英語はたっぷり勉強してきた。 それでもできない英会話、本気でやってみる。 1年の勉強を終えて (編集長の学び日記|第14回-最終回)
今回で、1年間のTORAIZでの英会話の勉強の最後の報告となります。
コロナの最終盤でスタートした当初は、まだ海外からのゲストも少なく、ましてや海外に行けるような雰囲気ではありませんでした。
それも昔、今やマガジンハウスが位置する銀座を歩いている人は、日本に住む人よりも海外からの旅行者のほうが多いのでは、と思えるほど。
勉強前と勉強後で大きく変わったこと
ごはんを食べに行っても、となりに旅行者がいることで、必然英語を話すチャンスが増えています。
そんなとき、明らかに以前から大きく変わったことは、勉強前よりも話しかけようとする積極性です。
せっかくのチャンスなのだから、と話しかけて、彼らの旅の役に立とうと思うのです(こちらの英語の勉強のためでもある)。
仕事柄、東京ならず日本の旅のガイドはお手の物。
海外の人でも、旅の目的地は共通言語になりやすいので、会話もはずみます。
英語で話しかけるのが照れくさい、という心のストッパーがなくなったことが、この一年の勉強での一番の手応えだと思っています。
心のストッパーはたぶん英会話の勉強をする日本人全員の持病みたいなものですよね。
とにかく毎日勉強を続けるということが、小さな、でもとても大切な自信になっていくのだと思います。
さすがです!
そんなこんなで、ある程度の成長を見られたので、ひとつ調査をしてみました。
Hanako編集部のデジタルディレクターである松見淳子さんにVERSANTを受けてもらったのです。
(会社の廊下のミーティングスペースという決して恵まれた環境とはいない場所で)
彼女は、イギリスの帰国子女でバイリンガル。
自分は、47点(ヨーロッパ言語共通参照枠の自立した言語使用者に当たり、
グローバルビジネスに必要な英語力はあるとの、判定。達成感はありました!)。
ですが、このテストの存在すら知らなかった彼女がいきなり受けたらどんな点数になるのか。
なにかしらの指針になるのかな、と思ったのです。
そして、さすがの62点。
「様々な場面や状況に応じて話し方を変えることができ、
ネイティブスピーカーのようなテンポの会話にでも参加することができます。基本的に流暢でスムーズに、かつ明瞭に話すことができます。
複雑な話題にも適切な構文を用いて対処することができます」
自分とは太平洋とも地球と月の距離とも思えるような15点差。
「悔しい」、などと言えるレベルではありませんが、それでも、もっと頑張ろう! と思えるモチベーションとなりました。
ちなみに、松見さんは、心の準備をして、環境も整えてもう一回受ければ、「もっともっといい点とれますよ」と自信満々。
そう、その自信が大事なのです。
バイリンガルに尋ねたかったこと。
今回、知りたかったのは、単語と単語のつらなりの消失です。
それは、VERSANTの苦手なテスト項目Part D 「並べ変え問題」なのですが、
ネイティブに近い人間がこのテストを受けた感想を知りたかったのです。
Part Dとは
at / hotel / stay
he didn’t know / the notebook / who took
I wondered / him / what happened to
並び替えられた単語と単語のかたまりを聞いて、正しい順番に並べ替える。
これが難しい。
3語めの単語もしくは単語のつらなりを聞いてるころには、1語めを忘れてしまう。
集中力が持たない感覚なのだけれど、これ日本語だったら、どうなんだろう? とも考える。
で / ホテル / 泊まる
彼は知らなかった / ノートを / 誰が持っていった
私は想う / 彼に / 何が起きたか
松見さんに聞いたところ、このテスト項目はそれほど難しいものではない、とのこと。
フレーズや単語に聞き慣れれば、日本語と同様の感覚になれるはず、と。
つまり、日々修練ということですね。
今後のこと。
今後については、少し勉強のペースを落とすとしても、
毎日少しでも英語に触れる機会をつくることを意識して、
週に二回ほどのネイティブとのレッスンを続けようと思っています。
大学受験を終えて、その開放感から、すっかり英語の勉強をやめてしまったことを、
いま思い出すたびに後悔をしています。
あのときの英語力は相当なレベルに来ていたはず。
その下地を活かして、さらに英会話の勉強を続けていたら、いまごろ。。。
だからこそ、今回積み重ねたものがなくならないよう、日々鍛錬していきたいと思っています。