発酵と、大豆と、わたし。 6/3〜6/9 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。一風変わった種変り納豆大集合!
納豆をこよなく愛する23歳「なっとう娘」が送る、納豆のビジュアル、香り、テイストについてコメントしつつ、魅力を語っているコラムです。(あくまでも個人の感想です)日々ライブ配信にて紹介している色とりどりな納豆たちがずらり!身近な存在だけど実は奥が深い納豆の世界へ、あなたも誘われちゃうかも!?ぜひご覧くださいませ!
このコラムでは、毎日の配信で食べている納豆1週間分を3つの評価軸をMAXの数値を5として、私の主観で評価させていただいています。あくまでも、その納豆の特徴を表すための数値なので、数値の高い低いに優劣はありません!ご自身の好みに合った納豆探しの参考にしてみてくださいね。
〈3つの評価軸〉
・ねばり(弱い 1↔5 強い)
・納豆のかおり(控えめ 1↔5 濃厚)
・豆のかたさ(柔らかい 1↔5 固い)
上記3つの評価のほかに、各納豆に関する情報と感想として「なっとう娘メモ」を添え、私の思う納豆の魅力を余すことなくお伝えさせていただきます。みなさんと多種多様な納豆の世界を共有できたら嬉しいなと思いコラムという形で発信をはじめましたので、ゆるりと読んでいただけたら嬉しいです!
それではレッツ「ねばログ」!
▽1週間分の納豆配信まとめ動画も公開中!▽
1.過激な情熱から生まれる温かさに包まれて。「過激にうまい!いいなっトウッ」/〈株式会社 竹之下フーズ〉
●ねばり 3.8
●納豆のかおり 4.3
●豆のかたさ 3.7
ずっと気になっていた。SNS上で、見かけてから「過激にうまい」とはどういうことなのだろうと、心の中に引っかかっていた。この一風変わったネーミングセンスは完全に他の商品との差別化が完全にできているし、だからといって完全なる一発屋のような商品でないことも、パッケージから伝わってくる。このちょうどよいバランスでのパッケージデザインを考えたデザイナーの方には、頭が上がらない。そして私もまんまとこのデザインに惹かれていた。
こちらの商品は、タレが付いていないため、そのままでいただくことにした。開封したときから、香りがとても良いのが嗅覚を通して伝わってくる。口に頬張ると、豆の味がしっかりしていて、タレが入っていないことを忘れてしまいそうになるような一品である。
タレのない状態でも納豆ご飯をもりもりと食べられるようなそんな味わい。過激さよいうよりも、納豆への情熱から生まれた優しさと愛情で、包み込んでくれるようなそんな温かさを感じる納豆だった。
2.ひきたてフレッシュ。「ひきたてがおいしい ひきわり」/〈株式会社 せんだい〉
●ねばり 2.8
●納豆のかおり 2.5
●豆のかたさ 3.1
パッケージに書かれた「ひきたてがおいしい」の文字。黄緑色で、ひきたてフレッシュな感じが演出され、「果たして今まで私が食べてきたひきわりは、どれほどのタイムラグがあって、納豆になっていたのだろうか。」と思わず考えてしまう、問題提起型の新しい角度からのアプローチメッセージである。
ひとくち食べてみると、ひきわり納豆にしてはかなり香りは抑え目で、あっさりさっぱりとした味わい。いつも私が食べているひきわりが深い味わいだとすると、浅い、サクッと食べられるような軽さがある。そこまで匂いの強くないひきわりが食べたいのだ。と思っている方にお勧めのひきわり納豆である。
3.納豆の味はキツめが好き。「伝統の風味 青森納豆 ひきわり」/〈有限会社 かくた武田〉
●ねばり 1.6
●納豆のかおり 4.9
●豆のかたさ 1.6
見るからにわかる、味わい深い納豆。と心の中の納豆魂がうずくような、シンプルなデザインの中にも今までの歴史と、シンプルな中にこそ本物在りと言わんばかりの貫禄溢れる納豆。深く濃い緑のパッケージを剥がし、パック開封へと手をのばす。付属のタレはないため、そのままで食すことにした。タレのない納豆を見ると、なんだか豆と納豆菌で勝負している潔さと、職人気質なかっこよさを感じるので、テンションが上がる。
かき混ぜていくと、少し粘り気は出るものの、さほど強くはなく、さらっとしている印象だ。自然と香ってくる納豆の旨味に胃液を踊らせながら、口へと運んでいく。口の中に入った途端、広がる旨味と納豆の濃厚な香り。その濃厚さと言ったら、世界最深のマリアナ海溝に筆頭するレベルではなかろうか。鼻から抜けていく豊かな旨味、香りは「幸福」そのもの。
ひきわり納豆好きのあなた、納豆の香りは強いのに限るわよねと言ってくださる皆さんに、ぜひ一度お試しいただきたい商品。
4.食感と酸味が胃袋を掴む。「梅たっぷり納豆」/〈株式会社 せんだい〉
●ねばり 2.6
●納豆のかおり 2.4
●豆のかたさ 2.8
これは自分の中で最近のヒット納豆である。納豆というよりは、アレンジといったほうがしっくり来るのかもしれない。納豆専門店である「せんだい屋」に胸を弾ませ向かった。我ら納豆好きの楽園といっても過言ではないだろう。納豆棚に並ぶ納豆を喜々として眺めながら、購入品を吟味していた。
ぱっと目についたのは、どんぶり型のパッケージ。今まで見たことのないパッケージのスタイルに好奇心を刺激される。さすが都内随一の納豆専門店の商品である。スーパーでこの形の商品を取り扱うことは形状からしてもかなり難しいだろう。専門店ならではの、パッケージデザインだと思った。
開封すると、納豆の豆たちの上にタレ、薬味(鰹節、フリーズドライねぎ、海苔)、カリカリ梅の3つのパックが入っている。梅の香りを楽しみながらも、すべてを納豆に混ぜ込み、口へと運ぶ。梅の酸味により、全体的にさっぱりとした味わいになっており、薬味の働きもあって、ダシ感もしっかりとした深い味わいを作り出している。
カリカリ梅の食感を楽しむことができ、噛む度に酸味がたまらなくいいアクセントになっているのが、たまらなく美味しいと感じた。このカリカリ梅大作戦は、自宅で取り入れていきたいこの夏のアレンジ手法の一つになった。
5.のどごし納豆。「大根おろし納豆」/〈株式会社 せんだい〉
●ねばり 3.7
●納豆のかおり 2.9
●豆のかたさ 2.8
続いて、丼ぶり納豆第2段である。前日に食べた、梅たっぷり納豆と同じくこちらも、「せんだい屋」で購入した。開封すると、納豆の上に薬味のパックと、おろし大根とタレが一緒になったパックが置かれている。
双方のパックを開封し、納豆とともにかき混ぜていく。ふわふわな粘り気を楽しみながら、一口ほおばる。
全体的にやはりさっぱりとしていて、のどごしが良い。飲むように、すいすいと食せるのだ。大根おろしのさっぱりさと、薬味の鰹節がダシをしっかり出ていることで、白米をかき込みたくなるような味わいを織りなしている。小粒で食べやすく、夏バテしそうなときにエナジーチャージとして流し込むように食べたい一品。
6.ボーノな豆感納豆。「グリーンパール納豆」/〈グリーンパール納豆本舗 有限会社大永商店〉
●ねばり 3.6
●納豆のかおり 3.4
●豆のかたさ 4.7
こんなにも洋風にビジュアルがデザインされているにもかかわらず、全く関係のない内容の商品というのも、なかなかお目にかかれない気がする。初めて納豆棚で出会ったとき、初めはこの子がまさか納豆だとは思いもせず、危うく見逃してしまいそうになったほどだ。とにかくビジュアルが純度100%でイタリアなのである。
トマトソースか、オリーブオイル、バジル、モッツァレラでも入っているのかと少し期待したが、パッケージには特に何も記載はない。開封しても潔くタレとからしが納豆の上に鎮座していたのだった。タレとカラシを納豆と混ぜ上げ、「もしかしたら口に含んでみると何かイタリアンな仕掛けがあるのかも…」だなんて淡い期待を抱きながらも、いざ実食。美味しい。シンプルに納豆の味である。
ただこれは思い込みもいい所かもしれないのだが、タレの香りの高さが気持ち洋風な気がするのだ。うん、「グリーンパール」と銘打ってあるだけあり、歯ごたえがありとってもボーノな豆感が楽しめる。どうしてイタリアの様なデザインなのかはとっても気になるところだ。
7.箱を開けるとレディー・ガガ。「永太郎納豆」/〈グリーンパール納豆本舗 有限会社大永商店〉
●ねばり 3.1
●納豆のかおり 3.8
●豆のかたさ 3.3
納豆棚でひときわ贈呈品のような、お高い雰囲気を醸し出している納豆がこちらの「永太郎納豆」だ。箱からチラとだけ見える豆がこちらを誘惑してくる。買うことをとてもじゃないが我慢することはできず、速攻で「永太郎納豆」を抱え、レジへと向かっていた。
帰宅後、箱と向き合い、どの様な形で出てくるのか期待に胸を膨らませながら開封。すると、パックが2つはいっていることを確認すると同時に、そのパックのデザインに驚かされることとなる。全体が青のストライプに包まれており、爽やかなビジュアル。
そしてなんと、箱からチラと見えていた部分のパックは切り取られ、透明シートが納豆の上にかぶさっているだけのスケルトン状態になっているのである。なんだか、海外の奇抜なファッションショーでも見たかのような衝撃が自分の中に走った。
早速、付属のタレと納豆を混ぜ合わせていく。粘り気こそ、平均的な強さで逆に外装とのギャップを感じつつも、一口いただく。口に含んだ瞬間にわかる、タレの華やかさ。しっかりとカツオなど魚介のダシを感じつつも、他のダシの味わいも相まって、深さを感じる。鼻を抜けていく高級感溢れる香り。
タレだけではなく、豆の味も舌を楽しませてくれ、最後に残るちょっとビターな味わいも、これまた大人な品を感じさせる。いつもと違った大人な納豆が楽しみたい方にぜひ楽しんでいただきたい納豆。
●なっとう娘の推しアレンジレシピ●
意外な組み合わせが、化学反応的美味炸裂?!「納豆白和え」
これは、最近の大発見アレンジレシピです。手順は目をつむってもできるほど簡単。普段召し上がっている白和えに納豆を加えるだけ。全体的に均一に混ぜたら完成です!白和えの少し豆乳感のある尖った味わいも、納豆のまろやかさ、旨味によって味に丸みが出ます。納豆の旨味が白和えに奥深さも出してくれて、味わいの深さもアップ!
これは本当に一度試していただきたい。白和えを食べるより、更に栄養価もアップしますので、旨味も栄養価のアップで一石二鳥の納豆アレンジです!ぜひ白和えが食卓に並ぶ機会がある際には、お試しあれ!!
●「5/13〜5/19 ありのままで向き合うこと。原点回帰と経木。」はこちら。
●連載『なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。』まとめページはこちら。
●毎朝8:30〜納豆ライブ配信中のインスタグラムはこちら。 @nattou_musume_