221220_koike_onayami_banner_2
221220_koike_onayami_banner_1

小池栄子のお悩み相談室 /第7回:「かなりの飽き性。趣味も中途半端で続かず、やりたい仕事も見つかりません」 (25歳/マーケティング) LEARN 2023.03.16

仕事、プライベート、家庭生活含め、日々頑張っている人ほど悩みは尽きず、誰かに聞いてもらいたい、いいアドバイスが欲しい…そう思っている女性たちの声がHanako編集部に寄せられています。そこで、女優としてひときわ存在感を放ち、かついつもスパッと気持ちのいい発言をされている小池栄子さんに、人生の先輩としてアドバイスをしていただくこととなりました! 隔週更新でお届けします。

――趣味はおろか、仕事においても、何をやっても続かない…。飽き性であることを自覚しているがゆえのお悩みです。転職など、人生の重要な選択をする場面では悩みも大きくなってしまうそうで。小池さんは、どんなアドバイスをされるのでしょうか。

本日のお悩み

かなりの飽き性です。好奇心旺盛でフットワークが軽いといえば聞こえはいいですが、面白そう! と思ったことに首を突っ込んでも、しばらくすると萎むように興味を失ってしまいます。やりきったからやめるならまだしも、中途半端になっているものもしばしば。趣味のみならず仕事選びでも同じ状態で、“この瞬間に私が挑戦してみたいことは、ずっとやっていきたいことではないのかもしれない”と思うと、大きく踏み出すことができません。将来のことなんてわからないんだから踏み出してみたらいい、と思った時期もありますが、振り返ってみるとやってきたことの一貫性がなくて、なにも自分の中に蓄積されていないように感じます。ただ、それで割り切って興味が持てないことを仕事にするのは苦痛です。どうしたら本当にやりたいことが見つかるでしょうか? 小池さんはどうやって見つけられてきましたか?(25歳/マーケティング)

――この相談、小池さんは気になっていたようですね。

そうなんです。だって私もまったく一緒だから。私の場合はすっごい飽き性なうえに、今はなにも趣味がないんです。この仕事も、見つけたというよりは続けているうちにいろいろつかんできて、楽しさも感じているから、仕事が趣味のようになっている感じ。だから続けられているんだろうな、という感覚です。

――一番長く続いている趣味が仕事、みたいな。

本当にそうです。私にも、ジムでのトレーニングや美容にハマったり、物を集めていた時期もあったんです。例えば“箸置き”。あるとき可愛いって思ってから、旅公演のたびに地方で箸置きを買って集めていたんです。引っ越しもしたばかりで浮かれている時期で、毎日違う箸置きでご飯を食べたいって思っていたんでしょうね。ところがある日、箸置き入れが溢れているのを見た瞬間に「一種類でいいんだけど」って引いちゃって(笑)。しかもコロナ禍になって、家にも人が来なくなり、使う機会も少なくなったし。

――それで箸置きブームが一気に去ったと?

そうなんです。石鹸もそうでしたね。どんどん集めていたけど、結局自分の好きな香りが特定されてくると、その時のテンションで買った特別好きな香りではない石鹸を、一生懸命たくさん使って処理することになる…みたいな。そんなことばかりです。全然続かなくて。

――1回ハマったり好きになると、ずっと好きだという方もいますよね。集めるものにしても、推し活でも。

いらっしゃいますよね。しかもそういう方たちって、すごく物を大事にしている。私は真逆で…でもだから、毎回作品や座組が変わっていくこの世界が合っているんだと思います。

――とはいえ、先日まで出演されていた大河ドラマは、結構長かったですよね。

大河の場合は、話が変わっていくし、人も入れ替わっていくという変化があるから毎回新鮮な感じがするんですよね。

――確かにそうですね。趣味のように思える仕事で、なおかつ変化が常にあるのはいいですね。

でも大変なこともたくさんありますよ。私はお客さんの反応が直接感じられる舞台の仕事が大好きなのですが、稽古期間中は本当に辛いんです。セリフもたくさん覚えなくてはいけないし、みんなの前でダメ出しされて恥ずかしい思いもしなければならないし。本番が始まっても、喉のケア、体力維持、健康管理などなど・・・。これが数か月続きますから。

――好きなことをやっていても辛いことも多いと。

そうです。この方は、興味のない仕事をやるのは苦痛だっておっしゃっていて、それはもちろんそうなんですが、仕事をしてお金を稼ぐって、本当に大変なんですよ。心を病むほどやりたくないことを続けるのはやめたほうがいいけど、キツいな、辛いな、合わないなという感覚まで含めて“仕事”だと覚悟するべきでもある。100%自分がやりたい仕事なんて、なかなか出合えるもんじゃないし、そもそも、やりたいことが見つかるはずだと思い込み過ぎている気もします。

――わかるような気がします。辛いことを含めて仕事だと思えば、少し楽になったり、救われることもありそうです。

そうですよね。やりたいことが見つかったらそりゃラッキーだけど、そんなことはあまりないということを認識しておいて、“この仕事にあまり興味はないけどちょっとやってみるか”ぐらいの感覚でチャレンジした中に、自分なりの楽しみ方を見つけることが大事なのかな。そしてそれができる人が、長く続けられる人なんだと思います。それに、別に転職を繰り返したっていいと思うんですよね。

興味ある仕事をいろいろする、転職人生でもいいんじゃない?

――お悩みにある「大きく踏み出す」というのは、“一生同じことを続けられる仕事を見つけたい”という意味にもとれます。ちなみに小池さんは、今の仕事を一生やると思っていますか?

それは思っていないかも。気分が変われば、違うこともしてみたくなるかもしれないし。それに、プライベートの事情で、環境が変わる可能性はありますから。例えば親が体調を悪くして付き添わなければいけなくなったら、今のペースでは働けないし、東京を離れることにもなるかもしれない。でも、先のことを考えたら不安しかないし、そのために躊躇してしまうのはもったいない。この方も、そのとき興味がある仕事をいろいろしてみるという、転職人生でもいいんじゃないですか?

――確かに、転職を繰り返すことは悪いことではないですからね。いろんな職業を知ってみるというのは、飽き性な性格が活かせそう。

そうそう。それこそ資格とかたくさん取ってもいいしね。この前、バラエティ番組にウエストランドさんが出ていて、いわゆる“じゃないほう芸人”の河本(太)さんが、全然仕事がないときに、興味がある資格をたくさん取っていたと話していて。相方の井口(浩之)さんも、会社の人もそのことを知らなかったそうなんです。しかもその資格をちゃんと活かして働いていたみたいで。そういう生き方もおもしろいですよね。そういうエピソードが後々活きてくるかもしれないし。

――自分の性格を受け入れて、もう少し気楽に仕事ができるといいですね。

そう思います。でもまだ25歳ですから。これだという仕事がいつか見つかると思いますよ。

Photo : Syu Yamamoto text : Aya Wakayama

Videos

Pick Up

夏の風物詩、鵜飼鑑賞を〈星のや京都〉専用の屋形舟「翡翠」で。三味線の生演奏が流れる、1日1組だけの雅な「プライベート鵜飼鑑賞舟」は9月23日まで。忘れられない、 ふたりだけの 夏のバカンス。〈星のや京都〉東京を拠点にする料理家と京都を拠点にするアーティスト、ふたりは数年来の友人。はじめてのふたり旅、選んだ場所は、京都の奥座敷・嵐山。喧騒から離れ、ひっそりとした地で、季節を味わい、いつもとは異なる会話とともに過ごす。TRAVEL 2023.08.31 PR
SP用トップ画像ハナコラボ パートナーが楽しむ、とっておきのホテルステイ実現の理由とは。これからの旅にはホテル提携のクレジットカードがお得! 〈ヒルトン小田原リゾート&スパ〉編。久しぶりに行動制限なしで外出を楽しめる今年は、旅行へのモチベーションが高まっている人も多いのでは。旅で使うお金や日常生活の支払いを一つのクレカにまとめると、ポイントや特典がついてお得に。貯めたポイントを次の旅行でも使えたりするから、クレカ選びは大切。今、旅行好きでコスパや特典重視の人たちにおすすめしたいのは、とっておきのホテルステイを驚くほどお得に実現できてしまうカード。 中でも注目すべきは「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」。料金の上がりがちな週末に世界中のヒルトングループのホテルに一泊無料で宿泊ができる「ウィークエンド無料宿泊特典」などがあり、年会費の元があっという間に取れてしまうと評判です。そこで、旅行好きのハナコラボ パートナーの二人がこのカードを体験してみました。毎日の決済やヒルトンでの滞在などでカードを利用しポイントを貯めている様子や、どんな特典を楽しんだかをリポートします(抽選で100名さまにAmazonギフトコードカード500円分が当たる読者アンケートを実施中。回答は記事の最後から) (PR/ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード)LEARN 2023.08.31 PR
ヘアメイクアップアーティスト・草葉妙子さん 〈+CEL〉ランドセル〈+CEL〉インタビューvol.3 (後編) ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんが受け継ぎたいメイクアイテムのケアの仕方。ランドセルブランド〈+CEL〉と子どもたちへ受け継ぎたいものについて話を聞くインタビュー企画。シリーズ3回目に話を伺ったのはヘアメイクアップアーティストの草場妙子さん。前編で受け継ぎたいものとしてあげてくれた「メイクアイテムのケアの仕方」について、どんなことを知っておくといいのか、教えてもらう。そして〈+CEL〉のランドセルもチェック。普段、使用するメイク道具も試供品はほとんど使わず、必ず店頭でみてから購入して選んでいるという草場さん。もの選びにこだわりを持つプロの視点、そして6年間の小学生ママ経験者として、〈+CEL〉のランドセルはどう評価する?MAMA 2023.08.17 PR
ヘアメイクアップアーティスト・草葉妙子さん〈+CEL〉インタビューvol.3 (前編) ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんがみつけた、 子育てと仕事のちょうどいいバランスの取れる場所。日常使いできるナチュラルなメイクと、メイクをすることのシンプルな喜びを教えてくれる、ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さん。彼女でなくては、と指名する女優やモデルも数多い。日々撮影を抱え、スケジュールに追われる中でも新しいコスメアイテムの探求にも余念がない(その様子は彼女のインスタグラムでもおなじみ)。仕事にいつも真摯に取り組む一方で、草場さんは家族を愛するひとりの母でもある。 ランドセルブランド〈+CEL〉と一緒に“子どもに受け継ぎたいもの”を訊くインタビュー企画。今回は、今、中学1年生だという娘さんに草場さんが受け継ぎたいものについて、そして草場さんの子育てに対する今の気持ちを訊く。MAMA 2023.08.12 PR