ランチ&ディナーコースで『ロミオとジュリエット』を表現! 〈メズム東京〉より『ロミオとジュリエット』のランチ・ディナーコースが新登場!
東京・竹芝に立地する〈メズム東京、オートグラフ コレクション(以下、メズム東京)〉16階のフレンチレストラン〈シェフズ・シアター〉が、シェイクスピアによる傑作戯曲『Romeo and Juliet(邦題:ロミオとジュリエット)』の世界観を独創的に表現したランチ&ディナープログラム(コース料理)を、2022年10月17日(月)~2023年2月28日(火)の期間限定で提供します。今回、ひと足先に味わってきました。
アートや音楽、食などで五感を満たす新感覚のラグジュアリーホテル〈メズム東京〉。
"TOKYO WAVES"をコンセプトに、絶えず変化する東京の“今”に根ざしたサービスやコンテンツを展開することにより、ゲストに新たな発見を提供するラグジュアリーホテル〈メズム東京〉。山手線の中で最も海に近い浜松町駅より徒歩6分、大門駅より徒歩7分、竹芝駅より徒歩3分ほどにある、2020年10月にグランドオープンした複合施設〈ウォーターズ竹芝〉のタワー棟16~26階に位置します。
〈ウォーターズ竹芝〉は、〈メズム東京〉のほかに、〈JR東日本四季劇場〉や商業施設〈アトレ竹芝〉で構成され、「グルメ」「芸術」などを満喫できるスポットとしても注目を浴びています。
フレンチ・ビストロノミーレストラン〈シェフズ・シアター〉 。
ランチ&ディナープログラムが提供されるのは、ホテル16階に位置する〈シェフズ・シアター〉。伝統的なフランス料理をスタイリッシュにアレンジし、ビストロのようにリラックスした雰囲気のなかでオープンキッチンのライブ感とともに楽しめる「ビストロノミー」スタイルのレストランです。
日本の伝統的なモチーフや波からインスパイアされた繊細でダイナミックなアートが目を引く空間で、シェフの技と東京だからこそ集まる旬の食材を生かし、“シェフの劇場”という名の通り、まるで舞台を観劇するようにストーリーとともに紡がれるフレンチを楽しめます。
キュリナリーマイスター(総料理長)を務めるのは、日本人で初めてミシュランの星を獲得した統括名誉総料理長の中村勝宏の薫陶を受け、宴会洋食部門、フレンチレストラン等で経験を積んだ隈元香己 (くまもとこうき)氏。フランス料理界の巨匠ジョエル・ロブション氏が審査委員長を務めるフランス料理界の権威あるコンクール『第64回プロスペール・モンタニェ国際料理コンクール』において、日本人として2人目、日本在住の日本人としては初めての優勝の栄冠を勝ち取った実力者です。
『ロミオとジュリエット』の前半をランチで、後半をディナーで再現。
『ロミオとジュリエット』をもとにしたランチ&ディナープログラムでは、物語の前半をランチで、後半をディナーで再現し、ランチとディナーを合わせるとひとつの物語が完成する構成となっています。今回は物語の前半を表現した、ランチプログラム(6,400円)をひと足先に体験してきました。
物語はイタリアの都市ヴェローナの街で力を持つ名家、キャピュレット家とモンタギュー家が、代々対立し合い、事あるごとに争いごとを起こしているところからはじまります。見かねたヴェローナの太守が「今後このような街の平和を乱す騒ぎを起こしたら死罪を申し渡す」と宣言するほどに。そんなモンタギュー家の一人息子ロミオは、両家の対立ではなく、なかなか振り向いてくれないロザラインへの熱い片想いで頭がいっぱいでした。
そんな冒頭のロミオの甘酸っぱい初恋を表現したのが「アミューズブッシュ:Sad Hours.」。甘みのあるピンク色のビーツムースと、周囲に添えられた酸味のきいたトマトのクーリ、中に隠れた川俣シャモのゼリー寄せを一度に味わうことで、まさになかなか成熟しない初恋の甘酸っぱさを再現しています。ビーツムースのフワフワとした口当たりに膨れ上がる恋心を、セルフィーユやシブレットのハーブ感に青春の爽やかなひとときを感じました。
苦しい片想いにやつれ果てていたロミオは、従兄弟のベンヴォーリオに誘われ、親友のマキューシオらとともにキャピュレット家で開かれる仮面舞踏会に忍び込みます。そこでロミオは、舞踏会に参加する人々の中でひと際目立つ、宝石のように美しい少女と出逢います。あれほど恋焦がれていたロザラインへの想いは消えうせ、ただその少女への恋心がロミオの心を占めたのでした。
そんなロミオとジュリエットが仮面舞踏会で出逢い、まだお互いの素性がヴェールに包まれたような状況をイメージしたのが「前菜:Only Love, Only Hate.」です。新鮮な真鯛のマリネと鮮やかな季節の野菜で華やかな仮面舞踏会の様子を表現しています。真鯛のマリネのほか、タコや多彩な野菜がたっぷりで、仮面舞踏会の賑わいが頭に浮かびます。揚げた春巻きのヴェールを我々が外して食べることで、物語を一歩前に進めるような印象も受けました。
メインは魚料理or肉料理からお好みをチョイス。
仮面舞踏会にて運命的な出逢いをし、瞬く間に恋に落ちたロミオとジュリエットは、乳母を通して、お互いが仇敵同士の両家のたった一人の跡取りであることを知ります。ジュリエットはそんな自身の運命を憂いながら、バルコニーで一人、月あかりの下でロミオへの愛を語り始めました。「おお、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?その家名を捨てて、私を愛すると宣言して」。
そんな「おお、ロミオ」の名台詞で知られる、ジュリエットがロミオへの愛を語るシーンを再現したのが「選べるメイン(魚料理):O… Romeo, Romeo!」。今回私はこちらの魚料理をいただきました。季節の野菜とズッキーニのピューレでバルコニーに絡まるツタを、ふっくらと焼き上げたホウボウに季節のフルーツやヘーゼルナッツを添えてジュリエットが佇むバルコニーを、ニンジンと黄ピーマンをベースとし優しい味わいに仕上げたソースで月あかりを表現しています。月明かりのソースにはサフランも含まれており、ほんのりオリエンタルな印象です。ホウボウにトッピングされた数種類の海藻やナッツ、フルーツなどは、ジュリエットの複雑な心境を表しているかのような、五味溢れる味わいでした。
今回「選べるメイン(肉料理):What’s in a Name?」は、撮影だけでいただいてはいないのですが甘酸っぱくキャラメリゼしたアンディーブで表現したバラの花が目を引く一皿になっています。メインの仔羊肉は、中にアンチョビとオリーブを詰めてローストし、フォンドヴォーをベースとしたソースで深みのある味わいに仕上げているそう。
翌朝ロミオは修道士ロレンスを訪ね、ジュリエットと真の愛を誓うため、神様の前で結婚式を挙げることを望みました。修道士ロレンスは、二人の結婚が長く対立していた両家が和解するきっかけになるかもしれないと思い、協力することにしました。ロミオからの伝言を聞いてジュリエットも駆けつけ、その日のうちに教会で結婚の誓いを交わし、晴れて二人は結ばれるのでした。
結ばれた二人を思わせる幸せな雰囲気のなかでも、彼らを待ち受ける運命を予感させるような複雑な味わいに仕上げられているのが「デザート:Love-Devouring Death.」。ローズマリー香る純白のメレンゲや可愛らしい装飾で表現された教会の可憐な見た目からは想像しがたい、白胡麻のパルフェや、ヨーグルトとローズマリーのムース、毒々とした色味のカシスマーマレードなど意外な味の組み合わせが堪能できる一皿です。パルフェが白ゴマの味わいだったり、お皿にあしらわれたキャラメルソースに山椒が入っていたり、フレンチでありながら和のエッセンスが加わっているのが特徴的。一筋縄ではいかない物語の続きを描いているように感じました。
ディナープログラムでは、不運な決闘の末にロミオが町を追放される前夜、ついに初夜を迎えるも二人が辿った儚く悲劇的な運命の結末までを再現しています。
そしてコースに合わせたドリンクのペアリングもあります。ランチではワイン(3杯)4,000円、モクテル(3杯)2,500円、ディナーではワイン(5杯)8,000円、モクテル(5杯)3,000円でペアリングを楽しむことができます。
旬の食材とフランス料理の繊細な技で、作中のロミオとジュリエットの揺れ動く心情や象徴的な台詞、二人を取り巻く情景を再現した料理の数々、そして物語をテーマにした音楽と共に、永遠の愛の物語を堪能してみては?
『オズの魔法使い』ランチ&ディナープログラム
■東京都港区海岸1-10-30 メズム東京 16F シェフズ・シアター
■03-5777-1111(代表)
■11:30~15:00(14:00LO)、17:00~23:00(22:00LO)
■2022年10月17日(月)~2023年2月28日(火)の期間限定開催
■公式サイト
※食材は入荷の状況や季節によって変動
※料金は消費税・サービス料込み
※最新の営業時間は、公式サイトのご確認を