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『日本のおいしさ簡単レシピ』が本になりました。 メインにもおつまみにも◎おうちで作れる簡単「揚げ物」レシピ3選
本誌の人気連載『日本のおいしさ簡単レシピ』を一冊にギュッと凝縮した『18人の料理家が考えた、日本のおいしさ簡単レシピ』が絶賛発売中。レシピ集としてはもちろん、保存食カタログとしても重宝する、一冊で二度おいしい完全保存版ブックです。今回は、揚げ物レシピをご紹介します。
1.「くるま麸のハーブカツレツ」
ハーブ入りのパン粉をつけ、オリーブオイルで揚げて、軽めの洋風カツレツに。
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■材料
・くるま麸…4個
・小麦粉…適量
・溶き卵…1個分
・塩…小さじ1/2
・黒こしょう…適量
・パン粉…適量
・ローズマリー…3枝
・パセリ…大さじ1
・レモン…1個
・オリーブオイル(揚げ油)…適量
■作り方
1.くるま麸はたっぷりの水につけて戻す。柔らかくなったら水気をしぼり、半分に切る。パン粉は細かくし、みじん切りのパセリとローズマリー、すりおろしたレモンの皮を混ぜる。
2.くるま麸に小麦粉をまぶし、塩、黒こしょうを加えた溶き卵にくぐらせ、1のパン粉をつける。
3.フライパンにオリーブオイルを多めに熱して、くるま麸を揚げ焼きに。盛りつけてレモンを添える。
【POINT】中まで火を通す必要がないので、フライパンにオイルを入れて揚げ焼きする感覚でできます。

今回アレンジしたストックフードは…
「新潟名産のくるま麸は、アルミ棒に生地を巻いて直火で焼く工程を3回繰り返すことでできます。グルテン100%なので中身も濃く、食べごたえがあります。煮物やすき焼きなどに入れて食卓に並ぶことも多いです」(代表・本間喜一さん)
今回教えてくれたのは…
坂田阿希子(さかた・あき)/料理家。国内外の新たなおいしさを常に探求。現在は東京・代官山に〈洋食KUCHIBUE〉をオープン。オーナーシェフとして厨房に立つ。
2.「ホタテ、三つ葉、干えのきのかき揚げ」
ぱらりと塩をかけてつまみにしても。今回は磯の風味を足して、かき揚げに。
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■材料(6個分)
・ホタテ…5個
・干えのき…15g
・三つ葉…1/2袋
・揚げ油…適量
・塩…適量
【A】
・小麦粉…50g
・溶き卵…1/2個分
・水…90ml
・青のり…大さじ1/2
■作り方
1.ホタテは4等分にカットし、三つ葉は3cm幅に切る。
2.ボウルに1と干えのきを入れ、小麦粉小さじ1(分量外)をさっとまぶす。
3.【A】を混ぜ合わせて2に加え、さっくりと全体を混ぜ合わせる。
【POINT】衣はあまり混ぜすぎず、菜箸などでさっくり合わせるように混ぜるのがポイント。
4.180°Cに熱した揚げ油で両面からっと揚げ、網付きのバットなどにのせて油をきる。
5.皿に盛りつけて、塩でいただく。
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今回アレンジしたストックフードは…
「えのき茸栽培を始めて50年になります。干えのきは、色々な人にえのき茸を楽しんでもらえるよう始めました。新鮮な生えのき茸を12時間じっくり乾燥させることで、旨みをギュッと凝縮しました」(代表取締役・金子元治さん)
今回レシピを教えてくれた先生は…
つむぎや(2人組)/金子健一、マツーラユタカによるフードユニット。現在は、金子は長野県松本市で〈alpsgohan〉、マツーラは山形県鶴岡市で〈manoma〉という店を営む。
3.「なめ茸パクチー餃子」
なめ茸の旨味が具材をひとつにまとめ上げてくれます。
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■材料(2人分)
・豚ひき肉…150g
・なめ茸…大さじ2
・セロリ…1/4本
・パクチー…4本
・餃子の皮…20枚
・揚げ油…適量
・酢…適宜
・黒こしょう…適宜
■作り方
1.セロリ(葉と細めの茎の部分)とパクチーを細かく刻む。
【POINT】味付けはなめ茸のみというシンプルさながら、香味野菜と肉にコクと旨味をプラスしてくれる。
2.ボウルに豚ひき肉、なめ茸、1を入れて、よくもみこむ。
3.餃子の皮で2を包む。
4.油を中温に熱して3を入れ、上下を返しながらきつね色になるまで揚げる。
5.火が通ったら油を切り、器に盛りつけ、酢と黒こしょうをつけていただく。
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今回アレンジしたストックフードは…
「なめ茸は食卓にあるとうれしい常備菜のひとつ。地元で栽培したえのき茸を使用し、かつおと昆布のだしの旨味を存分に生かしました。化学調味料を使わず、無添加で優しい味なので、料理に入れてもおいしいです」(代表取締役・高相高就さん)
今回レシピを教えてくれた先生は…
麻生要一郎(あそう・よういちろう)/建築、飲食、宿業を経て、料理研究家に。「毎日食べても飽きない家庭の味」がモットー。
■Instagram@yoichiro_aso