知ってた? シンガポールは緑の街 | シン・シンガポール旅① TRAVEL 2023.11.13PR

降り立った空港の壁一面に植物が生い茂り、まるで果物のドリアンを模したかのようなデザインの劇場をはじめ、エッジィな建築物が林立し、街の真ん中ではF1が開催される…。シンガポールという国は「何かを始めるなら徹底的に、大胆に」という気風があるように思う。だから訪れるたびに「え!?」「こんな国だったっけ?」とイメージや予想を心地よく裏切ってくれる意外性や発見がある。そこで「知ってた? シンガポールは○○の街」と題し、4回にわたって編集部Sのシンガポールの旅をお届け。

INDEX

羽田から約7時間。チャンギ国際空港へ。到着フロアに降りると、いきなり壁一面に植物が(写真左)。いやこの植物密度はもはや“森”でしょう。森の中に空港があるくらいの存在感。ガイドの方いわく、「もともと国土の40%以上が緑で、さらに国全体でSDGsに力を入れるようになって空港にも緑を取り入れたんですね」。いや、日本もSDGsに力を入れている(ことになっている)んですけど、こっちは全振りというか、徹底的なんすね…。(この後、私、編集SとカメラマンIは至るところでこの“やるなら一気に、大胆に”精神に幾度となく触れることになる)
調べてみると、都市部での緑地の多さを示す「グリーンビュー指数(GVI)」の国際比較調査で、シンガポールは29.3%と、2位以下を大きく引き離し、世界17都市の中で1位らしい。いやはや、私の勉強不足もあるけど、空港に着いた時点で早くも「知らなかったシンガポール」に出逢いました。

やはり人は緑を見ると自然とリラックスできる。まあ初見時は「な、なんじゃ、これ!?」と興奮しましたが。
やはり人は緑を見ると自然とリラックスできる。まあ初見時は「な、なんじゃ、これ!?」と興奮しましたが。
モニターと緑。ハイテクとアナログのミックスはこの後の旅で驚くほどたくさん見かけることになる
モニターと緑。ハイテクとアナログのミックスはこの後の旅で驚くほどたくさん見かけることになる

動物園にはその国のすべてが詰まっている|Singapore Zoo

Singapore Zoo 鳥
Singapore Zoo 水辺
旅行に行くとまず動物園に行きます。その土地の気候、そこで生きている動物や生態系のことを知れるし、何といってもローカルの人々の普段の姿に触れられるのが大きい。マンダイ・ワイルドライフ・リザーブと呼ばれる中央集水域自然保護区の中にあるこの動物園は、動物たちが自然に近い形で生活できるように檻や柵を使わず、「オープン・ズー」というコンセプトを採用。写真左の朝食ブッフェ(ブレックファスト・イン・ザ・ワイルド)ではご覧のとおり、鳥やオランウータンも遊びにきます。

Singapore Zoo

営業時間:8:30~18:00
定休日:無休
公式サイト

2023年5月オープン、アジア最大級のバードパーク|Bird Paradise

Singapore Zoo 鳥たち
Singapore Zoo 白い鳥
動物園と同じくマンダイ・ワイルドライフ・リザーブに今年5月に移転オープン。園内をウォークスルーしていると、いや、とにかく鳥との距離が近い! 目の前で餌を食べていたり、オスがメスに求愛している。そして鳥の体のオレンジやライトブルーなどとにかく多彩で鮮明な色の洪水に、ここは熱帯なのだということを改めて痛感。ぜひとも観てほしいのが下の写真の1枚目のショー「Wings of the World(世界の翼)」。コンゴウインコやサイチョウが観客の前を華麗に飛び、キエリボウシインコがバースデーソングを歌う。こんなに鳥と人間の息が合ったショーはここでしか観られないだろう。

Bird Paradise

営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
公式サイト

自家農園とレストラン|Open Farm Community

Open Farm Community エントランス
海外旅行に行くと、「そろそろあっさりした和食が食べたいな」というときがたまにあるが、今回はそれが一度もなかった。それはこの〈Open Farm Community〉のような、体に優しいごはんも取り入れていたからだろう(ものすごい余談だが、某男性誌の取材で2週間メキシコでタコスばかりを食べ続けたときは夢に納豆と海苔が出てきた)。サステナビリティを志向するこのレストランでは併設の農園で栽培した野菜などを使ったヘルシーなメニューを提供している。デンプシー・ヒル、メインストリートのオーチャード・ロードからわずか2.5キロにあり、「この日はゆっくりめに過ごしたい」というとき、ランチで訪れるのがおすすめ。

Open Farm Community

営業時間:11:00〜16:00、18:00〜23:00(土日 12:00〜15:00、18:00〜23:00)
定休日:無休
公式サイト

街の真ん中に100ヘクタールの庭園!?|Gardens by the Bay

Gardens by the Bay
Gardens by the Bay 内観
シンガポール中央の約100ヘクタール (!) の場所に造られた国立公園。フラワー・ドームとクラウドフォレスト、2つのガラス張りの巨大なドーム型植物園が並ぶ。さらに特徴的なのは写真左のスーパーツリーと呼ばれる垂直庭園。地上50mの高さから園内を一望できる。また雨水を集め、太陽光発電を行い、温室の換気口としての役割も担っている。国の“シティ・イン・ア・ガーデン(City in a Garden)”政策を実現したものだということだが、実際にこの広さで、しかもかなりエッジィなデザインのものを造ってしまう、という思い切りの良さに感心してしまったのだった。

Gardens by the Bay

営業時間:5:00~翌2:00
定休日:無休
公式サイト

街のど真ん中を走り抜ける快感!|Night Time Leisure Bicycle Tour

Night Time Leisure Bicycle Tour
今年から始まった夜の自転車ツアーは約2時間、街の中心であるマリーナ湾をぐるっと周回。世界最大級の観覧車やDNAの二重螺旋をイメージして造られた〈ヘリックス・ブリッジ〉などの有名スポットではガイドさんが解説もしてくれる。車や公共交通機関で移動していると街の全容や位置関係がいまいちわからないまま旅が終わってしまうことがあるが、自分の手と足(電動ではない。汗も多少はかく)、そして目や耳で感じることで、この街がマリーナ湾を中心とした「水」の街であることも体感できる。これぞ異国の旅の醍醐味。1人60SGD。

Marina Bay Night Cycling Tour

営業時間:18:00~翌2:00
定休日:火休(臨時休業あり)

今日も明日もやっぱりホーカー(屋台街)|Lau Pa Sat(ラウパサ)

Lau Pa Sat (ラウパサ)
シンガポールといえばホーカー(屋台街)。チキンライスや蟹のチリクラブ、サテー(串焼き)など、中華から東南アジアのローカル料理まで手頃な値段で味わえる。屋外というのも開放的で楽しくなってくるし、さらに周囲を高層ビルに囲まれているというのも一見ミスマッチのようで、ずっと滞在しているうちにこの組み合わせの方がいいのではないかというような気さえしてくるから不思議だ。今日のごはんに迷ったら、ホーカーで間違いないです。

Lau Pa Sat

営業時間:24時間営業
定休日:無休
公式サイト

Photo:Takahiro Idenoshita ※1シンガポールドル(=1SGD)は約109円です(2023年10月30日現在)

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