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点心と中国茶を楽しむ香港スタイル。 〈ウェスティンホテル東京〉の〈広東料理 龍天門〉でいただく飲茶アフタヌーンティー『下午茶』。
香港では「ご飯食べた?」という言葉が挨拶として飛び交うほど、食事を大切にする文化が根付いています。その香港の文化でもある飲茶のアフタヌーンティーが、〈ウェスティンホテル東京〉の〈広東料理 龍天門〉でリーズナブルにいただけると聞いて行ってきました!
本場・香港さながらの、贅沢でお得な飲茶アフタヌーンティー。
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香港料理の代名詞といえば点心ですが、中国茶を飲みながら点心を食べることを飲茶といいます。香港の人々は朝から点心を食べることもありますが、ランチタイムのピークを過ぎた時間帯なら、ゆったり味わえるだけでなく、値段が安くなるのだとか。それが『下午茶(ハーンチャ)』、午後のお茶、つまりアフタヌーンティーです。
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この香港式アフタヌーンティー『下午茶』が、恵比寿にある〈ウェスティンホテル東京〉内の〈広東料理 龍天門〉で、平日13時30分から味わえます。値段も3,800円と、本場さながらのリーズナブルさ。デザートを含め約30種類ものメニューを、ブッフェスタイルで提供しています。
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まずは、目にも美しい日替わりのアミューズをいただきます。この日は「ケールとりんごのすり流し」と「ヤーコンとミニトマトの酢漬け」。どれもやさしい甘さとさっぱりとした味わい。
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飲茶のメニューは種類がたくさんあって、好きなものをいくつ頼んでもOKとのこと。なにから食べようか迷ってしまいます!
「海老蒸し餃子と、チャーシュー入り饅頭、それからシューマイがおいしければ、その店はいい店だと判断できますよ」と、香港通でもある〈広東料理 龍天門〉の和栗シェフのおすすめに従いました。
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まずは「海老蒸し餃子」。中の海老がピンク色に透けるほど皮が薄い方がおいしいのだとか。エビはミンチ状ではなくプリプリの食感が残され、口の中でほろほろと崩れて甘味と弾力を感じます。
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「イベリコ豚のチャーシュー入り蒸し饅頭」は、香港では“チャーシューパオ”と呼ばれる人気の点心。〈広東料理 龍天門〉自慢のイベリコ豚のチャーシューが、甘くてふわふわの皮に包まれています。花が咲くように開いている生地には、天然酵母が使われているそう。
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クコの実がアクセントになった「ホタテと野菜の蒸し餃子」。薄くて透き通った皮の中には、旨味がたっぷり。
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モチモチとした皮にゴマをまぶした「ニラ焼き饅頭」は、香ばしく焼き上げられ食欲をそそります。
珍しいアツアツ点心にトライできるワゴンサービス!
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さて、メニューには詳しく書かれていないワゴン点心は珍しい種類が中心。湯気が上がるせいろを見て選んでもらおうという配慮なのだとか。テーブルの近くまで運んでもらえます。この日は、蓮の葉に包まれた「ちまき」「鶏の腐乳蒸し」といった珍しい種類が6種類並んでいました。
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その中から「なすと海老の挟み蒸し」をいただきました。一度揚げた状態でソースをかけて蒸すという手の込んだ一品。ボリュームがあって、こっくりとした味付けで食べ応えがあります。
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〈広東料理 龍天門〉で提供する点心は、専門の職人さんが当日の朝から手作りしたものばかり。「点心の材料は小麦粉と水が中心です。時間がたつと小麦粉がお団子のようになって、おいしさが損なわれてしまいます。だから、ぜひ日中に食べてもらいたい」と和栗シェフ。
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アフタヌーンティーだけあって、中国茶も種類豊富。11種類から選ぶことができます。
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「赤い糸」と名付けられたお茶には蘭の花の赤い花びらが入っていてフルーティーな味わい。「宮廷紫茶」は貴重なものなのだとか。ガラスのポットにたっぷり入った状態でサービスされるのもうれしい!
広東料理へのこだわりが詰まった炒め物や麺料理も。
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点心だけでもお腹がいっぱいになりそうですが、野菜料理や麺、ご飯類も本場の味へのこだわりがたっぷり。「青菜の天然塩炒め」は、八百屋さんと農家さんに協力を依頼して、特別に国内で作ってもらった中国白菜が使われています。
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「醤油焼きそば 香港スタイル」は、サクサクとしたコシのある独特の麺が使われています。この食感のことを香港では「爽(ソン)」と呼ぶそう。日本では作れない細さの麺のため、シンガポールから輸入しているというこだわりぶり。
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どのお料理も、たくさんの種類が食べられるように量も配慮されています。それでも途中で変化が欲しくなったら、XO醬を頼むのがおすすめ。XO醬は金華ハムやホタテ貝柱を使ったスタンダートなXO醬と、きのこ類と大豆ミートなどで作ったベジタリアン向けのXO醬の2種類が用意されていて、どちらも和栗シェフのオリジナル。炒め物などにほんの少し足して、味の変化を楽しんでみて!
果実そのままを食べているようなマンゴープリン。
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やっぱり楽しみなデザート!マンゴープリンは、甘味の強いアップルマンゴーと、酸味があって香りの高いフィリピンマンゴーの2種類をギリギリまで完熟させて使うという、シェフ自慢の品。なめらかなピューレ状と、とろりとした果肉そのままのふたつの食感がぎっしり詰まっています。
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「ごま団子」は、コクがありながら上品な味。たくさん点心を食べたあとだというのに、ペロリといけます。
中華料理には、油を多く使うイメージがありますが、広東料理で使用するのは植物性の油が中心のため、胃への負担が少ないのも嬉しいポイント。
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しかし、これほどおいしくて丁寧に作られたお料理を、こんなにリーズナブルにいただけていいのでしょうか?「いろんな点心をお腹いっぱい食べてもらって、また〈龍天門〉に来たいと思ってもらいたいんです」と和栗シェフ。
せっかくのブッフェスタイル!いろんな種類の点心を食べて広東料理のおいしさを十分に味わってくださいね。
【広東料理 龍天門】
■東京都目黒区三田 1-4-1 ウェスティンホテル東京 2F
■03-5423-7787
■13:30〜16:00 (15:00最終受付 、15:30LO) 90分制 3,800円(税・サービス料別)、下午茶は平日のみ
■http://www.ryutenmon.westin-tokyo.co.jp/