いつかお参りに行きますから…… 【Lucky Charms】家に送ってもらえる授与品。
人が集まる初詣にはまだ出かけづらいという人にも、家からお参りする方法が助けになります。いつか落ち着いたら伺う気持ちを胸に、お守りを頼ってみましょう。
神の使い、うさぎの年。
2023年の干支はうさぎ。この一年を一緒に過ごすお守りは、うさぎをテーマに選ぶのもおすすめ。神様の使いとされ、住吉大社や岡﨑神社をはじめとした神社に祀られている。熊野大社の本殿裏には3羽のうさぎが隠し彫りされ、見つけると願いが叶うそうだ。「うさぎさん巡り」で願掛けができる宇治神社にも、卯年のうちにお参りに行きたいところ。
日本神話に登場する「因幡の白兎」の説話から、縁結びの神様ともされ、それにあやかる授与品も数多い。安倍文殊院の青磁の置物や、武雄神社が用意しているレースのお守りなど、ビジュアルもかわいらしいものや美しいものばかり。大切に飾っておきたくなる。
2023年、そばに置きたい
本来、神社やお寺に直接お参りしていただくべき授与品。けれど、コロナ禍や妊娠・怪我など体調を考慮すると、帰省や遠出がはばかられるという人はまだまだ多いはず。ここ数年で多くの寺社に電話や郵送で申し込めるようになり、ウェブサイトで受け付けてくれる〝オンライン授与所〟を設けるところも増えた。そんなふうに家に送ってもらえるお守りの中から、お守り研究家の中津川昌弘さんと、神社検定1級を有するモデルのMARIKOさんに、おすすめを教えてもらった。
「干支の卯、大河ドラマの徳川家康など、2023年のテーマにまつわる寺社から選ぶのがいいでしょう。たとえば、静岡の小國神社。家康が崇敬し、彼が座ったという石も境内にあります」と言うのは中津川さん。一方MARIKOさんは、香椎宮の「鳥御守」や東京大神宮の「縁結び 星まもり」など、霊験あらたかでアクセサリーのように身につけたくなる、美しいお守りを提案してくれた。
手元にあるお守りの返納はどうしたらいい?
「返納するのは、いただいたところでなく近くの寺社でも受け取ってくれることが多い。ただし、神社のお守りは神社へ、お寺のお守りはお寺へ返しましょう」と中津川さん。通年対応の大きい神社や、郵送を受け付けてくれるところも。「マナーとして、事前に連絡し、返納する際はお賽銭を出すように」
【健康】
新年は、自分のカラダと向き合う良いタイミング。気持ちも落ち着くクールなお守りに祈りを込めて。
〈 玉前神社 〉の月日守
潮の満ち引きと同じく、生理周期などが月の影響を強く受けているといわれる女性のカラダ。「玉前神社の御祭神、玉依姫命(たまよりひめのみこと)は、月の満ち欠けや潮の満ち引きを司る神様です」(中津川さん)。
〈 廣田神社 〉の デザイナーズお守り
「天保4年の大飢饉で疫病が蔓延したとき、廣田神社の祈祷で災難が取り除かれたといいます」(中津川さん)。県内のクリエイターがデザインしたお守り袋には、御神符を3体まで選んで納められる。
〈 飯盛神社 〉の心身健康守り
飯盛城の主人が白なまずを助けた口伝から、人々は神社の石を通して白なまず様に健康を祈願するようになった。それから病気平癒の御利益が広まっていったという。「落ち着いたら訪れてみてほしい神社です」(中津川さん)。
【諸願成就】
もろもろの願いを叶えたいあらゆる悩みを抱えるすべての人に。
〈 思金神社 〉のひらめき守り
「天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまった時に、出て来てもらうための策を練った知恵の神様・思金大神(おもいかねおおかみ)が御祭神です」(MARIKOさん)。仕事や暮らしにひらめきを。
〈 香椎宮 〉の鳥御守
香椎宮の末社、鶏石(けいせき)神社の御利益に、「念願だった諸事万端が成就する」というものがある。「鳴き声で天照大神を招くという縁起のいい鶏が、幸せを運ぶチャームに」(MARIKOさん)。色により御利益も異なる。
【金運】
〈 椿大神社 〉のくぼさ守
“みちびきの神様”と信仰を集める御祭神、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)には、さまざまな御神徳がある。くぼさ=利益で、「素直で正直な心を持って精励すれば金運に恵まれるよう祈祷されています」(MARIKOさん)。
〈 城南宮 〉の福銭御守
よくないことが続いた後にいいことが巡ってくるという「一陽来復」、穏やかで清浄であることの意の「和風清気」の2枚の銭が組み合わされているお守り。「城南宮は方除の神社としよくないことが続いた後にいいことが巡ってくるという「一陽来復」、穏やかで清浄であることの意の「和風清気」の2枚の銭が組み合わされているお守り。「城南宮は方除の神社としてもよく知られています」(中津川さん)。
【商売繁昌】
仕事を頑張りたい年なら御利益のあるお守りもビジネスのパートナーに。
〈 小國神社 〉の木小槌
「トヨタ、ホンダ、ヤマハ、スズキ……と日本の産業をリードした企業が生まれた地域の一宮。御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと=だいこく様)が抱える打ち出の小槌が縁起物として授与されています」(中津川さん)。
〈 鷲神社 〉の仕事成就守
酉の市で有名な鷲神社には、多くの人が商売繁昌の祈願に参拝する。「拝殿には天宇津女命(あめのうずめのみこと)とされるおかめが、幸せを招く女性の象徴として鎮座しています」(MARIKOさん)。白のほか、黒と黄色も。