やっぱりいいものが見つかる。京都の老舗で手に入れたい台所用具4選
こひら・やすこ/京都市内で料理教室「五感食楽」を営みながら、京都丹波にもアトリエを構え二拠点生活中。『京都おかず菜時記』など著書も数多い。@yasukokohiragokan
1. 〈井澤屋〉のガーゼ手拭い
拭くだけじゃなく保存や水切りにも!
小平さんがキッチンに欠かせないと話すのがこちら。「洗った野菜をこのガーゼ手拭いに包んで、冷蔵庫へ戻すと鮮度が保てます。また、そうめんやほうれん草などを湯がいた後の水切りにも最適。京都らしいはんなりとした絵柄もお気に入り」。ガーゼ手拭い「まいまい」全8種各690円。
住所:京都府京都市東山区四条通大和大路西入ル中之町211-2
TEL:075-525-0130
営業時間:10:30~19:00
定休日:無休
祇園〈南座〉からすぐの場所にある老舗和装小物店。オリジナルガーゼは平織二重ガーゼで、洗い続けても丈夫で長持ち。
2. 〈内藤商店〉の小箒
調理台を美しく、また飾っても様になる。
和歌山の職人が作る棕櫚(しゅろ)の小箒は、見た目も美しく、何気なく置いていても素敵。「調理台に残った粉や、まな板でみじん切りにした食材を寄せ集めるのに使います。水洗いすればすぐ乾きますし、引っかけられるので衛生的。おろし金の目詰まりもこれで払えますよ」。棕櫚 小箒 15㎝ 2,450円。
住所:京都府京都市中京区中島町108
TEL:075-221-3018
営業時間:9:30~19:00
定休日:不定休
創業200年以上、8代続く老舗の箒(ほうき)専門店。棕櫚や竹、い草など自然の素材で職人が手作りするものだけを扱う。箒やブラシなど種類も豊富。
3. 〈有次〉の矢床鍋(やっとこなべ)
収納、使い心地すべてを兼ね備えた機能美鍋。
「小さいサイズは1人前の調理にちょうどいい。煮物、炒め物、なんでもすべてこの一式で作れるし、量に合わせてサイズが選べます。持ち手がないのでボウルのようにも使えますよ。矢床鍋は収納にも便利」。矢床鍋 φ15~30㎝×H8~13.5㎝ 全6種12,650~40,150円、鍋矢床(鍋つかみ)4,400円。
住所:京都府京都市中京区錦小路通御幸町西入ル鍛冶屋町219
TEL:075-221-1091
営業時間:10:00~16:00
定休日:水休
18代にわたり京都の食文化を支え続ける老舗。包丁や鍋などは購入後も修理(有料)の相談に乗ってもらえるのもうれしい。
4. 〈清課堂〉の錫 小皿
キッチンに食卓に何枚も持っておきたい小皿。
「薬味皿として食卓へ供するのはもちろんですが、私は味見皿としてキッチンでも使います。調理場で使うなら、陶器製より錫製の割れない素材がいいんです。手に収まる大きさで、味見するにもぴったりなサイズですよ」。左から、錫 満月皿 3寸4,400円、錫 豆皿・菊割小皿各6,600円。
住所:京都府京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町462
TEL:075-231-3661
営業時間:10:00~18:00
定休日:月休
江戸後期に錫(すず)師として創業。現存する日本最古の錫工房。金工による食器、酒器、カトラリーなど食卓を彩る工芸品がそろう。