これを食べずして夏は終われない! 愛好家4人が選ぶ、今必食のかき氷厳選5軒
夏と言ったらやっぱりかき氷。でもたくさんお店があり過ぎて、どこに行けばいいか分からない!そんなあなたに。削りが安定し、いつ何を食べても美味しい2軒に最旬スタイルを楽しめる3軒…かき氷愛好家・齋藤 愛さん、ayanoさん、あやめさん、小池 隆介さんの4人がセレクトする、いま行くべき5軒をチェックして!
1.餡とフルーツなどとの幸せな出合い。〈浅草浪花家〉/浅草
うさぎリンゴがのった、自家製ミルクのシロップがかかる氷は、中にも季節のフルーツがいっぱい。「氷の削り方自体もていねいで、口ほどけがいいです」(小池さん)。
2010年にオープン。
粒餡とイチゴ、こしあんとナッツ、白あんとココア……。たい焼きの修業を積んだ安田亮介さんは、銅鍋で炊く餡を、さまざまな素材と組み合わせ、センス抜群のかき氷を生み出す。フルーツシロップも生の果実から、宇治も抹茶を点てるところから作り、「何を食べても外れ無し」と推薦者全員から太鼓判。
たい焼きは一丁焼き。
2.独創的なかき氷に出合いたいなら!〈いちょうの木〉/北品川
和菓子のずんだ(枝豆)餡に、枝豆を加えて濃厚なクリームにし、黒蜜、コーヒー、カラメルシロップなどと重ねた異色作は、生姜が名アシストぶりを発揮。
創業38年の甘味処。
「店主の今智子さんは、意外な素材を組み合わせて、クセになる氷を作る天才」(ayanoさん)。白州ブリュレに、ラムレーズンポテトチップ。およそ氷になりそうもない素材を、鮮やかな手際で重ね、インパクト抜群のかき氷にしてしまう。
自分でカスタマイズする、組み合わせ氷800円(税込)も珍しい。
泡盛だってかき氷に!
酒類を使ったメニューも豊富な、甘味処。
3.氷を活かすシロップにこだわる老舗。〈埜庵〉/神奈川県
ミルクは3種から選ぶ。果肉を寄せたゼリーが入るWパイナップルも。「フルーツシロップのかけ方が絶妙で、氷自体のおいしさも体感できます」(齋藤さん)。
鵠沼海岸に移転して13年目。
愛好家たちが通い続ける名店。石附浩太郎さんが専門店を開いたのは、「天然氷のおいしさを伝えたかった」から。その氷を活かすために誕生したのが、生のフルーツを使ったシロップ。いまも、スタッフ共々作業に加わる日光〈三ツ星氷室〉の氷を活かすべく、シロップは進化。夏イチゴの氷は、真骨頂。
夏でもおいしいイチゴは、山梨の農家に作ってもらっている。
4.もぎたて果物を使った濃密シロップ。〈たいやき そら〉/吉祥寺
岐阜県の〈長尾農園〉の無農薬トマトのシロップに、レモンジュレを合わせ、プチトマトをトッピング。8月上旬~9月中旬。「本当にウマい!!と感動する味」(小池さん)。
たい焼きの名店が、4~10月はかき氷店に!
フルーツ系のかき氷は、収穫したばかりの生の果物だけを使うため、2~3週間しか味わえないメニューが多い。濃密なシロップが、しばらく常温で溶かしてから薄く削った〈蔵元八義〉(やつよし)の天然氷の食感を引き立てる。たい焼きにも使用する小豆餡を使った金時系も人気。
5.【閉店情報あり】お茶を知る店長ならではの香り高さ!〈茶 CAFE 竹若〉/銀座
長めに削られた氷にかかるのは、宇治と八女の抹茶を使ったエスプーマとシロップ。中には粒餡も!「店長さんがお茶を熟知していて、信頼できます」(あやめさん)。
銀座でお茶するのに最適。
お茶専門カフェを営んでいた木川良子店長が考案。自ら削る抹茶のかき氷は、とろりとしたエスプーマとサラサラのシロップ、2つのテクスチャーを氷に重ねる。エスプーマは、生クリームを最小限に控えるなど抹茶の活かし方がうまく、お茶本来の香りがさらに引き立つ。
200円引きでお茶とセットに。
宇治と八女の抹茶を使用。
(Hanako1138号掲載/photo : Michi Murakami, Kenya Abe (Taiyaki Sora) text : Yuko Saito, Emi Suzuki (Taiyaki Sora))