はじめまして、隠岐。ながれ“時間”を過ごす隠岐の島旅最適解【後編】
滋賀県出身。京都在住5年目。アパレルブランド勤務、トランジットジェネラルオフィス、外資系ラグジュアリーホテルでのPRを経て、現在は、京都を拠点に、アート・ホテル・ライフスタイル・カルチャーなどをメインにフリーランスPRとして活動中。ハナコラボパートナー。インスタグラム:@aoi_nakamura

もしもし、隠岐はどんな場所ですか?

空港から島の中へ向かう道のりでは紫陽花が咲き乱れていました。
隠岐は、暖かい地域や寒い地域、そして高山など異なるエリアでしか見られないはずの植物たちが共存している不思議な島。最終氷河期を経て生き残った植物たちが、隠岐独自の分布で育っているそう。目に入る風景の中に咲く花や植物がまた、どこか遠くへ“流れ着いた”という気持ちにさせられます。

その2:ながれ“時間”を過ごす島

隠岐の4島をぎゅぎゅっと巡った、2泊3日の島旅。ぎゅぎゅっ、と行ったはずなのですが、不思議と時間に焦らされる旅ではありませんでした。
多くの移住者や国内からの短期留学者たち、そして全国から入学者が絶えない高校…。隠岐にはなぜか流れ着き、生きる人たちが多いよう。もしかすると、“隠岐時間”があるのかも。ながれ“時間”を過ごす隠岐の宿と食編、お届けします。
静かな絵画のような景色が広がるホテル〈Entô〉



隠岐がどこにあるのかも知らないまま、いつか行ってみたいホテルとしてチェックしていたのが、海土町にある〈Entô〉。きっとホテル好きの方には、ピンとくる名前ですよね。
「ピクチャーウィンドウ」と表現されていた、部屋のベッドから額縁で切り取られた流れる景色を見ている“だけ”、の贅沢が〈Entô〉での滞在価値。ディナーやモーニングも楽しみながら、チェックインからチェックアウトまで存分に過ごすのがおすすめです。

〈Entô〉
住所:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
時間:チェックイン15:00/チェックアウト10:00
TEL:08514-2-1000
HP:https://ento-oki.jp/
隠岐の島町〈隠岐プラザホテル〉

2024年夏にリニューアルオープンした〈隠岐プラザホテル〉。日本最古の岩石「隠岐片麻岩」を敷き詰めた大浴場に浸かり、浴衣で食べるお宿の夕食は、どうしてこうも旅感を助長させるのでしょうか。
隠岐の島のブランド食材の一つ「岩牡蠣」や海鮮とともにいただく、隠岐の日本酒「隠岐誉」。港まちならではの温もりと落ち着きがあるホテルは、ひとりの時間を過ごす旅にも最適解です。



〈隠岐プラザホテル〉
住所:島根県隠岐郡隠岐の島町港町11-1
時間:チェックイン16:00/チェックアウト10:00
TEL:08512-2-0111
HP:https://okiplaza.com/
地元で愛される古民家レストラン。知夫村〈Chez SAWA〉

知夫里島の人々が口をそろえておすすめするスポットが〈Chez SAWA〉。誕生日やアニバーサリーの機会を狙い、島民みなが訪れる“愛されレストラン”です。



自家菜園の野菜や、村の人から分けてもらう島の食材で作られるフレンチのコースは、まさに隠岐の島旅ランチの最適解。今年からオーベルジュもオープンとのこと。
〈Chez SAWA〉
住所:島根県知夫村仁夫2293
時間:ランチ11:30〜14:30、ディナー18:00〜21:30
TEL:050-8885-0767(前日までの要予約)
HP:https://chezsawa.jp/

隠岐について説明しようとすればするほど、言葉が全て陳腐になってしまうくらい、充実した今回の旅。こればっかりは、ぜひ一度隠岐に流れ着いてみて、としか言えませんので、参考までに隠岐の島旅2泊3日のモデルコースをご査収ください。
隠岐の島旅、2泊3日のモデルコース
1日目
〈隠岐世界ジオパーク空港〉到着 → 車で10分〈京見屋分店〉でひとやすみ → 車で5分〈玉若酢命神社〉隠岐の神々にごあいさつ、〈八百杉〉を拝見→ 車で50分〈壇鏡の滝〉の軽いトレッキング→ 車で1時間〈隠岐プラザホテル〉で温泉と夕食
2日目
朝食後、フェリーで〈別府港〉へ → 車で25分〈摩天崖〉→ 〈別府港〉に戻って内航船で〈来居港〉へ → 〈Chez SAWA〉で愛されランチコースに舌鼓 → 車で25分〈赤ハゲ山〉→ 車で15分〈赤壁〉→ 〈来居港〉へ戻り内航船で〈菱浦港〉→ 〈Entô〉にチェックイン
3日目
朝食後〈菱浦港〉から高速船で〈西郷港〉へ → 車で20分〈かぶら杉〉→車で15分〈シーカヤック〉→〈レストハウス・ポーレスト〉にてランチ → 車で25分〈乳房杉〉→ 車で45分〈隠岐世界ジオパーク空港〉へ
気になる“隠岐みやげ”も発見


おまけ:隠岐で見つけた、隠岐ことば
text&photo_aoi nakamura


















