絶対に知っておきたいお洗濯のコツ。準備、洗濯、乾燥のポイント9選
illustration_Maki Kobayashi, text_Ami Hanashima
もぎ・たかし/クリーニング店を営む傍ら、オリジナル洗剤ブランドの開発や、洗濯の楽しさを伝えるプロ集団「洗濯ブラザーズ」としても活動を行う。国内外アーティストの衣装クリーニングも担当。
準備編
洗濯物の保管方法、素材や汚れの種類に合わせた洗い分けの目安など、ついおざなりにしがちな洗濯前のちょっとしたひと手間。ワンステップ加えるだけで、仕上がりの質も格段に上がる。
1. 洗濯槽の中に衣類を溜めるのは絶対NG。
洗濯槽は構造上、洗剤カスや水分が溜まりやすく、湿度も高いため菌の温床になってしまう。そこに濡れたタオルや汚れた衣類を入れっぱなしにすると、生乾き臭の元となるモラクセラ菌といった雑菌やカビの繁殖を招き、悪臭の原因に。洗濯前のものは、通気性の良いカゴの中に保管するのがおすすめ。洗濯槽の掃除も定期的に行おう。
2. 洗濯物は洗う前に必ず分類すること。
衣類の素材や汚れの程度を気にせず、一緒くたに洗濯してしまうと色移りや生地の傷みなど、仕上がりに影響が出る。①日常使いの衣類やタオル、②食べこぼしなど目に見える汚れがついたもの、③ニットやレースなど長持ちさせたいデリケートな素材、④ジーンズなど色落ちしてしまう衣類、に分類して洗い分けができると理想的。
3. しっかり洗いたい面を表にして洗う。
洗濯槽は構造上、洗剤カスや水分が溜まりやすく、湿度も高いため菌の温床になってしまう。そこに濡れたタオルや汚れた衣類を入れっぱなしにすると、生乾き臭の元となるモラクセラ菌といった雑菌やカビの繁殖を招き、悪臭の原因に。洗濯前のものは、通気性の良いカゴの中に保管するのがおすすめ。洗濯槽の掃除も定期的に行おう。
洗濯編
洗剤の自動投入、節水モードなど高機能な洗濯機も増えているが、洗濯のポテンシャルを上げるにはマニュアル設定で見直す部分もある。洗剤の使い方、洗濯量とのバランスも吟味して。
1. 黄ばみや汚れはプレウォッシュできれいに。
シャツの襟などの部分洗いは、洗濯用液体洗剤(弱アルカリ性)と水を1:1で混ぜ合わせた「プレウォッシュ液」を散布してから洗濯機へ。スプレー容器に一週間で使い切れる量の液を作り、全体にまんべんなく1回、気になる部分に3回吹きかけて15分ほど置く。頑固な黄ばみは洗濯ブラシで優しく叩くことで汚れを浮かすことができる。
2. 洗濯機はマニュアル設定が理想。水多め、衣類少なめ、洗剤は適量。
日本の洗濯機は節水傾向。洗いやすすぎで水が少ないと汚れが浮かず、浮いても衣類に再付着してしまう。水量は基本設定より一段上げるか、満水に。対して、洗濯物は6割程度に抑えたい。タテ型洗濯機の場合、こぶしで衣類を軽く押さえ、手首の部分まで水が浸ればOK。すすぎ残しがないよう、汚れがひどい場合でも洗剤は必ず規定量で。
3. 柔軟剤は「水を吸う」目的の衣類には使わない。
お気に入りの一着を良い香りにさせたり、不快な部屋干し臭を和らげる目的で使用するケースも多い柔軟剤。しかし本来は、花粉の時期のアウターや静電気が気になる衣類の帯電防止剤の役割を担うので、使い方にはご注意を。タオル、肌着など汗や水を吸う衣類に使用してしまうと、油膜でコーティングされて吸水性を阻害してしまう。
乾かす編
天候や湿度に左右され、洗い終えた衣類が乾かない。でも部屋干しにすると生乾き臭が気になる…など悩みは尽きない。実は、部屋干しの方が乾かす環境を整えられて、時短にもつながる。
1. 衣類のためには、外干しより年中部屋干し推奨。
晴れた日ほどよく乾きそう、と洗濯物を外に出したくなるが、直射日光が肌によくないのと同じように、紫外線による生地の傷みや色あせが出やすい。効率よく乾かして衣類を長持ちさせるためにも、なるべく日光に当てて干すのは避け、通年部屋干しが望ましい。季節によっては、花粉やPM2.5など空気中の有害物質からも守ってくれる。
2. 「狭い部屋で風をあてる」が早く乾かすコツ。
快適な温度、湿度は40%以下、空気の循環の3つが早乾きの鉄則。そのため、条件を満たすには狭い部屋の方がコントロールしやすい。洗濯後5時間以内に乾燥を終えられるよう、エアコンで室温を保ち、除湿機とサーキュレーターで湿度と風を調整しよう。乾燥時間が短いほど菌の繁殖が抑えられて、不快な部屋干し臭も少なくなる。
3. 衣類の隙間は「こぶし1個分」、空気に触れる面積を増やす。
部屋干し環境が整っても、干し方を間違えると乾燥効率は低下。特に洗濯物同士がひしめき合った状態は、空気の流れが滞りうまく乾かない。ハンガーラックや突っ張り棒などに干す場合でも、こぶし1個分の隙間を作れるように配置。パーカーのフード、ズボンのポケットなど乾きにくい部分は裏返しにして、空気に触れさせるよう工夫を。
手洗いにこだわった水洗いクリーニングを提供。オリジナル洗剤などのグッズも購入可。横浜、富ヶ谷店もあり。
住所:東京都世田谷区池尻2-7-12 ストアハウス三宿1F
電話番号:03-5431-0970
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水木休
プロ集団「洗濯ブラザーズ」のノウハウを詰め込んだ一冊。部屋干し臭の解消法、クリーニング代を節約しつつ衣類を長持ちさせる秘訣など、普段の洗濯方法を見直したい人におすすめの洗濯バイブル。1,540円(アスコム)
















