発酵と、大豆と、わたし。 6/17〜6/23 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。長野での一期一会納豆旅。
納豆をこよなく愛する23歳「なっとう娘」が送る、納豆のビジュアル、香り、テイストについてコメントしつつ、魅力を語っているコラムです。(あくまでも個人の感想です)日々ライブ配信にて紹介している色とりどりな納豆たちがずらり!身近な存在だけど実は奥が深い納豆の世界へ、あなたも誘われちゃうかも!?ぜひご覧くださいませ!
このコラムでは、毎日の配信で食べている納豆1週間分を3つの評価軸をMAXの数値を5として、私の主観で評価させていただいています。あくまでも、その納豆の特徴を表すための数値なので、数値の高い低いに優劣はありません!ご自身の好みに合った納豆探しの参考にしてみてくださいね。
〈3つの評価軸〉
・ねばり(弱い 1↔5 強い)
・納豆のかおり(控えめ 1↔5 濃厚)
・豆のかたさ(柔らかい 1↔5 固い)
上記3つの評価のほかに、各納豆に関する情報と感想として「なっとう娘メモ」を添え、私の思う納豆の魅力を余すことなくお伝えさせていただきます。みなさんと多種多様な納豆の世界を共有できたら嬉しいなと思いコラムという形で発信をはじめましたので、ゆるりと読んでいただけたら嬉しいです!
それではレッツ「ねばログ」!
▽1週間分の納豆配信まとめ動画も公開中!▽
1.既視感の化身。「納豆いち」/〈株式会社 ミツカン〉
●ねばり 4.0
●納豆のかおり 3.4
●豆のかたさ 3.4
この謎に安心感のあるデザイン。昭和感漂うこのパッケージに納豆欲をそそる卵の黄身とネギがトッピングされた写真は何か特別なずるさを感じてしまうほど、安定感がある。この納豆は長野に訪れた際、ローカルのスーパーで購入。長野と関連する商品ではないが、これも一期一会。しっかりと買い物かごにINさせていただいた。
安心感のあるラベルを、開封しパックを開ける。箸でかき混ぜると粘り気はゴムのように、伸縮性の強い納豆であった。小粒でちゅるっと食べやすく、ひさしぶりのおやつ納豆(おやつのときに食べられるくらい軽く食べられる納豆を指す)に出会った。におい控えめと表記されているだけあり、あっさりとした味わいも印象的。タレはミツカンさんでおなじみの、プシュッとタレ袋から推し出すタイプのものだったので、タレを入れるのに苦戦するという方はぜひ一度このタレ袋のタイプを試してみてほしい。あっさりと軽く納豆を食べたいときにおすすめの一品。
2.夏バテの始まるこの時期、最高に推す納豆。「たれたっぷり!ぽんずたれ」/〈株式会社 ミツカン〉
●ねばり 2.2
●納豆のかおり 1.6
●豆のかたさ 3.2
いま私が、避暑納豆として一番の推しがこの子である。正直、パッケージを見ただけの時点では、そこまで期待はしていなかった。笑 初めにタレを入れず、納豆のみでかき混ぜる。それから主役となるポン酢タレのお出ましだ。
開封した途端「今宵は我が主役ぞ」と言わんばかりの香りを放ち、その圧倒的清涼感に一気に期待が高まる。さっぱりとした香りが真夏を連想させ、夏のドキドキ感とともに納豆を口に頬張った。ポン酢のサッパリ感は間違いなく夏バテ気味なあなたにおすすめしたい納豆No.1!!!そうめん/そばにぶっかけして食べたいという気持ちや、あっつい真夏日にキンキンに冷やした(少し冷凍庫で冷やす)このポン酢タレ納豆をかき込むのもいいなあと夏の楽しみがまた一つ増えた。
3.白米準備推奨納豆。「極小粒」/〈エーコープ〉
●ねばり 3.1
●納豆のかおり 2.6
●豆のかたさ 2.9
シンプルに納豆ご飯の写真がこれでもかとセンターに映し出さだされ、ひたすらに開封前から白米欲を煽ってくる。開封して納豆をかき混ぜていく。写真のイメージが頭から離れず、嗅覚から伝達されるだしの効いたタレの香りと、納豆のネバネバとした見た目が白米を探し求める生物にしか見えなくなってしまうほどだ。
一口ほおばると、だしの香りが口に広がるとともに、ほんとに極小粒な豆一粒一粒を丁寧に感じる事ができる。本当に小さいのだ。まさに極小粒である。納豆巻きに合いそうだと妄想を膨らませていたら、あっという間に納豆がパックが空になっていた。極小粒派の方にぜひご賞味いただきたい納豆。
4.不思議納豆。「朝めし太郎」/〈あづま食品〉
●ねばり 2.1
●納豆のかおり 3.3
●豆のかたさ 3.6
可愛らしい元気な男の子が描かれている。その男の子のイラストで手に持っているのは白米のみである。どうして納豆はないのだろうか…。と少し疑問に思いながらも開封する。カップの納豆はが実は、がっつり納豆を混ぜる方からの支持があるのをご存知だろうか。パックがPSPという発泡スチロールのような素材でできているのに対し、カップは紙製のことが多く、箸でしっかりとかき混ぜても底に穴があかないのだ。(ちなみに私が愛用している納豆棒は先が尖っていないため容器に穴が空くことはないすぐれ優れものである。)
心ゆくまでしっかりと納豆をかき混ぜた後、口に運ぶ。少し舌を刺激するような独特の味わいとえぐみを感じる。粒感もしっかりしているので、全体的にインパクトが強い。なかなか類を見ない個性的な味わいに思わず「不思議な味」というなんとも伝わらない表現をしてしまいそうになる。ぜひ気になる方は一度トライしていただきたい。
5.だしの香りと感謝の気持ちは常に感じられる人間でいたい。「道祖神納豆」/〈村田商店〉
●ねばり 1.6
●納豆のかおり 2.6
●豆のかたさ 3.1
私の実家の近くには道祖神がある。親に道祖神のおかげで毎日学校に安全に通えているのだから、感謝の心を忘れずにと言われ、通学路で摘んだ花をお供えに行ったことを思いだした。そんなどこか懐かしさも感じエモい感情を抱きながら、開封し混ぜ進めていく。だしの香りがひろがり、早く口に頬張りたいという気持ちを抑えながら納豆のポテンシャルを最大限に引き出せるよう更に混ぜを深めていく。いまだっ!!と粘り気がきめ細かくふわっとしたところで、口へと光の速さで運んでいく。口に含むと同時にだしの豊かな香り鼻を抜けていくのを感じる。口の中に滞在するだしの香りから考えてもかなりだし感が強く、まるでだしで納豆を食べているという表現がピッタリと言わんばかりの一品である。
6.長野の大地の恵み。「信州大豆納豆」/〈村田商店〉
●ねばり 1.4
●納豆のかおり 3.3
●豆のかたさ 3.3
今週は長野で調達した納豆がほとんどである。長野の関連のない納豆もあれば、長野に会社を構えている納豆もあった。その土地土地で、どれだけ商品にローカル感を出すのかというのも一つ県民性が見て取れて面白いと感じる。広大な土地と青空に大河ドラマのような毛筆で「信州大豆の納豆」と書かれているこのパッケージからは、長野県民の懐の広さ、心の余裕、大地のように包み込む優しさを感じる。自分の中のいい友達も長野出身であることや、知り合いの方の家が長野にあり半年に一度訪れていることから経験として確かに上記に記したの様な県民性を素直に感じる事が多いのだ。
こちらの信州大豆の納豆は、豆がとても美味しかった。さすがタイトルになるだけの実力である。粘り気はふわっとしており、印象がそこまで濃くない分、豆感を思う存分楽しむことができる。そんな素材の良さで真っ直ぐに私達のもとに納豆を届けてくださりありがとうございます。という感謝の気持ちを抱きながら美味しくいただいた。長野に訪れた際には、ぜひ手にとっていただきたい納豆。
7.フルボリューム納豆。「高田納豆」/〈会津高田納豆 新田商店〉
●ねばり 2.6
●納豆のかおり 4.2
●豆のかたさ 2.6
ビジュアルからしてとてもそそられる。5パックがビニールで包装されている納豆はなかなかお目にかかることがない。しかも1パックごとのサイズは小さいのに、内容量が50gとボリュームが有るところも好印象である。これなら惜しみなく①タレ無しそのままストレート納豆②納豆醤油と一緒にスタンダード納豆③オリーブオイル納豆④納豆醤油を一晩漬け置き納豆⑤納豆オムレツと様々な試し方ができ、どの食べ方が最もその納豆に適しているのか知ることができる。今回タレが付いていない納豆なので、ストレート(タレ、醤油なし)でいただくことにした。
粘り気は強すぎないものの、柔らかな豆の食感と濃い納豆の味でタレがなくても、ここまで完成された味わいを表現できるものなのかと一種の感動を覚える。ぜひ納豆棚で出会ったら、手にとっていただきたいラインナップの一つである。お試しあれ。
●「 6/10〜6/16 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。本格派納豆と白米欲のオンパレード。」はこちら。
●連載『なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。』まとめページはこちら。
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