歩きやすさとスタイルアップが叶う。 スタイリスト木村真紀による「ソロソロ、イイモノ。」Theme #6/チャンキーソールのローファー

LEARN 2022.10.01

似合うものは決まってきたし、あふれるほど欲しいわけじゃない。心地がいい、具合がいい、気分がいい、品がいい。いろんな意味でバランスの「イイモノ」に、少しの特別を添えて。

学生時代は典型的な文系で、数学や理科は苦手分野。高校生までは得意の暗記を駆使しながらなんとか平均点をキープし、国際的な仕事に就きたいと、大学は国際英語学科へと進学しました。やっと苦手なものから解放されたと思っていたら、大学卒業前に駆け込んだ教習所で出会ってしまったのが“車の運転”。地元・愛知の田舎では交通量の多くない道路を緊張しながら運転し、駐め放題の大きな駐車場にフロントから駐車するというギリギリの運転で乗り切ったものの、大都会・東京ではスキル&経験不足が後押しし、どんどんと運転離れが進みました。今やキラッキラのゴールド免許は身分証明書と化し、車での遠出はもっぱら助手席という悲しい現実。撮影用の洋服サンプルをプレスルームに借りたり返したりという日々の中、重い荷物をスイスイ運べる車の運転ができたらどんなに楽だろうと思いつつ、時々タクシーに甘えながらも電車やバスでの移動に励んでいます。

車を頼りにできない半面歩くことには前向きで、今日はよく歩いたなあという日には3万歩超えを達成することもあるほど。そんな日々の重要なアイテムがフラットシューズです。年中重宝するスニーカーを筆頭に、夏はサンダルが大活躍なのですが、秋めいてくるこの季節に出番が多いのが今年のトレンドでもあるローファー。老舗ブランドのクラシックなものもかっこいいのですが、最近目をつけているのが軽量ながらクッション性のあるチャンキーソールのローファーです。足の負担を軽減してくれるだけでなく、足元に高さとボリュームが出るので、スタイルアップが叶う上、スタイリングのバランスが取りやすいのも魅力。ストラップやバックルを取り入れたりとデザイン面でも自由度が高いので、相性のいいチェック柄はもちろん、花柄スカートやハーフパンツと合わせて意外性を楽しむのも今らしくてオススメです。

型にはまらないスマートな表情に心を掴まれる。

シューズ29,700円(カンペール|カンペールジャパン 03-5412-1844)※価格は2022年9月時点のものです。
シューズ29,700円(カンペール|カンペールジャパン 03-5412-1844)※価格は2022年9月時点のものです。

高級感のあるフルグレインレザーをアッパーに、丈夫なラバーをソールに施した一足。タイムレスな面持ちながら、ボリュームを活かしたモダンな雰囲気が魅力です。柔軟性と通気性に優れたインソールを採用し、快適な履き心地を追求。クロムフリーのレザーやリサイクルPETのライニングなど環境に配慮した素材にも注目です。

ストラップデザインと手縫いステッチの変化球。

シューズ59,000円(へリュー|ショールーム セッション 03-5464-9975)※価格は2022年9月時点のものです。
シューズ59,000円(へリュー|ショールーム セッション 03-5464-9975)※価格は2022年9月時点のものです。

Tストラップと伝統的なモカシンの構造を反映した手縫いのステッチが印象的。アッパーに施したフルグレインのカーフレザーが上質感を演出し、超軽量のトレッドソールはグリップ感とクッション性に優れているので疲れ知らずです。ソックスを合わせてTストラップからカラーをのぞかせたり、さまざまにスタイリングを楽しめる一足。

上・ニット49,500円(マーガレット・ハウエル 03-5785-6445)/スカート65,000円(レジーナ ピョウ|エンメ 03-6419-7712) 下・ブラウス31,900円、ハーフパンツ31,900円(共にテラ|ティースクエア プレスルーム 03-5770-7068)/ソックス33,000円(ジ エルダー ステイツマン|サザビーリーグ 03-5412-1937)photo : Arata Suzuki (go relax E more) model : Yuriko Shiratsuchi styling & text : Maki Kimura

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