繊細な手仕事で生み出される逸品 【銀座・日本橋】職人の手仕事に触れる、いま行きたい10軒。

LEARN 2022.12.01

銀座・日本橋には、古くから繊細な手仕事で生み出される逸品を持つ店が点在する。それは私たちが日常で手にするものばかり。受け継がれてきた技、そして、その使い心地に、酔いしれてみませんか?

【京橋】〈白木屋傳兵衛〉のほうき・ちりとり

写真上・江戸手箒6,000円、下・棕櫚箒 短柄 特上12,000円。
写真上・江戸手箒6,000円、下・棕櫚箒 短柄 特上12,000円。

その掃き心地がやみつきになる江戸箒。
江戸箒を扱う〈白木屋傳兵衛〉。質のいい素材(ホウキモロコシ)を使い、柄竹と穂先のバランスを考慮し、一つひとつ手作業で作られる江戸箒は、軽くてしなやかな掃き心地が特徴だ。また、箒は掃除機と違い、使用中静かなので、時間を選ばずに使えるのも魅力のひとつ。加えて、長持ちするのも江戸箒ならでは。10年以上使用できるものもあるという。

住所:東京都中央区京橋3-9-8 白伝ビル1F|〈地図〉
TEL:03-3563-1771
営業時間:10:00~19:00
定休日:日休

【日本橋】〈佐々木印店〉の印鑑

印鑑白水牛17,500円~、印鑑ケース2,500円。カットソー(スタイリスト私物)
印鑑白水牛17,500円~、印鑑ケース2,500円。カットソー(スタイリスト私物)

歴史ある老舗の印鑑で自分の名前を刻みたい。

江戸幕府御用達のご印判師となったことが〈佐々木印店〉のはじまり。家重・家治の二代を除いた歴代将軍の手作り印判に加え、御三家や御三卿、諸大名等の印章を製作してきた由緒正しい名店だ。黒水牛や白水牛、そして象牙など、最高級の印材を使用し、一つひとつ購入者の好みに合わせて丁寧に作り上げる。そうして完成した印鑑は、捺印しやすく印影が美しい。

住所:東京都中央区日本橋室町4-3-3|〈地図〉
TEL:03-3241-0211 
営業時間:9:00~18:00
定休日:土日祝休

〈日本橋〉小津和紙/和紙

美濃落水紙(表の紙)600円、越中染紙(裏地のピンク)500円、水引300円、下に敷いた和紙 美濃落水笹入紙1,518円。※写真の水引は購入者にプレゼント中。
美濃落水紙(表の紙)600円、越中染紙(裏地のピンク)500円、水引300円、下に敷いた和紙 美濃落水笹入紙1,518円。※写真の水引は購入者にプレゼント中。

特別な贈り物のラッピングに和紙はいかが?
和紙や小物を販売する店舗、古文書類などを展示する史料館、和紙文化や日本文化と触れ合う教室など、和紙に関するモノが詰まった文化拠点としての〈小津和紙〉。ここには工芸用から封筒・ハガキなどの小物まで、多種多様な全国の和紙がそろう。いま、もっとも粋な和紙の使い方は贈り物のラッピングだそう。

住所:東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル|〈地図〉
TEL:03-3662-1184 
営業時間:10:00~18:00
定休日:日休

【銀座3丁目】〈野の花 司〉の花

野花 カゴのアレンジメント3,000円~。
野花 カゴのアレンジメント3,000円~。

日本の風情を感じる野草のアレンジメント。
〈松屋銀座〉の裏にひっそりと佇む〈野の花 司〉は野草と茶花の専門店。茎が曲がっていたり、細かったりと、畑や温室で栽培 された花にはない、個性豊かな野の花たちが集まっているのが 魅力。店内に一歩足を踏み入れると、山道や公園を散歩しているかのような気分になってしまう人もいるのだとか。ここでのおすすめは野の花のアレンジメント。古き良き日本の風情を感じさせてくれるはず。

住所:東京都中央区銀座3-7-21|〈地図〉
TEL:03-3535-6929
営業時間:10:00(日祝11:00)~17:00
定休日:12/31~1/3休

【日本橋】〈小宮商店〉の傘

職人技が光る、美しいフォルムにうっとり。
丈夫で高品質な素材はもちろん、使い心地にこだわった傘を生み出す〈小宮商店〉。ほとんど全ての工程で人の手を必要とする同店の傘作りは、職人だからこそなせる業。また、使う人のことを一番に考えていることも傘を見れば一目瞭然。開くときに手 を痛めないようにろくろ(傘を開くときに押し上げる部分)を生地で覆うなど、細部まで徹底し、手間ひまかけた丁寧なつくり。

住所:東京都中央区東日本橋3-9-7|〈地図〉
TEL:03-6206-2970
営業時間:平日・土10:00~18:00(水~20:00)
定休日:日祝休

【日本橋】〈さるや〉の楊枝

和菓子がより一層おいしく感じられる芸術品。
日本唯一の楊枝専門店〈さるや〉。古来、上等とされる黒文字という樹を使用し、1本ずつ手作業で作りあげる逸品を提供する。この黒文字楊枝の良さは、しなやかで歯あたりが良く、弾力性に富んで折れにくく、ささくれることもないということ。由緒ある料亭や著名な和菓子店などが愛用しているのだとか。一度使ったら、このしなやかな使い心地に、黒文字楊枝の虜になること間違いなし。

住所:東京都中央区日本橋室町1-12-5|〈地図〉
TEL:03-5542-1905 
営業時間:10:00~18:00
定休日:日祝休

【日本橋】〈うぶけや〉の刃物

左・裁鋏SLD 24㎝ 36,000円、右・糸切鋏 磨き 中長刃10.5㎝ 9,000円。
左・裁鋏SLD 24㎝ 36,000円、右・糸切鋏 磨き 中長刃10.5㎝ 9,000円。

切れ味の良さで一流品であることを実感。

刃物専門店〈うぶけや〉の名前は「うぶ毛でも剃れる(包丁、かみそり)切れる(はさみ)抜ける(毛抜き)」の評判からつけられた。その名の通り、上質な切れ味を見せてくれるのが同店の刃物。中でも裁縫女子におすすめしたいのが裁ちばさみ。分厚い布や凹凸のある布など、切りづらい生地もらくらく切れる。はさみの買い替えを考えていたら、ぜひお試しあれ。

住所:東京都中央区日本橋人形町3-9-2|〈地図〉
TEL:03-3661-4851
営業時間:9:00~18:00(土~17:00) 
定休日:日祝休

【日本橋】〈竺仙〉の反物・手ぬぐい

浴衣 松煙染小紋(赤)71,000円、浴衣 絹紅梅(紺)105,000 円、浴衣 かげろう(水色)44,000 円、手拭 桜ふぶき(ピンク)1,700円、手拭山道(紺)2,200円。
浴衣 松煙染小紋(赤)71,000円、浴衣 絹紅梅(紺)105,000 円、浴衣 かげろう(水色)44,000 円、手拭 桜ふぶき(ピンク)1,700円、手拭山道(紺)2,200円。

職人の熟練の勘が生むオーセンティックな染め物。

着物、浴衣、手ぬぐいなどの染め物を扱う呉服屋〈竺仙〉。中でも注目したいのが竺仙染。江戸明治から伝わる型紙、そして職人の技と熟練の勘で作られる。クラシックな表情を持ち、モダンな一面も垣間見せる染め物だ。そんな逸品を使用した、自分に似合う浴衣をここで誂えてみたい。

住所:東京都中央区日本橋小舟町2-3|〈地図〉
TEL:03-5202-0991 
営業時間:9:00(土10:00)~16:00(4~7月のみ)
定休日:土日祝休

【日本橋】〈江戸屋〉のブラシ

上・NO.99 ウール専用 洋服ブラシ7,000円、下・和装 着物用 洋服ブラシ7,000円。ニット28,000円(A.P.C.|A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120-500-990)
上・NO.99 ウール専用 洋服ブラシ7,000円、下・和装 着物用 洋服ブラシ7,000円。ニット28,000円(A.P.C.|A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120-500-990)

江戸の伝統を現代へ昇華させた最高級ブラシ。

江戸時代に刷毛の専門店として誕生した〈江戸屋〉。明治からはブラシを作りはじめ、現在はヘアブラシ、メイクブラシ、靴ブラシなど、多種多様な用途に合わせたブラシを作っている。特に使ってもらいたいのが、洋服ブラシ。豚の天然毛を使用した同ブラシは、静電気を防ぎながらゴミをはたき出し、絶妙なブラッシングで生地をケアしてくれる。

住所:東京都中央区日本橋大伝馬町2-16|〈地図〉
TEL:03-3664-5671 
営業時間:9:00~17:00
定休日:土日祝休

【銀座5丁目】〈鳩居堂〉のシルク刷はがき

シルク刷はがき各80円。カーディガン31,000円(アンフィル|アンフィル TEL:03-5775-3383)/スカート 19,000円(MHL|アングローバル TEL:03 -5467-7874)/カットソーはスタイリスト私物
シルク刷はがき各80円。カーディガン31,000円(アンフィル|アンフィル TEL:03-5775-3383)/スカート 19,000円(MHL|アングローバル TEL:03 -5467-7874)/カットソーはスタイリスト私物

季節の挨拶に送りたいシルク刷はがき。
お香、書画用品、はがき、便箋、 金封、和紙製品の専門店〈鳩居堂〉。同店の職人技が光る逸品はシルク刷はがきだ。四季折々 の草花や風物を、シルクスクリーン印刷で鮮やかに表現。一枚で、その季節を感じることができるとファンが多い人気商品なのだとか。写真は、山吹、都わすれ、ガーベラ、ふじ、あじさいなど、春をイメージする花が描かれたもの。なかなか会えない友人への季節の挨拶に一枚いかが?

住所:東京都中央区銀座5-7-4|〈地図〉
TEL:03-3571-4429
営業時間:11:00~19:00
定休日:1/1~1/3休

photo : Satoru Tada (Rooster) styling : Masashi Sho model : Mayumi text : Mayu Yamamoto

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