一生かけて育てていく。使うたびに味が出るブナ材のダイニングテーブル
わたしの一生もの。
一生かけて育てていく。使うたびに味が出るブナ材のダイニングテーブル
LEARN 2024.12.20
引っ越ししても、ライフスタイルが変化しても、年月を重ねても、手放すことがないと思う「一生もの」の1点をブランディングディレクターの福田春美さんに教えていただきました。
photo_Keisuke Fukamizu text_Hikari Torisawa edit_Kana Umehara
profile
ふくだ・はるみ/セレクトショップのディレクターを経て独立。ホテルや企業のプロジェクトなどのブランディングを手がける。著書に『ずぼらとこまめ』。
Order MadeのDining Table
展示会で使ったブナ材の板をアトリエ兼自宅の玄関を通るギリギリサイズにカット。自ら表面にやすりをかけ2枚をテーブルに、さらに半分に切った1枚を器やオブジェを並べる台の天板として使っている。キッチン側には茶事の亭主の席にもぴったりな窪みがあるのもお気に入り。
原木に近いブナ材の表情が豊か。家の顔になるダイニングテーブル。
ブナ材を2.4mの長さに切って2枚並べ、テーブル脚に載せる。福田春美さんがお茶を飲み、食事をし、仕事もするテーブルは、友人たちを招いてもてなす「Hamiru」亭の舞台にもなる。
「多いときにはここに15人くらいが集まるから、大きなテーブルを探していたらこの形になりました。無垢の状態からこれからどう育てていこうか考えるのも楽しい。周囲を切ってテーブルらしくするのもいいけど、今はやすりをかけたそのままの状態が気に入っています」
椅子は背もたれのないスツールを選ぶのも福田さんの流儀。梅を象ったものや、藤森照信デザインのもの、テーブルの高さに合うように脚をカットしたものも。実家で使っていた座り心地のよいスツールは座面を革に替えた。
「浅く腰かけたいのでスツールが好き。背もたれがないとテーブル周りがすっきり見えるし、座る人の後ろを通るときも気を使わずにすむのがいいんですよ」