小池栄子のお悩み相談室 第25回:「お仕事の幅を広げるためにしてきたことを教えてください」 (30歳・フリーランス)
仕事、プライベート、家庭生活含め、日々頑張っている人ほど悩みは尽きず、誰かに聞いてもらいたい、いいアドバイスが欲しい…そう思っている女性たちの声がHanako編集部に寄せられています。そこで、女優としてひときわ存在感を放ち、かついつもスパッと気持ちのいい発言をされている小池栄子さんに、人生の先輩としてアドバイスをしていただくこととなりました!隔週更新でお届けします。
――今回は、積極的に仕事の幅やジャンルを広げていきたいという、アクティブな方からの相談です。まさに幅広いジャンルで活躍されている小池さんが、仕事をする上で心掛けていることとは?
本日のお悩み
小池さん、こんにちは。私は普段、フリーランスとして様々な仕事をしています。プロデュース業をしたり、ライターとして執筆したりと、興味のあることには幅広く挑戦しています。将来的には特に決まった肩書きを持たず、自分の名前で色々な仕事にチャレンジできる環境を作りたいと考えています。
小池さんはMCをされたり、俳優業をされたりと、幅広いジャンルでご活躍されていますが、自分がその時々で興味がある仕事をつかむためにしてきたことって何かありますか?やりたいことを周囲に伝えていたなど、何でもいいので教えていただけたら嬉しいです。(30歳・フリーランス)
――これは小池さんに聞きがいのある相談だと思いますが、いかがでしょうか。
肩書を持たずに、自分の名前でチャレンジする環境を作りたいだなんて、素晴らしいし立派!でも私は、何もしていないんです。
――そうなんですね。まあ芸能の仕事は特殊かもしれないですね。
そうなんですよね。仕事は事務所やマネージャーさんが決めてきてくれたりもするので。ただ、こういう仕事がしたいって伝えるようにはしているかな。
――例えばどんなふうに?
マネージャーさんに「声の仕事がしたい」って伝えておいたら、それを覚えてくれていて、アニメの吹き替えやナレーションの仕事などを取ってきてくれたり。
――周りにやりたいことを伝えておくというのはいいですね。
そう思います。でもこの相談者は、すでにそれはやっているんじゃないかな。アクティブに動いている方のようなので、いまのままやりたいことに積極的に進んでいいと思います。
今は誰もが自由にチャレンジできる時代。 いろいろやって“何屋”でもいいんじゃない?
――「これやりたい」「あれやりたい」と周りに言っておいて、実際にきた仕事が自分には合わないと思ったり、苦手な人たちとの仕事の場合でも、断らずにチャレンジしたほうがいいのでしょうか。
それもいいと思う。誰にでも相性が合わない人や、ちょっと苦手だなって人はいると思うんですが、私の場合、そういう苦手なことも経験としてチャレンジすることもあります。避けているより、飛び込んでみたら何か見つかるかもしれないって思うから。それで、やってみてやっぱりダメだった…って思っても、ダメなジャンルやその理由がわかるし、また同じように苦手な仕事が来ても、一度経験があれば心構えを変えて向き合うことができますから。
――何事も経験、ってやつですね。
そうなんです。まあ私のいる業界は挑戦させていただけるジャンルが特に広いうえ、もともと俳優業もMCも好きな仕事だったし、いち視聴者としてバラエティも大好きだったから、多岐のジャンルに挑戦できるのが嫌じゃなかったんですよね。それに、私の場合に限って言えば、もしいろいろリサーチしたり勉強していたら、つまらなくなっていたかもしれません。
――わからないままにとにかく飛び込んでやってみて、失敗しながら経験値を積んで学んだという感じですか?
そんな感じです。
――昔は親とか周りの大人たちから「いろいろ手を出さずにひとつのことを深めなさい」なんて言われた時代もありましたよね。
そうですね。昔は色々なジャンルに出ている私が、生粋の役者さんと同じ舞台に立って邪魔者だと思われていないか、不安に思う事もありました。でも今は、誰もがいろいろな情報を得て興味を持って、自由にチャレンジできる時代ですから。そういう意味では、テレビの世界に限らず、世の中の空気が変わってきているのを実感しています。
――では、肩書を決めたり、自分の適性を決めなくてもいいと感じられているということですね。
そうです。何でも屋でいいじゃないですか。もし「何屋なんですか?肩書は?」なんて聞かれても「なんでもやりますよ」でいいと思います。