もっとパパたちにも学校に出入りしてほしい!|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around
ここ最近、女性蔑視発言の一件からさまざまな場所でジェンダー平等の声が聞こえてくるようになりました。
それこそ40代のわたくし、幼少期を「男性と女性」「父と母」その違いが明らかだった昭和の時代を生きてきたので、男女が平等に共存する社会が広がることはすばらしい!と、その動きをうれしく見守っている毎日です。
なのですが、ある日ふと、自分にとって一番近い場所でいつまでも解決しないジェンダー問題があることに気づいてしまったのです。
先日、まだまだ緊急事態宣言があけない中で、小学校の保護者会が初めてzoomで開催されました。
「おー! ついにzoom導入かぁ~」と、感慨深くなるわたし。なぜなら、去年の突然の休校期間は、どうしても家庭と学校がオンラインで繋がれなかったからです。
その経験を経て、学校が前向きにオンラインに挑戦していく姿にグッときたのも束の間、とある違和感に気づきました。
おそらく保護者たちもリモートワークが増えたであろう今、画面の向こうに映るのはほとんどが女性。そこに、パパたちの姿がほぼ見当たらなかったのです。
公立小学校通算7年目のわが家ですが、それこそ長女が入学してからしばらくの間、学校との関わりの煩わしさから、係はできるだけ避ける、保護者ともあまり関わらない、われながら非常に感じの悪い親だったと思います…。
それが、子どもたちが学校生活を送る間に、こんな私にも少しずつPTAの友だちができて、ついに小学生ママ4年目に学級代表をしたことで、ガラっと景色が変わることになります。
大変だ~と思って敬遠していた係も、いざやってみるといろんな保護者たちと関わる機会が増えて友だちが増えるし、学校の様子も分かるし、なんなら先生たちとも気軽にお話しできちゃう!
なんだ~意外と楽しいんじゃ~ん!って思ったのが純粋な感想でした。ただ、入り込めば入り込むほど、いつも腑に落ちないことがあって、それは学校に出入りしている保護者たちがほぼ「母親」であることでした。
学期ごとに必ず開催されるクラス単位の保護者会も、もちろんそこで選出されて係になる人も、顔ぶれはママたちばかり。なぜにこんなにパパの姿が見えないのだ!?と疑問に思ったのです。
思えばわたし、通算7年同じ公立小学校に通って、連絡先も知っていて気軽にごはんにだって誘えちゃうパパ友ってたった一人…。
ママたちに比べて断然関わってないんだから、そりゃそうなるんですけど、なんだか貴重な子育て期に共感し合えるパパたちと出会える機会を逃している気がして、とても残念なきもちになるのです。
うちの夫の政治くんは、会社勤めではないので家にいる時間も多く、家事もこなすし料理もするし、子どもたちの面倒も本当によくみてくれる、いわゆるイクメンです。
でも、学校のことになるとなぜだか毎度尻込みしがち。他はいろいろやってくれるのに、そこだけは頑なに避けようとするんです。
どうしても保護者会に出られないときは代わりに出席してくれますが、基本はわたし任せなので、あるとき「自分の子どものことなんだから、もっと関わってよ!」と詰め寄ると「だってさ、そもそも母親しかいないところに俺ひとりで参加するの気まずくない?」と返されて、妙に納得してしまったこともありました。
このモヤモヤを以前世田谷区のとあるイベントで知り合ったパパにはなしをしたら、偶然わが子たちが通う小学校の運営委員さんということが判明!彼のお子さんはまだ未就学児なのですが、学校の現状を伝えるといろいろと共感してくれて、「変えていこう」と突如一緒に動き出すことになりました。そこでまず考えたのが「世帯で受け持つ」ということ。
保護者会も基本世帯(夫婦)での参加、毎年クラスで2名選出される学級代表も夫婦連名、PTA役員、会長も然りです。そうすることで、個人で請け負う負担も半減して、夫婦で話し合いながら係を運営できるのでアイディアは2倍。
なにより、パパもママも関わる機会が増えて、学校内がより明るくなるんじゃないかなぁと思ったのです。
ちなみに、動き出す前に周りの友人たちにヒアリングすると、やっぱり学校によって違いは多少あるようで「うちの学校は、PTA会長夫婦でやってるよ~」なんてところが既にあったり、インターナショナルスクールは、わりとなんでも夫婦参加だって聞いたり。
役員は女性ばかりなのにPTA会長だけはなぜか男性が多い、という声もたくさん聞こえてきました。
とはいえ、この違和感に気づけるのも、わたしに上と下で10歳離れた子どもたちがいるからなのかもしれません。もし中1の長女と小5の長男ふたりだけだったら、疑問に思って動こうと思った時には子どもたちがその小学校を卒業しちゃうんですよね。
わたしはまだ、同じ小学校に今後10年ほどお世話になる予定です。
(通算17年?!)実は児童生徒はもちろん、先生方だって移動が激しい公立の小中学校、みんなにとっては通過点であるからこそ、学校に居座る時間が長い保護者やその地域に根付いた人たちが、学校そのものを見守ることが大切なのかもしれないなぁと感じました。
今までの当たり前に囚われることなく、いつでも新しい風を取り入れられる土台を作って、みんなで地域を象徴するような校風を築き上げる。
そのカラーを受け継ぐことで、町にも学校にも「らしさ」が生まれるような気がしています。