​​新顔続々!! 京都といえば外せない、抹茶・日本茶カフェ​​最適解|京都、どこ行けばいい? もしもし京都相談室Vol.10

TRAVEL 2024.09.07

​​国内外問わず京都にやってくる多くのお客様のご要望に合わせ、様々なスポットやプランを提案し、メジャーどころからニッチな穴場的スポットまで知り尽くしたフリーランスPR中村葵さん。そんな彼女なら、京都に行く時の「困った!」、「知りたい!」の最適解を教えてくれるはず。ということで、中村さんの京都何でも相談室、開室します。「もしもし中村さん、老舗以外に抹茶・日本茶を楽しめるカフェ、教えてください!」​

INDEX
中村葵さん
中村
お盆が過ぎ(私は京都のお盆といえばの五山の送り火を2024年は見ることができずでしたが)、なんだかほんのすこしだけ秋の訪れを感じることができる京都の9月上旬。とはいってもまだまだとんでもない暑さが続いておりますが、今月も、もしもし京都相談室、はじめます!
相談者
相談者
中村さん、こんにちは。京都といえば、抹茶!ですよね。せっかく京都に行くので老舗以外でおすすめの抹茶や日本茶が楽しめるお店が知りたいです。今いくべきおすすめはありますか?
中村葵さん
中村
ありがとうございます。ここ最近で、また京都にたくさんオープンした日本茶・抹茶の専門店。カジュアルなものから老舗のリューアルやティーペアリングなど、様々なジャンルの店舗がオープンしました。その中でもおすすめの3軒、ご紹介いたします。

カジュアルに日本茶が楽しめる〈KOTOSHINA茶屋〉

中村葵さん
中村
まず1軒目は、〈KOTOSHINA茶屋〉。まずはカジュアルな日本茶カフェからご紹介。京都といえばおなじみ、ファッションビル「BAL」に2024年7月にオープンしたばかり。
外のテラスからでも店内からもどちらも気軽に入店可能。​
外のテラスからでも店内からもどちらも気軽に入店可能。​
有機玉露玄米茶ラテなどユニークなメニューも。​
有機玉露玄米茶ラテなどユニークなメニューも。​
中村葵さん
中村
BALの正面入口からむかって左側の入口(マリアージュフレール側、といえば京都の方には伝わるかもしれません)にできた〈KOTOSHINA茶屋〉は、店内でもちょっとしたテラスでも、テイクアウトでも利用が可能。意外と街の中心部にこういったテイクアウトもできる日本茶のカフェはこれまでなかったのですよね。
有機抹茶ラテは、プラントベースのミルクに変更可能​
有機抹茶ラテは、プラントベースのミルクに変更可能​
ショッピングの合間に店内でゆっくりティータイム​
ショッピングの合間に店内でゆっくりティータイム​
中村葵さん
中村
京都の人が時間があれば意味もなくぶらぶらしに行ってしまうBAL、ぶらぶらショッピングの間に、あらたなカフェの選択肢ができました。行きたいところだらけの観光途中には、さくっとテイクアウトも。今はまだ暑いですが、テラス席もあるので、これから涼しくなってくる季節にはおすすめ
有機特上抹茶には季節のお菓子付き、この時期は桃とフランボワーズの羊羹だった。​
有機特上抹茶には季節のお菓子付き、この時期は桃とフランボワーズの羊羹だった。​
抹茶碗は、コレクターも多い赤膚焼(あかはだやき)窯元 大塩昭山の奈良絵抹茶茶碗。この他にも季節に合わせた様々な抹茶碗があり、どんな器で提供されるかはお楽しみ。
抹茶碗は、コレクターも多い赤膚焼(あかはだやき)窯元 大塩昭山の奈良絵抹茶茶碗。この他にも季節に合わせた様々な抹茶碗があり、どんな器で提供されるかはお楽しみ。
お菓子は季節によって変わる。
お菓子は季節によって変わる。
中村葵さん
中村
KOTOSHINA》は、京都・宇治、和束町にある〈KOTOSHINA茶園〉で育つ有機栽培の日本茶とスキンケアのブランド。特に海外のゲストは、海外でのスーパーフード人気から、抹茶=オーガニックというイメージが強いようなのですが、意外とオーガニック日本茶の生産量は全体のわずか5%ほどと知った時には日本人の私も驚きました。

もちろん店内で提供されているお茶は全て有機の日本茶。プラントベースのミルクに変更できることも小さなことですが高ポイント。

有機日本茶のパッケージもかわいいので、京都土産におすすめです。
お土産におすすめなのは今の季節は水出し玉露、これからは玄米茶抹茶ブレンド!海外の方への手土産にも喜ばれます。​
お土産におすすめなのは今の季節は水出し玉露、これからは玄米茶抹茶ブレンド!海外の方への手土産にも喜ばれます。​
オリジナルのヴィーガンクッキーも。
オリジナルのヴィーガンクッキーも。
私も日々訳もなくBALをうろうろする民なので、このジェラートをテイクアウトするのが今のお気に入り。
私も日々訳もなくBALをうろうろする民なので、このジェラートをテイクアウトするのが今のお気に入り。

〈KOTOSHINA茶屋〉​

住所:〒6040-8032 京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251京都BAL1F
営業時間:11:00〜20:00
公式IG@kotoshina_chaya

​​ティーペアリングのコースといえば〈立礼茶室「然美」〉​

中村葵さん
中村
続いては、わざわざ紹介されなくたってもう既に知ってるよ、という方も多いかとは思うのですが、2軒目は今あらためて〈立礼茶室「然美」〉。ティーペアリングのコースという、ありそうでなかった形態で2021年にオープン(もうあれから3年の月日が流れていることにも衝撃)。

当時、京都に遊びに来る人たちも、京都の人たちからも、京都のニューアドレスとして、最注目スポットでした。〈然美〉に続き、新たにたくさんの日本茶店が京都に誕生しましたが、あらためて、こちらのお店を超えるものはなかなかないのかもしれないと、2024年の今、回答者は思っています。
花見小路から1本西側、いわゆる「京都」のイメージの街並み。
花見小路から1本西側、いわゆる「京都」のイメージの街並み。
入ってすぐの蹲。​
入ってすぐの蹲。​
1階は「総合芸術空間」と名づけたられた、ショップとギャラリー〈T.T〉。
1階は「総合芸術空間」と名づけたられた、ショップとギャラリー〈T.T〉。
中村葵さん
(写真が全て古くてごめんなさい)、現在、五つの菓子と五つの日本茶で構成された茶菓懐石を13:00-14:30, 16:00-17:30の二部制で、楽しめるようになっています。

せっかく京都に来たのだから!と、いろいろと観光したい気持ちもあるかと思うのですが、この美しい体験に割く90分は、京都に来られた価値があると思います。
写真は、2021年のオープン直後、1度目に訪れたときのもの。
写真は、2021年のオープン直後、1度目に訪れたときのもの。
〈然美〉の登場は衝撃だった。​
〈然美〉の登場は衝撃だった。​
美しい所作に、格子から差し込む日と相まって、ファッションではありませんが時間自体がクワイエット ラグジュアリー。​
美しい所作に、格子から差し込む日と相まって、ファッションではありませんが時間自体がクワイエット ラグジュアリー。​
中村葵さん
当日の8時まで予約枠が空いていれば「Tabelecheck」から予約も可能なようなので、私があれこれ語るよりも実際にご体験を

〈立礼茶室「然美」〉​

住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側570−120
営業時間:13:00-14:30, 16:00-17:30(二部予約制)
公式IG@rustsabi

​日本茶以外の楽しみある〈OGATA at The Shinmonzen〉​

中村葵さん
最後は、〈OGATA at The Shinmonzen〉。祇園の新門前通りに、2021年にオープンした安藤忠雄建築の9室のみのラグジュアリー ブティックホテル 〈The Shinmonzen〉。そこへ2024年6月にオープンしたのが、〈OGATA at The Shinmonzen〉。
中村葵さん
こちらは完全にテイクアウトのみのお店なのですが、〈SIMPLICITY〉代表、デザイナー・緒方慎一郎氏による〈OGATA〉が京都に誕生するとのことで、どんなお店になるのかとニュースを見てずっと楽しみにしていました。東京ではじめて訪れた〈八雲茶寮〉や〈HIGASHIYA〉の空気感を京都で味わえるなんて。

テイクアウトの他、たくさんのラインナップの茶(試飲も可能)や菓子茶器なども揃っています。今回、〈OGATA〉の香りシリーズ〈YOKA〉が日本では初のお披露目とのことでした。火をつけずとも香る匂い香。旅先や出張のホテルなどに持ち歩きたい。

ということで、カフェスタイルからティーペアリングにテイクアウトと3軒京都の日本茶最適解でした。残暑厳しい日々ですが、それでは皆さん、また来月!

〈OGATA at The Shinmonzen〉​

住所:〒605-0088  京都市東山区新門前通西之町235
営業時間:10:00〜18:00
公式IG@t.collection.ogata

中村葵さん
中村
ということで、カフェスタイルからティーペアリングにテイクアウトと3軒​​京都の日本茶最適解​​でした。残暑厳しい日々ですが、それでは皆さん、また来月!​
text&photo_aoi nakamura

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