いつもと違う乗り物から、新たな広島の魅力を再発見する! 2023年G7サミット開催地として今注目の広島へ!瀬戸内の美観や多彩な食に触れる旅を。
広島産の和牛や地魚などの豊かな食に加え、緑溢れる市街に、島々が点在する瀬戸内といった多様な景観など、観光資源の多い広島県。また、2023年のG7サミットの開催地に決定したことでも、今注目を集めています。今回は、そんな魅力がたっぷり詰まった広島をさまざまな乗り物で旅する、広島県主催『ひろしま エナジー旅体験ツアー』に参加した様子をレポートします!
〈肉割烹 まさ㐂〉で、希少な広島産ブランド和牛「比婆(ひば)牛」の特別メニューを堪能!
まずお伺いしたのは、広島駅近くにある〈肉割烹 まさ㐂〉。こちらのお店では、伝統的な和食に肉を取り入れたコース料理を味わうことができます。
今回は、夜の「おまかせコース」メニューの中から、年間約200頭しか出回らない希少な広島県産和牛『比婆牛』を使ったメニューをいただきました。比婆牛のお肉はオレイン酸が豊富で、深いコクと豊かな風味を持つのが特徴です。
いくらを載せた「比婆牛マルシンの菊花和え」は、モモの希少部位である「マルシン」の独特な口溶けをシンプルに味わってもらいたいと、軽く炙った後塩とスダチで仕上げています。
お椀に入った「比婆牛ヒレ飯蒸し 丹波餡掛け」は、55度の低温でヒレともち米を3時間じっくりと蒸しあげた一品。柔らかいヒレ肉が口の中で解けていきます。
広島名物の煮穴子の出汁でサーロインを軽く火を入れた「比婆牛サーロインと煮穴子の広島菜巻き」は、サーロインの脂に甘辛い出汁が後を引く味わい。
豪華な「肉寿司盛り合わせ(ランプ、マルシン、ヒレ、比婆牛の棒寿司)」は、それぞれ肉の部位や調理法、シャリを変え、それぞれ違う味わいが楽しめて飽きません。
〈肉割烹 まさ㐂〉
■広島県広島市南区段原1-6-9
■082-569-5553
広島市街をガイドと自転車でめぐる!『sokoiko(ソコイコ)! サイクリングツアー』
広島市街にあるスポットや被ばく遺産をガイドとともに、電動自転車でサイクリングしながらめぐる『sokoiko(ソコイコ)! サイクリングツアー』を体験。平和記念公園からスタートして川沿いや電車通りをサイクリングしながら、点在する被ばく遺産にも立ち寄り歴史へ想いを馳せます。
自転車で市街地をサイクリングすると、広島市という街並みをより理解でき、地元ガイドの方の説明により歴史への知識も深まりました。旅行で訪れた街を、サイクリングでめぐるのはおすすめです!
『sokoiko(ソコイコ)! サイクリングツアー~ Roots of Hiroshima~ スタンダード』
■2時間
■1人5,000 円
■広島市平和記念公園レストハウス~~元安橋~~平和記念公園 ~~広島平和都市記念碑~~広島赤十字・原爆病院メモリアル パーク~~東千田公園~~広電本社~~平和記念公園
■HPより要事前申し込み
瀬戸内海や島々を一望できる、〈グランドプリンスホテル 広島〉。
宿泊は、G7 広島サミットの開催候補施設である〈グランドプリンスホテル 広島〉へ。ホテル最上階にある「スカイラウンジ トップ オブ ヒロシマ」からは、眼下に広がる瀬戸内海と広島市内を見渡せます。海に面した部屋に宿泊したので、朝カーテンを開けると、朝日に輝く瀬戸内海の島々を一望できました。
〈グランドプリンスホテル 広島〉
■広島県広島市南区元宇品町23-1
■082-256-1111
走る路面電車〈TRAIN ROUGE(トラン・ルージュ)〉の中で、お酒や料理を満喫!
路面電車の街・広島市ならではの企画で、路面電車 〈TRAIN ROUGE〉の中で夕食を味わいました。こちらは貸し切った路面電車の中で車窓に映る広島市街の夜景を楽しみながら、シェフが振る舞う料理やドリンクを楽しめます。
今回いただいたのは、こちらのメニューです。
・芸北トマトのフランボワーズマリネ
・クリームチーズと狩留家ナスジャムのグジェール
・瀬戸内真鯛の昆布締め
・音戸ちりめんと野菜のペペロンチーノ
・広島野菜のピクルスと生ハム
・カキフライ 広島レモン添え
・女鹿平マイタケのフリット
・分葱のキッシュタルト
・鶏肉のガランティーヌ トリュフ風味
・メインディッシュ・瀬戸内六穀豚のトマト煮込み
・ご飯:穴子の押し寿司
・デザート:サツマイモのクレームブリュレ
路面電車の中ながら、メインメニューの「トマト煮込み」がきちんと温かいだけでなく、デザートの「クレームブリュレ」を目の前でキャラメリゼ(焦げ目をつけること)してくれたのには驚きました!揺れなどはそこまで気にならず、ゆっくり料理を楽しめました。
〈トラン・ルージュ〉
■082-222-2287(ひろでんトランルージュ事務局)
■HPより要事前予約
※現在、TRAIN ROUGE(トラン・ルージュ)は一般運行を実施しておりません。HPからのツアー予約でのご乗車のみとなります。
瀬戸内の島々を半日でめぐる!観光型高速クルーザー〈SEA SPICA(シースピカ)〉。
宿泊の翌朝は、〈グランドプリンスホテル 広島〉前の桟橋から出港する観光型高速クルーザー〈SEA SPICA〉に乗り込み、瀬戸内の景観を楽しむ島めぐりへ。
〈SEA SPICA〉2階のスピカテラスには島々をイメージした形のソファーやカウンターテーブルが置かれ、開放的な空間のなか、瀬戸内海の眺望をたっぷり堪能できます。館内では、広島の味が楽しめる軽食やドリンクも販売されています。
〈SEA SPICA〉からは、海上自衛隊基地のある呉港に停泊している潜水艦や「瀬戸内の軍艦島」として知られる契島など、瀬戸内の美しい景観とともに陸上ではなかなか見られないような貴重な光景も目にすることができました。
〈SEA SPICA〉「◆東向きコース◆ スタンダードプラン 『SEA SPICA お手軽乗船プラン』 日帰り」
■通常期:大人・小学生(全発着港 一律料金) 7,000 円、閑散期:大人・小学生(全発着港 一律料金) 6,500 円、繁忙期:大人・小学生(全発着港 一律料金) 7,500 円
■グランドプリンスホテル前桟橋 8:38 発~~呉港 9:05 発~~~~ 下蒲刈島・丸谷港 9:50 着/11:00 発~~大久野島 12:00 着/12:30 発~~三原港 13:10 着
歴史と文化の詰まった「下蒲刈島(しもかまがりじま)」。
クルーズ中に2島立ち寄るうちの1島、下蒲刈島へ。約70分の自由時間があるので、上陸して島内を散策しました。
下蒲刈島はかつて海上交通の要所として栄え、朝鮮通信使の一行や参勤交代する西国大名も立ち寄ったという、由緒正しい島。そういった縁から、島内には美術館や資料館、庭園などの見どころもあります。
400匹の野生のウサギと触れ合える「大久野島(おおくのしま)」。
もう1島の立ち寄りスポット・大久野島へ。こちらは、野生のウサギがそこかしこに生息する、小動物好きにはたまらない島です。
ウサギたちも結構人馴れしていて、人が来ても逃げないどころか餌をくれるのかと寄ってきます。とてもかわいいので、ぜひ近くに行った際は訪れてみてください。島内にある〈休暇村大久野島〉では、ウサギをモチーフにしたお土産も販売されています。
瀬戸内の旬素材を使ったワインと料理を味わえる!〈瀬戸内醸造所 レストランmio〉。
〈SEA SPICA〉は、目的地の三原港へ。ランチを食べに、三原市内にある〈瀬戸内醸造所〉に向かいます。
ワイナリー〈瀬戸内醸造所〉は、“瀬戸内を旅するワイン”をコンセプトに地元・瀬戸内で獲れるフルーツのワインを作ろうと、2019年造船所の跡地に立ち上げられたそう。併設の〈レストランmio〉では、そのワインに合わせて瀬戸内食材を使った料理が楽しめます。すぐ目の前が瀬戸内海という、とっても素敵なロケーション!
〈瀬戸内醸造所 レストランmio〉でランチにいただいたのは、「basic+main コース (メイン料理:魚)」。
1品目は、八寸「季節の前菜盛り合わせ」。八つの器に盛られた、色とりどりの美しい料理が並びます。合わせるワインは、「2021 Touha サンセミヨン(白・泡)」。〈瀬戸内醸造所〉のワインは、どれもアルコール度数を低めに抑えてぶどうの果実味を感じられるよう仕上げているのだとか。なかでもこちらは柑橘の爽やかな香りのワインで、微発泡なのも飲みやすかったです。
つづいて2品目は、温菜「瀬戸内小魚のオーブン焼き」。グチノコやバラエビなど瀬戸内はでたくさん獲れる小魚に三原産の唐辛子「瀬戸内南蛮」を合わせ、オーブンでローストされています。ワインには、「2021 Hanami メルロ(ロゼ・泡)」を合わせて。ローストすることでサクサクした食感と濃厚な味わいに仕上げた料理と、軽くて飲みやすいロゼの相性は抜群でした。
メイン2品のうち、まずいただいたのは「広島県産烏賊のソテー 濃厚なイカ墨ソース」。イカの旨みたっぷりで、濃厚なソースの味わいがたまりません。
メイン2品目は、「芸南漁協 真鯛のバプール 南瓜のエマルションソースと女鹿平の舞茸」。蒸気でふっくらと蒸し上げた真鯛をカボチャと甘味噌ベースのソースを絡めていただく、優しい味わいの料理です。「2021 三原 ソーヴィニヨンブラン/ セミヨン(白)」を合わせると、しっかりした魚本来の味わいをキレのあるワインがきちんと受け止めてくれていました。
〆には、伊吹いりこ出汁を使った醤油ベースのスープで味う、「自家製手打ち麺」を。スープの滋味深い味わいは、思わず飲み干してしまいたくなるほど。
デザートは、「満潮農園の無花果のワインコンポート」のバニラアイス添えでした。みずみずしいイチジクが、口の中を潤してくれます。コーヒーに添えられた彩り豊かな数種のドライフルーツが、広島がフルーツの産地であることを思い起こさせてくれました。
〈瀬戸内醸造所 レストランmio〉
■広島県竹原市本町3-10-37
■050-3749-9902
さまざまな乗り物に乗って、広島の絶景や食を堪能した今回の旅。複数回訪れている場所でも、いつもとは違う乗り物に乗ることで視点が変わり、また違った新鮮な気持ちで広島の魅力に触れることができました。
初めて広島を旅行する方はもちろん、2回目、3回目に訪れるという方は、ぜひ広島でいつもと違った乗り物に乗って散策されることをおすすめします。
『ひろしま エナジー旅体験ツアー』
■今回ご紹介した観光情報は、こちらから検索を
ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」