〈無印良品〉のシリコーンスプーンは超万能! プロおすすめキッチンツール12選
4人の料理の目利きに、料理初心者さんにオススメするキッチンツールを3つずつ教えてもらいました。料理の基本を支える必須アイテムと、そのツール選びの信条を紹介します。
- ▽料理人・小川呂美さんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
- ▽キッチンツール選びの信条…こだわり過ぎず、柔軟に
- ▽オススメアイテム① 〈HAY〉のホーローバット
- ▽オススメアイテム② 〈亀の子束子〉の亀の子スポンジ
- ▽オススメアイテム③ レギュラーサイズのシリコントング
- ▽料理家・井澤由美子さんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
- ▽キッチンツール選びの信条…定番に最新を加えたハイブリッド
- ▽オススメアイテム① 〈タッパーウェア〉の保存容器
- ▽オススメアイテム② 100円ショップのミニまな板
- ▽オススメアイテム③ 〈無印良品〉のシリコーンジャムスプーン
- ▽フォトグラファー・小林キユウさんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
- ▽キッチンツール選びの信条…使い込むほどに味が出るものを
- ▽オススメアイテム① 道の駅で買った鬼おろし器
- ▽オススメアイテム② 秋田杉の自立式まな板
- ▽オススメアイテム③ 〈タダフサ〉のペティナイフ
- ▽文筆家・ツレヅレハナコさんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
- ▽キッチンツール選びの信条…失敗を繰り返して学びを得る
- ▽オススメアイテム① 〈貝印〉の調理器セット
- ▽オススメアイテム② 〈無印良品〉のシリコーン調理スプーン
- ▽オススメアイテム③ ひと目でわかる計量カップ
料理人・小川呂美さんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
キッチンツール選びの信条…こだわり過ぎず、柔軟に
「これじゃなきゃダメ、と凝り固まらないほうがいい」と小川さん。それは自身の経験から。「ある時、イタリアンの有名店の厨房をのぞいたら、フライパンが鉄とテフロンの二刀流だったんです。プロも使いやすいのが一番なんだ、というのを目の当たりにしたら、すごくラクになって」。以来、ツール選びは“こだわり過ぎない”が信条に。初心者におすすめする3点も、その使い方は柔軟。「ホーローのバットはひとつあれば下ごしらえも調理もできるし、トングがあれば菜箸要らず。あとは洗い上がりが気持ちいいスポンジがあれば、後片付けが苦じゃなくなりますよ」
オススメアイテム① 〈HAY〉のホーローバット
「魚も肉もお菓子もこれで焼けるし、そのままサラダを盛り付ければお皿にも。欠けてきても味わいとして愛せます」
オススメアイテム② 〈亀の子束子〉の亀の子スポンジ
「水をたくさん吸うスポンジは乾きが遅いと夏は臭うので、水切りの良さで選ぶのがポイント。これは泡立ちも抜群」
オススメアイテム③ レギュラーサイズのシリコントング
「先端がシリコンであれば、鍋もフライパンも傷つかないし、焦げがこびりつかないから洗うのもラクチン」
料理家・井澤由美子さんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
キッチンツール選びの信条…定番に最新を加えたハイブリッド
商品開発にも長年携わってきた井澤さんのキッチンで、一軍入りを果たす“エース”たちに共通するのは絶対的な信頼感。「お鍋もフライパンも30年選手なのは、時を経てもその仕事に間違いがないから。歴史があるものは、それだけの意味があります」ときっぱり。基本ツールの筆頭に挙げてくれた〈タッパーウェア〉の保存容器もそのひとつだそう。ただし、素材の進化によって登場した新しいツールも積極的にお試しする派。「ひとり暮らしの小さいキッチンなら、まな板シートやシリコンジャムスプーンのようなミニサイズを駆使するのがおすすめです」
オススメアイテム① 〈タッパーウェア〉の保存容器
「保存容器はたくさん試したけれど、絶対に漏れない安心感はこれに勝るものなし。お弁当箱としても優秀です」
オススメアイテム② 100円ショップのミニまな板
「水切り、おろし、スクレイパー、カットの4役をこなすミニまな板。さっと洗えて衛生的だし色もシンプルで◎」
オススメアイテム③ 〈無印良品〉のシリコーンジャムスプーン
「お味噌を溶かしたり、バターをパンに塗ったり。スプーンより浅いぶん、使い勝手が多岐に。複数揃えてもいい」
フォトグラファー・小林キユウさんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
キッチンツール選びの信条…使い込むほどに味が出るものを
自らの手でなぐり加工を加えたテーブルにしっくり寄り添う基本ツール。それもそのはず、小林さんが惹かれるキッチンツールは、「伝統的なもの、職人の手仕事が光るもの」だから。使い勝手も大事だが、手に触れた時の質感をまず大事にしているそう。「料理の腕が上がるとともに、道具にも味わいが生まれて“育って”いく。それを眺めるのも楽しいので、包丁とまな板はその視点で選びました。鬼おろし器は、最近その存在を知り、これまで食べていた大根おろしとはまるで異なる食感に感動。こういう目からウロコの料理ツールをひとつ持つのもおすすめです」
オススメアイテム① 道の駅で買った鬼おろし器
「妻の実家に帰省した際に購入。栃木県の家庭には一家に一つあるとか。ザクッザクッという手応えが楽しい」
オススメアイテム② 秋田杉の自立式まな板
「立てられるから水切れもよく衛生的。軽くて刃当たりが柔らかいところもいい。正方形で場所もとりません」
オススメアイテム③ 〈タダフサ〉のペティナイフ
「10年以上使っている愛用品。柄が金属の包丁は重くて疲れてしまうので、特に初心者は軽さも重要だと思います」
文筆家・ツレヅレハナコさんのキッチンツール選びの信条とオススメアイテム
キッチンツール選びの信条…失敗を繰り返して学びを得る
「料理を好きになる一歩として、“料理上手になった気分”を味わうことは大事。そのためには環境を整える、つまり“いい道具”がないと始まらない」と、ツレヅレハナコさん。“いい道具”とは値段の高いもの、有名ブランドものを指すわけではない。「何が使いやすいかは人それぞれ。年齢とともに必要なものも変わってくる。だから、キッチンツールはトライ&エラーの繰り返しだと思う」。その上で、初心者に伝えたいのは、きちんと計量する、専用ツールを使う、といった基本をおろそかにしないこと。「テキトーや“間に合わせ”は経験値が高くなってから、が賢明です」
オススメアイテム① 〈貝印〉の調理器セット
「安さではなく、切れ味にこだわって選んでほしい。これを使いこなせるようになれば、料理の世界が変わります」
オススメアイテム② 〈無印良品〉のシリコーン調理スプーン
「ちょっとしたお玉にもなるし、炒め物にも重宝する。悔しいくらい欠点が見つからない万能選手です(笑)」
オススメアイテム③ ひと目でわかる計量カップ
「上からパッと見てわかる目盛り付きであれば、なんでもOK。レシピ通りに計量することも上達への近道」