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鮮やかなブルーの皿、意外と使い勝手抜群です! 個性的な器の使い方6選
色鮮やかなブルーの皿や形に個性のある器を使ってみたいけど、何を合わせたらよいのかわからないと感じたことはありませんか? ファッションバイヤーとして活躍する一方、工房を構えて陶芸活動も続けている山野邉彩美さんに個性豊かな色&形の器への盛り付けのアイデアを教えてもらいました。
ファッションのように器で料理に装いを
「北大路魯山人の〝食器は料理の着物である〞という言葉が大好き」と話す山野邉彩美さん。ファッションのバイヤーとして活躍する一方、工房を構えて陶芸活動も続けている。この日の食卓に並んだのは自作の器。色鮮やかな皿やフォルムが美しいボウルなど、器自体に華のあるものも普段からよく使うそうだ。

「鮮やかな色の器には、きれいな色……特に食材そのものの色を生かした料理を盛ることが多いです。形に個性がある器なら〝白い脚付きのお皿に赤い苺〞など、色のコントラストを楽しむのも好き。華やかなひと皿だけを主役にするより、周りにも色のある食材や小皿を並べる方がバランスがいい気がします。何気ない料理でも、器という装いでちょっと背伸びさせてあげられたら楽しいですよね」
1. 青釉ボウル…モダンな陶器のボウルにプレーンな日本蕎麦

縁がスッと広がった端正なシルエットを引き立てるのは、ごくシンプルな日本蕎麦。「意外な組み合わせを発見するのも器の楽しみです」。青い釉薬の下から土の鉄分が滲み出たボウルは高さ9㎝。
2. 掛け分けリム小皿…2色使いの小皿に鮮やかな副菜を2色盛り
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「きれいな色の小皿を数枚並べるだけでも食卓が楽しくなります」。青と白の釉薬を掛け分けた皿には、キャベツ&ディルのコールスローと人参のラペで色を重ねて遊ぶ。器の柄と揃えないのが鍵。
3. 脚付きリム皿…無造作に盛るだけで特別感が出る“ 脚付き”
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控えめな縁の立ち上がりが上品なプレートは直径21㎝。器がもつ自然な個性を生かすには、少々ラフに盛るくらいがカッコよく決まる。柔らかなニュアンスの白と赤い苺のコントラストもみごと。
4. リムプレート…器も料理も主役! きれい色のワンプレート
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「大きめのプレートには色のある料理をもりもりに。カラフルなものが強い色のもとにまとまり、意外とバランスがいいんです」。直径21㎝の皿に、おむすびと、野菜中心の副菜を彩りよく。
5. カールリムボウル…力強い土肌のボウルにつやつやの焼きマリネ
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縁をカールさせた土星のようなボウルは直径15㎝。焼成した際に土中の鉱物が現れて、岩肌や地層のような質感になった。形も風合いも力強い器には、食材そのものの色を生かした料理が合う。
6. ゴブレット…南の島の海の色をうつした器でデザートを。
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「宮古島の美しい海に感激し、その記憶を色や質感の重なりで表現したシリーズです」。ゴブレットはヴィンテージのような佇まい。鮮やかな青に、白い杏仁豆腐、赤いクコの実の色合わせが抜群。