「テレビ朝日アスクで、アナウンス技術を学んでみた」第4回 最終回は憧れのナレーションに挑戦!映像を理解して、自分の心を沿わせていく
Hanakoのイベントで司会をするなど、人前で話す機会の多いハナコラボ プロデューサー・土屋志織が、アナウンススクール〈テレビ朝日アスク〉に入門。果たして、憧れのアナウンサーのような話し方になれるのか…?全4回、短期集中連載でお届けします。
今回、担当する先生は…
第1回、第3回に引き続き教えてくださったのは、元テレビ朝日アナウンサー、テレビ朝日アスクの取締役を務める川瀬眞由美さん。第4回は、いま幅広い世代の方に人気だというナレーションについて。ジャンルの違う2種類の台本を通して、魅力を深掘りします。
ドキュメンタリー番組の「アバン」に挑戦
1つ目の題材は、川瀬さんがアナウンサー人生の最後に担当したというドキュメンタリー番組に、アレンジを加えたもの。日本中の美しい風景と祭りを集めて、そこに生きる人たちの生活や想いを伝えるシリーズ。その冒頭に流れる、番組中の春夏秋冬の映像をまとめた大切なオープニング「アバン」を担当します。
まずは、映像をひと通り確認。「頭に一生懸命映像を入れてみたけど、緊張して映像とナレーションがずれてしまいそう」(土屋)。「このナレーションの場合は、時間以内に読めなくても邪魔にならないので長さは気にしなくてOK。1番の課題は、この番組の世界観を表現すること。スケールの大きい番組なので、こそこそ読んでしまうと映像に負けてしまいます。映像と内容に自分の心を沿わせていきましょう。しっかりとした発声と発音、内容に対する想像力、表現力が求められます」(川瀬さん)。
内容を頭に入れたところで、早速、読む練習。読むタイミングは台本に書いてあるタイムコードを参考にしますが、今回は先生の合図を頼りに進めていきます。「文字を追うのに精一杯なので、まずはどの映像に自分の声がのるのかを意識してもらいつつ、BGMにも耳をすましてみて」(川瀬さん)。
次は、表現力をつけるべく内容を深掘り。例えば「春の祭りは願いの祭り」であれば、手を合わせて心から祈ってみるなど、春夏秋冬それぞれに込められた意味や感情を自分の中に共有すること。そうすれば、自然と音になってきます。
どきどきの本番。自分の声がのった映像に感動!
表現力を磨いたら、収録ブースに移動し声を録音します。「さ行と締めの『四季祭彩、日本の祭りを旅しました』が弱かったのが反省…悔しい!」(土屋)「読んでいくうちの集中力のブレですね。これは短いですが、2時間の番組だとリハーサル合わせて4時間あるときも。ほとんどは最後がクライマックスなので、最初に力を入れすぎるとへとへとになってしまいますし、パワーバランスは大切。慣れていけば楽しくなりますよ」(川瀬さん)。