地震や記録的な大雨がやってきた! 災害発生!そのとき、何が起こる? 7選 〜家の外編〜
想定外の大きな地震は、いつ起きるかわからない。
自宅の中のどこにいるのか、はたまた屋外にいるのか。
例えば、家にいるとき、そして外にいるときに
どんなことが起きるか、シミュレーションしてみよう。
想定されること
1.エレベーターの中では…
エレベーターが緊急停止し、狭い密室に長時間閉じ込められると、極度のストレスにさらされる。空腹やトイレ問題のほか、夏場は脱水症状や熱中症のリスクも高くなる。救助の人が来てくれるまで、大きな不安が。
対策
比較的新しいエレベーターなら、最寄りの階で止まるようになっているが、すべての階のボタンを押して、停止した階で降りるのが基本。非常用ボタンは外部との連絡に。隅に非常用セットが置かれているエレベーターも。
2.オフィスでは…
コピー機やスチールワゴンなどキャスター付きの機器は縦横無尽に動くので、ぶつかったり挟まれたりすると非常に危険。ロッカーが倒れたり、パソコンが落ちたり、窓が割れたり、ものの多いオフィスは騒然とした状態に
対策
まずは机の下に隠れること。キャスター付きの機器は凶器になるので、必ずストッパーをつけておくこと。日頃から整理整頓を心がけ、ものが「倒れてこない、落ちてこない、移動してこない」避難スペースを作っておこう。
3.商業ビルの中では…
売り場はものがあふれているため、商品棚からの落下物が床に散乱。ショーウィンドウのガラスが割れ、棚やマネキンが倒れたりする。シャンデリアなど大きな照明が落下する恐れも。出口や階段などに避難する人が殺到する。
対策
ガラス製の商品棚や照明の下から離れ、落下物でケガをしないよう、カバンで頭部を守る。その際、頭から少し浮かせて持つと衝撃を抑えられる。動いていたとしてもエレベーターでの避難は避け、誘導係員の指示に従おう。
4.路上では…
電柱や自動販売機、古いブロック塀などが、強い揺れによって倒壊。頭上からは屋根瓦やエアコンの室外機、看板、ベランダに置かれた植木鉢など落下物も多い。住宅や商店の窓ガラスが割れて、路上に散乱する。
対策
狭い路地にいるときは、崩れた塀や倒れてくるものの下敷きにならないよう、揺れを感じたら塀から離れて、駐車場など広いスペースに避難しよう。頭部を守ることも忘れずに。車が来ることもあるので、飛び出しは厳禁。
5.地下街では…
一般的には、地下は地上の建物よりも揺れが小さいといわれている。しかし閉じ込められてしまうのではという恐怖心からパニックになりやすく、避難する人が非常口に殺到し、将棋倒しになる恐れも。停電時は特に混乱。
対策
まずは落下物から頭を守り、ガラスや看板などから離れること。非常口も含め出口は複数あるので、混んでいないところから地上に出よう。停電しているときは、壁づたいに移動すると必ず出口に行き当たるので焦らずに。
6 .飲食店では…
飲食店は当然ながら火を使っているので、火災が発生する可能性が大。カウンター越しに火を使っているような小さな飲食店は、あっという間に火が回ってしまいかねない。皿やグラス類が床に散乱して足元も危険。
対策
テーブルやカウンターの下にもぐり、揺れが収まるのを待つ。ビル内の飲食店は非常口に人が殺到してパニックになりやすいので、落ち着いて行動しよう。複雑な構造の場所は特に、日頃から非常口を確認する習慣を。
7 .電車の中では…
急ブレーキがかかった勢いで転んだり、バランスを崩した人と接触してケガをしてしまう。安全確認が長引いて、車内に閉じ込められてしまうことも。場合によっては電車から降りて、線路を歩いて避難しなければならない。
対策
電車は揺れを感知して緊急停車するので、立っている場合はつり革や手すりにしっかりつかまること。座っているときは、なるべく低い姿勢で頭を保護しよう。停車しても勝手に外に出ないで、係員の指示に従って避難を。