スナック女の人生劇場／第42回 難しいことは何にもない。〈ひまわり〉の節子ママが教えてくれた、続けるために大切なシンプルなこと。 LEARN 2019.05.14

知り合いにちょっと手伝ってと誘われて、なんの気なしに働いたスナックで9年。16歳で福島から浅草に出てきて、24歳で結婚してね。子供が小学校5年か6年になった頃だったかな。自分でやってみようかなって、ここを始めて今年で30年。

当時から、お酒は一滴も飲みません。主婦だったから、サラリーマンの方々とお話できるのが楽しくて仕方なくて。お父さんに「お店やっていい？」って聞いてね。それから30年も続いてるのが不思議なくらい。

お店ではもう長いこと、毎年春になると、こうやって桜の生花を店中いっぱいに活けてもらって、お客さんにお花見してもらうんです。お金はかかるし、室内だからすぐに咲いちゃうでしょ。花をもたせるために、お店でガスも暖房も使えないから大変！でも、毎年みんな楽しみに来てくれて、それに何より私自身が一番楽しんでるんだから、苦労はないわね。自分が楽しまないとお客さんも楽しめないし、続けられない。難しいことなんて何もない。何事もそうよ。

梅も好き。お菓子はね、何でもぜ〜んぶ好きですよ。

■東京都台東区浅草4-11-1佐久良ビル1F
■03-3875-2291
■19：00〜翌1：00 第3日休
■30席／喫煙
…平均予算5,000円。時間無制限で飲み歌い放題。ママお手製のお惣菜、おつまみ付き。

(Hanako1172号掲載／photo：Hiromi Kurokawa text：Ayano Sakai）