全国の一の宮神社を詣でる。 旅先での参拝に迷わない!どこか迷った時は、五畿七道に分けられた名所「一の宮」へ。
TRAVEL 2021.02.21
日本各地の伝統や文化を守ってきた歴史と格式ある神社を“一の宮”と呼びます。旅先でも、地元でも、どこへ参拝するか迷ったら、まずは一の宮のお社を訪ねてみては?
一の宮神社とは何なのですか?
飛鳥時代から明治まで日本には「令制国」といわれる68の「国」が置かれていた。それぞれの国が誇るナンバーワン神社、それが一の宮なのです。
長い歴史の中で培われた土地との深い結びつき。
平安から鎌倉の時代に生まれた神社の社格制度である一の宮。長い歴史の中で培われてきたものであり、その選別の方法や基準が明確にあるわけではないと教えてくれたのは、氷川神社の権禰宜(ごんねぎ)・遠藤胤也(たねなり)さん。「神社の方で、こうだから一の宮ですと申し上げることはありません。」
「お祀りする御祭神も国によりさまざま。国津神(くにつかみ)もいれば、土地を守った人物をお祀りしていることもあります。ひとつ言えるとすれば、一の宮とは、その土地土地の長い歴史の中で、敬われ、親しまれてきたお社であるということ。国=その土地との結びつきが非常に強い神社だと言えると思います。」だからこそ、自分が住む場所や、縁があり立ち寄った旅先では、一の宮神社を訪問してみたい。
「氷川神社のある場所も、湧き水がある特別な場所が起源となっています。一の宮は、そういった国の中で最も穢(けが)れのない清い土地を、長い歴史の中で選んでいる。土地土地のお力があふれる神域、それを感じられるのが一の宮神社だと思いますよ」
五畿七道に分けられた各国の名所、一の宮を巡る。
北海道から沖縄まで、全国津々浦々にある一の宮は、なんと100社以上。廃藩置県が行われる明治まで使われていた、68の令制国にそれぞれ一の宮が置かれていた。五畿七道(北海道が新設されてからは八道)のエリア区分で、今あえて全国を巡ってみたくなる!?2021年にぜひ参拝したい一の宮神社は今後公開予定!