個性派餃子も勢揃い! ほんとうに美味しい餃子を求めて…。タレにまでこだわった個性の光る【餃子専門店】4選
中華屋さんのシンプルさもいいけれど、今、個性の光る餃子に注目が集まっています。焼き餃子あり、水餃子あり、中身は何を選び、どんなタレで食べるのか?おいしさの秘訣が盛りだくさんの、人気店をご紹介します。
1.全て手作りの餃子本来の製法〈您好〉/幡ヶ谷
シャキシャキ、ザクザクとしたおいしい歯ごたえを残すため、肉や野菜は全て手で刻んでいく。餃子=家庭料理であることの信念を守るため、この手間を惜しまない。
薄力粉を少し混ぜ、食感を良くした生地は24時間熟成。多めの油で揚げ焼きのようにしたら、こんがりキツネ色の焼き目と白い皮のコントラストが鮮やか。9 個入り900円(税込)。
中国南方の味噌風調味料・沙茶醤に酢と醤油を混ぜた特製ダレ。提供の直前にネギを投入する。
席の約半分を予約席にし、残りは当日席に取っておくという店内は、ガラス張りで明るく広々とした空間。
2.上海風のジューシーさを徹底再現〈JASMINE 憶江南〉/中目黒
広尾の人気店〈中華香彩JASMINE〉の姉妹店として今年3 月オープン。山口祐介シェフの念願だった上海屋台風の焼き餃子は、ここでようやく実現。
豚ひき肉に、野菜は香味用のネギと生姜のみ。そこに加わるみじん切りにした煮こごりが、肉汁あふれる焼き小籠包風の一口を作る。
名物メニューのよだれ鶏のタレが、なんとこの餃子ともマッチング!15種の香辛料と特製のラー油に黒酢ベースの甘酢ダレを加えたもの。
開放感のある気持ちのいい店内には、個室やバースペースも。ランチ、ディナーともにコースあり。
3.皮の中には羊肉の旨いスープが〈亜細亜割烹 蓮月〉/乃木坂
乃木坂駅を出てすぐ、なのにかなりの隠れ家感。「中華料理世界大会」で優勝の実績を誇る品川祐司さんが、自慢の餃子を出すため開店。今や予約必須の人気店。
片栗粉を加えているから、皮はもっちりとした食感。中国東北地方流の羊肉を加えた餡は、臭みがな深い秘伝のレシピ。オンラインでお取り寄せ販売も。6個入り600円。
焼き餃子と水餃子2 種の餃子を含め、店の全6 品目を注文し、コースで楽しむ人多し。自家製ラー油と醤油を合わせた焼き餃子用のタレと、それに黒酢を加え田母野が、水餃子用として提供されている。
カウンター6 席とテーブル6 席。袖の触れ合う小さな空間が、アットホームな雰囲気で魅力的。インテリアも中国風のムード。
3.栄養モリモリ変わり餃子〈池尻餃子.〉/池尻大橋
無添加であること、体にいいものであることを前提とした餃子の数々。とした餡の秘密は、店主の瀬川貴理さんさえ知らない技。玄米酵母液も練り込み、小粒ながら滋養と愛情たっぷり。
全5 種の焼き餃子を味わえる「はじまりの膳」800円。右から、あおば餃子、大葉餃子、鶏パチー餃子、旬の十五野菜餃子無添加海老の姿餃子。気に入た味は単品でも注文して。
謎の主婦・マダムローズによる“お母さんの味”。彼女の家での勝負飯だった餃子が、ここ池尻とインドネシアに店を出すほどのプロの品になった。
定番「あおば餃子」のトロリ全てマダムローズ手作りのタレセット。右から、柚子胡椒、池尻サンバル、ご馳走ラー油。
靴を脱いで上がると、ホッとする我が家のような居心地の良さ。掘りごたつの個室あり。持ち帰りも。
(Hanako1123号掲載/photo:Keiko Nakajima text:Kahoko Nishimura edit:Chiyo Sagae)