EXIT
2021.07.03

第115回 気持ちいい生活の選びかた。 SDGsにモヤってない?EXITに聞いた「SDGsのこれってどうなの」

超人気お笑いコンビEXITさんがSDGsと出会ったのは2019年。以来“チャラ男”というフィルターを通して、選択のヒントや楽しみ方、知ることの大切さを発信しつづけているお二人がカバー初登場!今回はEXITに、SDGsの「これってどうなの?」を聞いてみました。
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Q1.「SDGsに乗っかってる感」にどう向き合ってる?

A1.乗っからないとよくならないなら全乗っかりだよね!

最近では、テレビや雑誌でもめっちゃ特集されていて、トレンドっぽい扱われ方が余計に“乗っかってる感”強めでハズいよね。それに「なんでこんなチャラい芸人にSDGsやらせてるの?」って違和感を覚える人がいるのは承知の上。それでもオレらが乗っかっていくのは、一見かけ離れた存在に見えるオレらを通すことで、一人でも多くの人に聞く耳を持ってもらえるかもしれないから。やらないわけにいかないっしょ。(兼)

Q2.理念は素晴らしい。でも同時に 矛盾点も目につきます。

A2.オレも常に矛盾と戦っている。それが当たり前だから大丈夫。

人にはそれぞれ譲れる部分とそうでない部分が絶対にあるじゃないですか。SDGsの活動の中にも矛盾があるのは当然だし、しょうがない。僕の場合は美容に興味があって取り組んでいるから、できれば炭水化物を摂りたくないんですね(笑)。それがフードロスにつながるかもしれないし、でも同時に自分でお弁当を作ってるのはフードロスを抑える一面もあって。自分なりにバランスを取っていくしかないなって。(り)

『できることからよろたのでーす!』
『できることからよろたのでーす!』

Q3. SDGsという言葉さえ聞いたことがない人もいて、温度差を感じます。

A3.でも、頭ごなしに「よくない」って否定しちゃダメだよ。

SDGsの活動は善悪じゃない。レジ袋を買う人に対して、自分が正しいと思って「エコバッグを持ちなよ」と否定するのは違うなってオレは思う。相手に強要するんじゃなくて、自分がマイ箸やタンブラーを普段から使い続けて、相手に関心をもってもらえるようにする。意識高い系の押しつけが原因でSDGsが遠ざかってしまう部分もあると思うから、広めたいなら嫌われないようによろたのです!(兼)

Q4.時代によって価値観が変化。SDGsといわれても心が追いつかない!

A4.自分で考えて、選んでいく。そこさえブレなきゃ、おけ!

小さい頃、お母さんに「牛乳は陳列棚の後ろの方から取りなさい」って言われて育ったんですよ。賞味期限が先のものから選ぶのがいいことだと教わっていたのに、SDGs的な価値観でいえば真逆(笑)。いいとされていたことが悪になるとか、価値観や常識が変わっていくのは生きていればよくあること。コロナ禍でもそうでしょ?大事なのは、自分の頭でちゃんと考えて、気持ちがいい方を選択し続けることっしょ!(り)

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Q5.まわりを巻き込んでいきたいけど、何から始めればいい?

A5.オレらが出ている番組や漫才、まずは見てみよっか!

“持続可能な開発目標”って聞くと、「ムズッ」とビビるのは仕方ない。文字数、多すぎる問題。オレら自身も仕事を通して勉強している真っ最中で、そこで学んだことを噛み砕いてネタを作っているつもり。SDGsはもちろん、高齢化社会から米中貿易摩擦まで、社会問題をお笑いを通してスタンダードなものにしていきてぇなって。あ、でも全然関係ない番組もありますので、そこんとこはご自身で判断していただいて!(兼)

Q6.節約や我慢のイメージ強め。続けていくモチベーションは?

A6.自分の“楽しい”を軸にして自然なカタチで取り入れてこ。

無理していたらどっかでガタがくる。ダイエットと同じで三日坊主じゃ結果は出ないから、入り口は自分が楽しいとかアガるものから徐々に。この前、お母さんから「あんた、SDGsやってるのにYouTubeで爆買いなんてして大丈夫なの!?」と心配のメールが来ました。「僕は僕らしく、楽しく生きているから。SDGsはそんなに無理して取り入れるものじゃないんだよ」って母に諭したばかりです。(り)

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Q7.地球温暖化や飢餓。目標があまりに遠い存在すぎて、ピンとこない。

A7.オレだってピンとこない。自己マンでいいじゃん。

地球温暖化も世界の貧困もすごく深刻な問題なんだけど、じゃあそのためにと行動を起こすのって難しい。自分の日々の行動をすぐに持続可能な開発目標とやらに結びつけることはできないし、違うモチベーションで取り組まないとオレ自身だって続けるのは無理。目標はぼんやりと頭の中に置いとくくらいで、自分の手が届く範囲のことをやっていこうよ。いいことしている自分って気持ちいいし、最初はそのくらいで。(り)

Q8.SDGsに関わる中で、新たに注目しているトピックは?

A8.コロナ禍でのインドの状況が衝撃的だった。

ニュースでインドの映像を見て、人と国の不平等ってやつを圧倒的に感じました。インドは手でゴハンを食べる生活習慣からはじまって、宗教による問題もあるし、コロナ禍に直面したことで、いろんな現実が浮き彫りになった印象で。インド以外にも、医療システムが整っている国では当たり前のように助かる病気が助からない国もたくさんある。まだまだ平等とはかけ離れた世の中だなって痛感しましたね。(兼)

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Q9.正直、自分の生活で精一杯。何もできない自分に罪悪感。

A9. SDGsの間口って意外と広い。もうやれちゃってるかもよ。

SDGsって具体的にどんなことをすればいいのか知らない人が多いんだけど、実は何気なくやっていたことが当てはまっているケースも多い。僕自身も、以前、食べ終わったあとのお弁当箱を出先で水洗いしていることを専門家の先生に話したら、「それもSDGsにつながってるんですよ」と教えてもらったことがあった。当時は、単純に汚れた弁当箱を持ち歩きたくないっていう理由だったんだけど。(り)

Q10.「SDGs=意識が高い」が頭から離れない!

A10.チャラ男が知ってる時代だぜ。全然、意識高くないから!

35歳の中年調べによると、年齢が上の人ほど「意識が高い」と敬遠しがちなんですよ。若いコたちは学校の授業の一環でSDGsを学んできているから、通常運転ですでに意識が高い人が多い。オレは昭和にも令和にもどちらにもリーチできる年齢だし、絶対に意識高い系ではないチャラ男のオレでもちゃんと考えているってことを知ってもらって、SDGsが当たり前の世の中になっていけばいいな、なーんて♡(り)

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Q11.最後に、なんだかモヤモヤしている人へメッセージを!

A11.「偽善」で救われる命もある、その現実を一回見よう。

モヤつく気持ちはすっげぇわかる。偽善とか矛盾とか、オレも大っ嫌いですもん。口先だけで「地球のために」「未来のために」なんて言うのは好きじゃないけど、オレらの言葉を聞いて一人でも行動に移してくれる人がいるなら、口先だけだと思われてもいいじゃんって最近やっと葛藤することが少なくなってきた。それでゴハンが食べられる子どもが増えたり、生き延びられる命があるんだったら迷わず偽善ぶっかまします!(兼)

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FotoJet

いぐじぃっと/吉本興業所属。2017年12月に結成した、りんたろー。と兼近大樹による漫才コンビ。現在、テレビやYouTubeなどで活動するほか、コメンテーター、美容家としても活躍。アパレルブランド「EXIEEE(イグジー)」やヘアケアブランド「H.W.G.(ハウジー)」のプロデュースを手がけ、芸人の枠を超え活動の幅を広げている。

(Hanako1197号掲載/photo : Yasutomo Sampei styling : Sayuri Yahaba hair & make : Genki Takahashi props styling : Hiromi Nakazawa text : Hazuki Nagamine cooperation : AWABEES)

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