Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」第4回 スキンケアのパイオニア〈クリニーク〉から、カスタマイズ専用「クリニークiD」が生まれた理由。
Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。第4回は、〈クリニーク〉から発売された、自分の肌質に合わせてカスタマイズできるカスタマイズモイスチャライザー「クリニークiD」をコスメが生まれた背景とともにご紹介します。
肌質や肌悩みに合わせて保湿プラスαのカスタマイズを。
普通肌に混合肌など、肌の質は様々。また、たるみやくすみなど、肌の悩みも千差万別。そんな複雑な肌事情に対応するべく、3種のモイスチャーベースいずれかに5種あるカートリッジのひとつを組み合わせるカスタマイズモイスチャライザー「クリニークiD」が登場する。
「クリニークは、ブランド発足当初から肌質に合わせたお手入れを提案し続ける、カスタマイズケアのパイオニア的存在。今回新たに登場するシステムは、ブランド哲学の現れのようなものなのです」(クリニークPR・長友英倫子さん)
〈クリニーク〉は、1968年ニューヨークで生まれたブランド。誕生のきっかけは、皮膚科専門医のオラントック博士と元ヴォーグ誌の美容編集者、キャロル・フィリップスの対談だったという。
「この対談は、当時大きな反響を呼びました。そこで皮膚科専門医を顧問に創られたのがクリニークです。医師の監修の下、当初からドライコンビネーション、オイリーなど4タイプの肌質に合わせたアイテムを用意。美しい肌を創るためには“洗う”、古い角質を“除く”、“潤す”ことが重要という皮膚科学の理論に基づき、ソープ、拭き取りローション、モイスチャライザーのシンプルな3ステップを提案してきました」
このとき“潤す”ものとして発売された「ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローション」は、「クリニークiD」のモイスチャーベースになっている。カスタードのような見た目で、クリニークといえばこの黄色い乳液を思い浮かべる人も多いはず。
「ドラマティカリーディファレントは進化を重ね、現在は肌質によって3タイプに分かれています。クリニークiDはこのモイスチャーベースに、エイジングケア(年齢に応じたお手入れ)、ブライトニング、角層ケアなど肌ニーズに合わせて選べる5種類の美容成分入りカートリッジをセットして使います。乾いた肌は固くて美容成分が入りにくいのですが、クリニークiDは潤しながら美容成分を届けることができます。また、美容成分と乳液のステップが1つになっているので、時短ケアにも役立ちます」
スタイリッシュなボトルは、1プッシュでモイスチャライザーとコンセントレートを理想の割合で混ぜられるというスグレモノ。
「処方はもちろんボトル設計にもこだわり、開発に約3年を費やした自信作です。肌質や肌悩みに合うお手入れを模索している人は、自分専用にカスタマイズして楽しめるモイスチャライザーのパワーを、ぜひこの機会に実感してください」
ブランド発足当時から“洗う”、“除く”、“潤す”という3ステップでのケアを提案。新しいアイテムも、そのシンプルステップを損なうことのないよう、“潤す”アイテムにプラスαの機能を持たせた。
3種のモイスチャーベースと5種のカートリッジからそれぞれ1つずつ選び、購入。2品をセットして押すだけで、ベース9、美容成分1の割合で混ざって出てくる。セット方法も簡単!
Brand Profile
1968年に誕生。「肌は生まれ持ったもので変わらない」という考えが常識だった当時、ケアによって肌を変えられるというブランド哲学は、画期的だった。日本には78年に上陸。現在日本で販売される製品は、処方など、日本人の肌に合わせて作られるものも多い。
(Hanako1169号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE) text : Yumiko Kazama)