料理の道を突き進む、中本千尋さんのキャリア|「ハナコラボトーーク!」第13回

LEARN 2023.05.24

ハナコラボ パートナー同士の交流をさらに深めるべく、2022年からスタートした定期オンラインイベント「ハナコラボトーーク!」。第13回は、フードデザイナー・料理研究家の中本千尋さんがクロストークに登場。当日の模様をレポートします。

まずは、参加者全員で記念撮影!

料理の道を突き進む、中本千尋さんのキャリア|「ハナコラボトーーク!」第13回

今回も忙しい合間をぬって集まってくれたハナコラボ パートナー。ハナコラボ プロデューサー・土屋志織の進行のもと、ハナコラボ パートナーは自宅やオフィスからオンラインで参加しました。

中本千尋さんのクロストーク

なかもと・ちひろ/フードデザイナー、料理研究家。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタントを経て独立。主にイベントディレクション、ケータリング、レッスン、企業のレシピ開発を行う。簡単料理レシピ動画「TSUMAMO」を運営するほか、自身のプロダクトブランド「Dish(es)」を主宰するなど、幅広く活躍する。
なかもと・ちひろ/フードデザイナー、料理研究家。フレンチレストラン、短大の調理師学科アシスタントを経て独立。主にイベントディレクション、ケータリング、レッスン、企業のレシピ開発を行う。簡単料理レシピ動画「TSUMAMO」を運営するほか、自身のプロダクトブランド「Dish(es)」を主宰するなど、幅広く活躍する。

今回のスペシャルゲストは、フードデザイナー、料理研究家として活躍する中本千尋さん。“料理”というフィールドで活躍し続ける中本さんに、自身のキャリアについて話を伺いました。今回は特別に、その一部を紹介します。

Q.料理の道を志したきっかけは?
「幼稚園のときから食べることが好きで、母のお手伝いから始まり、小学校の頃には料理をするように。その頃から、自然と料理の仕事に就きたいと思っていました」

Q.調理師学科のアシスタントを辞めて独立後も、関西でケータリングやPR、カレー屋でまがりなど大忙しだった中本さん。4年前に東京へ上京した理由は?
「ライフステージを変えるため、雑誌『CLASSY.』の読者モデルを10年という節目に辞めることに決め、特集記事の撮影やそのほかの案件で東京に行く機会が増えたんです。行けば行くほど同業者の友人もたくさんできて、東京に引っ越すのもいいかもって。離婚のタイミングも重なり、思い切って上京しました」

Q.インスタグラムで配信している簡単料理レシピ動画「TSUMAMO」が大人気!はじめたきっかけは?
「知り合いから紹介され、別の方が立ち上げたものを引き継ぎました。ただ1人だとむずかしいので、同じタイミングで上京したハナコラボ パートナーの永田尚子さん(なんと10年来の友人!)を誘い、2人でスタート。はじめはオーナーがいましたが、現在は私が運営し、永田さんや増田麻耶さんなど動画クリエイターの方々とコラボレーションして配信しています。ちょうどコロナの真っ最中だったので、どんどんフォロワーさんが増えてびっくり。月に1回、5〜6品撮影していますが、最近は海外の方にも見ていただきたいと、永田さんがカメラと編集、投稿に加えて英語表記まで作ってくれています」

Q.レシピ開発のほか、自身のプロダクトブランド「Dish(es)」では食にまつわる商品開発やデザインも担当していますが、どのように仕事を広げていったの?
「やはりコロナが大きいですね。それまでは順調にあった仕事がなくなり、家からも出られなくなったときに作り始めたのがオリジナルのスパイス『Spices(es)』です。実はカレー屋で間借りをしていたときから作っていて、レッスンの参加者にも配っていたのですが、売れないだろうと思っていたので商品化は考えてなくて。でも、コロナ禍にインスタライブでスパイスについて解説したり、お家でも簡単にできるスパイスカレーの作り方を頻繁に発信していたら購入してくれる方が徐々に増えました。
エプロン『Dress(es)』は、過去に大手企業とコラボレーションした経験を経て、大人になっても着たいものを自分で作りたいと思いスタート。食器も同様に、テーブルまわりにこれがあるといいなと、自分自身がほしいと思ったものを作っています」

Q.スパイスを使った料理や商品開発をしているけど、そもそもなぜスパイスなの?
「実は21〜22歳の頃に、Hanako WestのWebサイトでレシピ連載を1年半ほどしていたのですが、当時の担当ライターさんに『あなたは料理でやっていきたいのかもしれないけど、そんな人はたくさんいる』と厳しい言葉をかけられて。それがきっかけで自分の個性や強みは何か考えるようになり、出会ったのがスパイスです。例えばハンバーグやナポリタンは“おいしい”と思える基準が3〜4通りで他の人とかぶってくるけど、スパイスカレーは同じスパイスを使っても調合次第で味や香りに変化が出る。自分の何かが表現できるのでは!と思ったんです。スパイスはまさに運命のアイテムで、それに気づかせてくれたライターさんには感謝しています」

Q.色々な取り組みをする中で共通していることは?
「口に出すということ。言葉にしていくうちに、自分の考えがまとまってくることがあります。やらないことで後悔はしたくないので、常に種まきをしつつ…という感じですね。やりたいことを実現するためには、目標を一つずつ掲げて、その点と点をつないでいくことが大切。人に話すことで点がつながるきっかけになることがあるので、外にはなるべく出るようにしています」

Q.オンラインサロン「Dish(es) Salon.」について教えて。
「TSUMAMOは誰でも見られるようにインスタグラムで配信していて、短い文章で誰でも作れそうと思ってもらえるのを意識しています。ただ、本音はもっと伝えたいポイントがたくさんある。そういうのが伝えられる場所はないかなと思い、はじめたのが『Dish(es) Salon.』です。普段のレッスンは季節をテーマにデモンストレーション形式でレシピをレクチャーし、参加者に試食してもらっていますが、7月からスタート予定のオンラインサロンでは、普段のレッスンにはない、基本中の基本を教えたいと思っています。最終的にレシピを見なくても、その人なりにアレンジしていただけたら。みんなで一緒に学べる場が作れたらと考えています」

Q.最後に、今回のクロストークに参加した感想を教えて。
「普段、なかなか自分の過去〜現在、将来の目標を話す機会があまりないので、このような貴重な機会をいただき、改めて言葉にすることは大切なことだなと思いました。これからも人生を楽しみましょう!ありがとうございました」

第13回「ハナコラボトーーク!」も、無事終了

グループ分けできるZoomの機能「ブレイクアウトルーム」でトークする時間も盛り上がり、あっという間の1時間半。同世代と意見交換もできて、みなさん、満足げな様子でした。

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