第51回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・51】再びのベトナム旅行。ウエストポーチに忍ばせたのは……。

MAMA 2020.03.18

2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!

機内食を食べない息子と6時間のフライト。

年末年始は奥さんの友達が住むベトナムへ家族旅行に出かけました。昨年も息子が1歳の誕生日のころに訪れていて、今回で2回目です。飛行機に乗るのも2度目。2歳になったので国際線では小児運賃もかかります。でも、座席があるのはとても楽。ずっと膝の上というのもしんどいですから。

ホーチミンへのフライトは日本を午前出発の便でした。ベトナムから日本へ戻る帰りの飛行機は夜便だからきっと寝てくれるだろうと思っていましたが、この行きの便では息子を騒がせず、ぐずらせず過ごすことができるかどうかが悩みのタネでした。どう乗り切ろうかと。

そうしたら搭乗前に少しトラブルがあったらしく、搭乗口でしばらく待つことになった。空港でテンションがあがっている息子は、待合所でわーっと走り回っていた。そのおかげか離陸のタイミングでコトッと寝てくれて。「よっしゃー!」となりましたね。

ところが、小1時間くらいで起きてしまった。そこから6時間がえらい大変で…。機内食が出ているのに、子どもが機内食に興味を示さないとめちゃくちゃえげつないことになると、みなさんご存知でしたか。機内食でテーブルを出しているので、とにかく逃げ場所がない、さらに飲み物が2個ずつとかあって、いつひっくり返すかヒヤヒヤする。結局、息子はほとんど食べないまま、機内食をお返しすることになりました。

でも、結論から言うと息子が大きくぐずることはありませんでした。喜びそうな新しいおもちゃや乗り物図鑑を用意していたのがよかったようです。備えあれば憂いなし。
でも、それを奥さんが一気に息子に渡そうとするので「絶対あかん、小出しや!」と僕が制して。ちょっとずつ、ちょっとずつ、ぐずらないようにおもちゃや絵本を小出しに与えて、遊びに夢中になる時間を引き伸ばしていきました。

もっと言うと、僕は奥さんにも内緒の隠しアイテムを自分のウエストポーチにしこんでいた。持って行ったのは、小さいバスと小さい乗り物図鑑。それに干し芋と小さくて喉につまらないこんにゃくゼリーも。これ、完璧でしょ? 結局、隠しアイテムは干し芋まで使って、フライトは乗り切りましたね。こんにゃくゼリーまでは出さずに温存したまま、無事ホーチミンにたどり着きました。

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