電話番号:098-989-0996
営業時間:11:30〜20:00
定休日:水曜
席数:9席
5. SEÑOR TACO「こだわりシェルとタコミート、自家製サイドメニューも評判」
創業から約40年、地元で愛される老舗。挽き肉に玉ねぎ、豆などを合わせたこだわりのタコミートともっちり生地のシェルのバランスが絶妙で、週末は行列必至。「インチラーダ」や「自家製オニオンリング」もファン多し。
住所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12 プラザハウス1F │ 地図
電話番号:098-933-9694
営業時間:11:00〜21:00LO
定休日:なし
席数:38席