
老舗も、新しい店も。ずっと、のこってほしい場所鎌倉遺産。 Magazine No. 1158 2018年06月07日 発売号
他の号
掲載店舗
定食 食堂 あしなや横浜中華街が発祥とも伝わるサンマーメン。これは野菜あんかけ麺といった料理で、湘南地方に多く見られる。その代表店ともいわれる老舗の一杯は、豚肉のほか、ニンジン、ピーマン、タマネギ、キャベツなど6種類以上の野菜をたっぷり使っている。おいしさのカギを握るのは、店内の製麺機で打った自家製麺。コシが命のちぢれ麺だ。「あつあつの野菜のおかげでスープも最後まで熱くておいしいんです」(石渡さん)。800円(税込)。
和菓子 豊島屋 本店鎌倉を代表する菓子メーカーのひとつ〈豊島屋〉。店の代名詞である「鳩サブレー」ももちろん好きだけど、小さな鳩が可愛らしい落雁「小鳩豆楽」もおすすめ。口の中でとろけて、豆の甘みが広がる一品だ。鎌倉の四季を表現した「鎌倉の彩」は、器の籠まで食べられるもの。梅雨の時季は鎌倉名物の紫陽花をモチーフにした涼しげな色合いに。「小鳩豆楽」3包入り432円、「鎌倉の彩」972円(各税込)。
カフェ CASA. Kamakura Espresso. CAFFÉ長谷に2016年に登場したエスプレッソバーが、今年3月、ハンドドリップのカフェにリニューアル。店主の菅原利光さんは、サーフィンをきっかけに東京から鎌倉へ拠点を移した人物。設計事務所を営む傍ら「地元の人々が集える場所を」とカフェを開いた。豆は自身が惚れ込んだニュージーランド発「ALLPRESS」のもので、キバブレンドとシングルオリジンの2種。ドリップの時間が、より居心地のいい場所に進化させている。
その他専門店 ベーカリー スープママン テンスケ〈立飲みバアル テンスケ〉の姉妹店は、鎌倉野菜を使用したスープが名物。鎌クラムチャウダー、ミネストローネ、ポタージュがそろい、どれも疲れを癒す、優しい味わい。セットで提供し、天然酵母パンかライス、釜あげしらすチーズトーストが選べるほか、ピクルスとハチミツも付く。
カフェ kamakura 24sekki蔵つき麹種を使って焼いたパンと、農家から直に届けられる旬の無農薬野菜を使った、ヴィーガンのパンカフェ。ありのままの自然と季節感を取り入れ、時間をかけて丁寧に作る姿勢は、併設する庭作りにおいても同じ。もとからあった梅と南天の木は残し、植栽したもの、また自生する花や緑が美しく交ざりあう。「これからは紫陽花、また夏にかけては愛らしいオレンジの花が咲くヒメヒオウギズイセンの姿も見られますよ」と店主の瀧澤智美さん。木をベースにしたモダンで温かみのあるインテリア、深いくつろぎを誘う空間とのバランスも絶妙。
うどん 蕎麦 さくらや国産の食材にこだわる蕎麦店ながら、天ぷらも名物。鎌倉野菜など、食材は地元の品が中心。さらに、てんさい糖、天塩の焼塩、綿実油など調味料も添加物不使用にこだわる。天ぷらは衣がサクッと軽くなるよう、あえて粉を混ぜ過ぎない和食スタイルの揚げ方で。これにそばつゆベースの丼ダレをかけた天丼は、後味の良さに誰もが驚くほど。「年末の大掃除後は家族で必ずこの店の天丼を食べるのが恒例でした。今、思い出してもまた食べたくなります」(斉藤さん)。1,000円。
デリ コヤギヤ デリカテッセン アンド カンパニー市場店長谷のデリ&カフェ〈コヤギヤ〉で人気のキッシュやお菓子が気軽に買えるように。キッシュ1/8ピース500円~は、日替わりで3~4種類が並び、レンバイで買える鎌倉野菜を盛り込んだカラフルな仕上がり。ラム酒を効かせた大人好みのガトーショコラ1ピース500円(各税込)もおみやげに喜ばれそう。
カフェ パスタ カフェ ロンディーノ地元で50年以上愛される老舗喫茶店。サイフォンで淹れるコーヒーに加え、トーストやピラフ、プリンなどロングセラーも豊富だ。その代表格ともいうべき品がスパゲッティ。使用するのはミートソースとケチャップ、スライスマッシュルームのみと潔い。「軟らかめで太めの麺も食べやすいし、ボリュームたっぷりなので、お腹が空いたときにはまず覗いてみる」(いしださん)。その言葉通り、麺は茹でて一晩寝かせるのがポイントとか。コーヒー付きで700円(税込)。
喫茶店 イワタコーヒー店鎌倉では貴重な大フロアの喫茶店。広い庭を有した明るいテラス席も名物のひとつ。いちごのショートケーキとコーヒー、セットで900円。
カフェ m’s terrace Kamakura今年3月オープン。テラスで豊かな自然を望みながら、ゆったり過ごせるカフェ。フードは、鎌倉野菜を使ったガレットや、しらすトーストなど、土地の食材を取り入れたメニューが豊富。型から特注したオリジナルの大仏焼きなど、地元愛がたっぷり。













