まるで『千と千尋の神隠し』? 昭和レトロな趣溢れる岩手の文化遺産〈鉛温泉 藤三旅館〉に泊まりたい!

TRAVEL 2018.02.24

グルメに絶景露天…温泉旅館のセレクトの指針はそれぞれだけど、やっぱり憧れる「THE 温泉」な趣溢れる宿。今回は、昭和レトロな岩手の文化遺産〈鉛温泉 藤三旅館〉をご紹介します。

湯治場の佇まいが残る一軒宿〈鉛温泉 藤三旅館〉

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「旅館部」は今では貴重な木造3階建て。

今から600年前、白い猿がそのお湯で傷を癒したという伝承が由来の「白猿の湯」は、平均1・25メートルという深さで、立って入れる自噴温泉としては日本一。

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こちらが「白猿の湯」。基本は混浴だが、女性専用時間もあるので安心。豊沢川沿いの渓流露天や滝ビューの内湯も。

天然の岩をくりぬいていて、底からボコボコと絶え間なくお湯が湧き出る。加水や加熱など一切なしというお湯のクオリティの高さとあわせて楽しみたいのは、古めかしくもロマンチックな雰囲気。

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赤じゅうたん敷きの「旅館部」の階段。

本館である「旅館部」は昭和16年築で当時のままの階段や扉などが残されているし、朝ごはんのお重も浴衣の柄もさりげないけれどすてき。

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食事は朝夕共に部屋食も可。朝ごはんもボリュームあり。

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お部屋からは川と緑が。

昭和レトロな設えは、今や文化遺産だ。隣にはさらに味のある「湯治部」が。

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「 湯治部」は本館の隣で、内廊下で繋がっている。2015年には敷地内に全客室露天付きの「別邸 心の刻 十三月」もオープンした。

自炊で滞在できる気軽さとリーズナブルな料金設定で、若い世代にも人気を集めている。

〈鉛温泉 藤三旅館〉
トイレ付きの客室は計6室。「湯治部」は基本自炊で1泊3,132円~。日用品は売店で購入できる。
■岩手県花巻市鉛字中平75-1 
■0198-25-2311
■部屋数/36 
■IN/15:00 OUT/10:00 
■1泊/10,260円(各税込)~ 
■アクセス/JR新花巻駅からバスで40分、花巻駅からは30分。バス停から徒歩3分。共に無料シャトルバスもあり。

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(Hanako1147号掲載/photo : Misa Nakagaki text : Hiroko Yabuki)

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