人気アロハシャツブランド〈Sig Zane〉もオーダー! 【ハワイ】鮮やかな美しい生地はオンリーワン!ハンドメイドのハワイアンプリント生地が欲しい!
モンステラやハイビスカスといった草花にクラシカルな文様などがプリントされた、アロハシャツやムームーなどに欠かせないハワイ伝統の生地。今回は人気アロハシャツブランド〈Sig Zane〉もオーダーする、ハワイ唯一のハンドメイドシルクスクリーン工場〈Puka Prints〉をご紹介します。
ハワイ唯一のハンドメイドシルクスクリーン工場。
アロハシャツやムームーなど、ハワイの民族衣装に欠かせないのがハワイアンプリントの生地。
シルクスクリーンのデザインパターンは1,000以上。大胆なデザイン、美しい色が目を引く。
モンステラやハイビスカスといった草花に、クラシカルな文様などがプリントされた美しい生地は、ハワイの伝統工芸のシンボルといわれてきたが、最近は、すべてを手作業で行う職人や工場が激減。生産性や効率性が求められ、次々と工場が閉鎖していくなかで、手作業にこだわり続けているのが〈PukaPrints〉のオーナー、クリス・ヨコガワさんだ。
短時間で量産できる機械印刷に比べて、版画の技法を用いたシルクスクリーンで布にデザインをのせていくのは時間もコストもかかる作業。ヨコガワさんの工場では、約30メートルの台の上に広げられた布に、職人が二人がかりで丁寧にデザインをつけていく。
■ハワイアンプリントができるまで
①デザインをプリント
クライアントから依頼のあったデザインをプリントし、シルクスクリーンを作る。
②布にデザインをのせる
シルクスクリーンを布にあて、上から水性インクをのせる。二人がかりで繰り返し行う。
③乾燥させる
水性インクは色落ちしづらいが、ドライヤーをかけながらしっかりと色をなじませる。
④専用マシーンでローリング
仕上がった布をローリングして依頼主のもとへ。これがアロハシャツなどの生地になる。
湿気が多ければインクの乾燥に時間がかかるため、天候にも左右される。1日で生産できる量は限られているが、ヨコガワさんのもとにはアロハシャツの専門店やフラスクールからの依頼があとを絶たない。「手仕事ならではのデザインの歪みや色のかすれが機械印刷にはない〝味〞を生み出している」というファンも多く、クライアントのなかにはハワイ島にあるアロハシャツの名門〈Sig Zane〉も。ほとんどのプリントをクリスさんらが手がけている。
「デザインを丁寧にのせる作業はもちろん、塗料をブレンドすることにも長年の経験が求められる」とヨコガワさん。クライアントの発注に合わせて色を作るのも〈Puka Prints〉のこだわり。コットン生地にのせたウォーターベースのインクは乾くと耐水性に。
効率よりも、ものづくりの心を大切にする人たちによって、ハワイの伝統工芸は受け継がれていく。
〈Puka Prints〉
日本からのオーダーも相談可能。
■1015 Dillingham Blvd. #1203, Honolulu
■808-842-0690
■10:00~17:00 土日休
■PukaPrintsHawaii.com
■chrisyokogawa@gmail.com(日本語可)
ダウンタウンに週一オープンの店があります!
〈Sig Zane〉は、アロハシャツラバーがあこがれるブランドのひとつ。モダンなデザインのものも豊富にそろっている。
ダウンタウンのこのショップはメンズアイテムを中心に扱う。ヒロのショップではレディスの扱いもあるのでチェックしてみて。
〈Sig On Smith〉
ハワイ島・ヒロで人気を集める〈Sig Zane Designs〉の姉妹店。
■1020 Smith St., Honolulu
■10:00~18:00 金のみ営業
(Hanako1132号掲載/photo:Kenya Abe, Norio Kidera(Sig On Smith) text:Keiko Kodera)