新たな大阪のシンボル“大阪中之島美術館”を起点とした川沿い散策のすすめ。

「川を中心に空が大きく見える風景は梅田やなんばと違って大阪らしくないかもしれません。でも今はお店も増えて、ただ通り過ぎるだけの島ではなくなったし、大阪の意外な穴場というか。一つの目的だけでなくハシゴして楽しめるエリアになってきてうれしいです」

大阪、と聞いて最初に川をイメージする方はそこまで多くないかもしれない。堂島川と土佐堀川に挟まれた全長約3キロにわたる中洲である中之島。その南東に位置する北浜。寺田さんが話すように個性的なニュースポットも増えてきた。それに伴い、煉瓦造りの大阪市中央公会堂など歴史的建造物も新鮮な角度で見えてくるようだ。

トピックは大阪中之島美術館の開館。都市に埋没しない漆黒のキューブはインパクト大だ。その堅牢さとは逆に屋内は開放的で、周囲と繋がる遊歩空間など、まるで未来都市。ここを起点に川沿いを歩いてみるのはいかがだろう。きっとキタやミナミとは違う大阪の新しい魅力が感じられるはずだ。