「好き」が一番の原動力。その道のプロに聞く。 韓国語を学ぼう!『推しと会うときのために鉄板フレーズを習得する。』〜上級編〜
ファンとの親密さを大切にしているK-POPアイドルやドラマの俳優たち。せっかくなら「推し」に直接伝わる言葉で想いを伝えたい!そんなあなたにおすすめの勉強法、覚えておくと役立つ表現を、多くのK-POPイベントで司会をつとめ『韓国エンタメ会話帳』の著書もある古家正亨さんに教えていただいた。
1.推しのコメントを聞き逃さないキーワード
スターはファンの健康を気づかってくれる!「감기조심해세요(カンギチョシムハセヨ)」は「風邪を引かないよう気をつけてください」の意で挨拶の定番フレーズ。
2.想いの強さを強調できるワード
シンプルな愛の言葉をパワーアップする頼もしい単語たち。「ノ~ム」「チョ~ンマル」と想いを込め、アクセントは強めで!
3.いつか使いたいキラーフレーズ
オフラインイベントに行ける日が訪れるまでに覚えて日頃から使っておけば、推しの目の前でパニックにならずにすむ!?
会うときのために鉄板フレーズを習得する。
コンサートやファンミーティングで定番の挨拶といえば「モムチョシムハセヨ(お体に気をつけてください)」です。「キダリル ケヨ(待っています)」もよく出てきます。体を気づかってくれているんだなとか、待っていてねと言っているんだなとか、わかるとうれしいですよね。
僕はイベントのMCをつとめる際に、スターに対して言いたいことを言えないファンの皆さんを何度も見てきました。本人を目の前にすると、緊張して頭が真っ白になってしまうんでしょうね。「あーっ」と叫んでいなくなってしまうんですよ。ファンの皆さんがスターに何を伝えたいかというと、想いの強さですよね。
その強さを表現する代表的なワードがつあります。「チョンマル(本当に)」「ノム(すごく)」「チュットロク(死ぬほど)」です。ただの「モシッソヨ!(かっこいいですね)」よりも「チョンマル」「ノム」「チュットロク」を加えたほうが強く伝わります。「チョンマル ノムモシッソヨ!」とダブルで使うと、「素敵すぎます!」という感じのニュアンスです。「チョ〜〜〜ンマル」「ノ〜〜〜ム」と単語に感情をのせて発音することが大事です。
ハイタッチ会やヨントン(映像通話)でスターにちょっとしたお願いをできる機会もあります。そのときおすすめのフレーズが「ソン フンドゥロ ジュセヨ(手を振ってください)」。この言葉を使うと、自分に向けて手を振ってくれます。あとはファン歴に関係なく「チョンブト ペニオッソヨ(ずっとファンでした)」と言いましょう。
スターに会えて感動を伝えたい場合は「マチ クムマン カッタヨ(まるで夢みたいです)」というフレーズがぴったりじゃないでしょうか。「マチ」を忘れても「クムマン カッタヨ」だけ覚えていれば大丈夫です。僕は『韓国エンタメ会話帳』を書いたとき、ファンの皆さんがスターに言いたいことをものすごくリサーチしました。その中でリクエストの多かったフレーズが「生まれてくれてありがとう」。
韓国語では「テオナ ジュオソ コマウォヨ」です。同じイベントに参加しても、一言でも想いを伝えられるかどうかで喜びの大きさは変わります。少しくらい失敗しても気にせず、覚えた言葉は日頃から使ってみてください。
Teacher…DJ・韓国大衆文化ジャーナリスト古家正亨(ふるや・まさゆき)
1974年生まれ。K-POPを日本に紹介した先駆者として知られる。NHKラジオ第1『古家正亨のPOPA』など出演番組多数。