軽井沢で過ごすとっておきの時間。−2− 週末旅におすすめ!憧れのリゾート地・軽井沢に、スタイリッシュなホテル〈KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton〉が誕生。~後編~
〈ヒルトン〉としては日本初のブランド〈キュリオ・コレクションbyヒルトン〉が軽井沢にオープン。クラシックホテルの〈旧軽井沢ホテル〉を東急不動産(株)がリニューアルし、〈KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton〉として生まれ変わりました。前編に引き続き、その洗練された魅力をご紹介します。
宿泊すれば、オプショナルツアーに参加もできるんです!
避暑地として有名な軽井沢ですが、実は四季折々に魅力的な楽しみ方があります。こちらのホテルに滞在すれば、宿泊客だけを対象にした特別なオプショナルツアーに参加することも。その中のひとつ、「マンズワイン小諸ワイナリー プレミアムワイナリーツアー」を体験してみました。
マンズワインの99%は山梨県勝沼産ですがが、最高級ラインの「ソラリス」だけは長野県小諸で作られています。品質と味に徹底的にこだわり、「最高のワインは最高の葡萄から」をモットーに、1粒1粒を手作業で選別し、自社産の葡萄のみで世界に通用するワインを作るという挑戦をしているワイナリーです。
標高650mの盆地で降水量が少なく昼夜の寒暖差が大きい小諸は、ヨーロッパ系の葡萄の栽培に最適。ヴィンヤード(葡萄畑)が広がる敷地の一角には美しい日本庭園もありますが、なんとこの庭園の地下がワインセラーになっています。
一般公開されていないこちらに入れるのは、特別なグループだけ。歴史を感じさせるVIPルームで醸造責任者のレクチャーを聞きながら、最高峰ワイン「ソラリス」のテイスティングができるのも、このホテル経由だからこその贅沢です。(ワイナリーツアーは宿泊費と別途3,700円)。
ホテルに戻ればいよいよ、滞在のハイライトともいうべき、レストラン〈SONORITÉ〉でのディナータイム。フランス・リヨンや銀座の星付きレストランで研鑽を積んだ、新進気鋭の中西隆シェフが腕を振います。
“共鳴”を意味する店名の通り、料理は信州食材と日本全国や世界各地の厳選食材との共鳴がテーマ。こちらは前菜の「プレリュード」。チキンパテに根セロリのムースとピクルス、蛙と生ハムのフリット。いきなりの美味に食欲が刺激され期待が高まります。
「信州とオマール」。さっと火を通したオマールと信州産ブロッコリーのムース仕立てに、信濃ユキマスのゴールデンキャビアが潜んでいます。ブロッコリーはムース以外に、スライスやスプラウトなどもお皿に。ひとつの食材を多彩な表情に変える技に感動します。
「一葉知秋」。銀杏、アーティチョーク、アオリイカのソテー。アーティチョークの泡とピュレ添え。各地の秋が出会った一品。
「帰郷して、山が迎える」。戻り鰹のたたき、信州産椎茸と花びら茸のセック、ポルチーニ。ポルチーニのピュレに信州産味噌を混ぜたソースが全体をまとめます。戻り鰹はホテル名「KIKYO」の帰郷を示唆しています。
「香味のカルテット」。希少な信州蓼科牛のグリルを、レモンパウダー(白)の酸味、オリーブ(黒)の苦み、甘長唐辛子(緑)の辛味、フォルスバスク(塩とピンクペッパーと唐辛子のスパイス)の四重奏が引き立てます。ソースはジュ・ド・ブフにレモンピューレを加えて。牛肉の出汁を煮詰めて作る、旨味が詰まった濃厚な味わいがたまりません。
「無花果 咲く」。凍らせた無花果とポルト酒で煮込んだ無花果、ヨーグルトのソルベ。メレンゲを白い花に見立てて。デザートは2品登場。ほかにも、楽しい仕掛けがたくさんあり、サービスも最高で、最初から最後まで心から堪能できるディナーです。これ以上の詳細はネタバレになってしまうので、訪れた時のお楽しみに。
旬の食材の美味しさをさらに引き出し、昇華させる中西隆シェフ。信州食材と他地域の食材がお皿の上で見事に調和しています。クラシックなフレンチが主流の軽井沢で、中西シェフの独創的で軽やかな洗練された料理は、すぐに予約がとれにくくなる店になる予感。そうなる前にぜひ!
〈KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton〉(〈旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン〉)
■住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5
■電話番号:0267-41-6990
■アクセス:JR軽井沢駅北口から徒歩15分。送迎あり。
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