Telop #2 潮騒が間を埋めてくれる 神はテロップに宿る2話| アンガールズ・田中卓志
今やテレビに欠かせない文字テロップ。出演者もテロップに載るパワーワードを繰り出すトーク力が求められています。そこで人気番組の中から、テレビっ子編集者の綿貫大介が気になる有名人のテロップを収集。これを見れば、今のテレビが見えてくる!?
キモキャラよりも大事な「 真っ当 」という武器。
「真っ当な人間が評価される世界にしたい」。どこかの人権派弁護士のお言葉かと思いきや、これ、田中卓志さん(アンガールズ)の発言なんです(拍手)。バラエティでずっとキモキャラを演じていたけど、近年、その真っ当さから業界で再評価されだしている。コメンテーターとしては地頭の良さが冴え渡り、さらにラジオで彼女ができたことを告白すると、一気にモテキャラ扱い(!!)されるまでに。もともとスキルも人望もあったわけで、高身長・高学歴・高収入という完璧な要素を覆い隠すためのキモキャラはもう不必要。4月からはゴールデン帯の初MC番組も始まり、注目度が増している。
そんな田中さん、『しゃべくり007』(日本テレビ系)では10年ぶりにできた恋人について言及し、告白の場所と理想のプロポーズを明言。どうやら告白場所は海の埠頭で、プロポーズについても海辺でしたいというプランがあるそう。急に“海好きイケメン”アピールし出すじゃん!と思ったら、実はその思惑は全く違うようで、「俺は(仕事で)本当にいろいろな所で告白してきたけど、海は潮騒が間を埋めてくれるんですよ。これは俺だけが発見したやつ」。たしかに、各番組で女性タレントに告白してはフラれてきた田中さん(もはや寅さんのフォーマット!)。フラれた後も“サーッ”という波の音がしているだけで場が持ち、何度も助けられてきたのだとか。それにしても、これからテレビで生き残れるのは田中さんのように「真っ当な人間」だけなのかもしれない。『ガーシーch』や週刊誌などでみんな裏側が暴かれてしまうから……。