【SPECIALIST CLOSE-UP】 フォトグラファー・加藤光さんに密着!『“旅に出たくなる”、観た人がそう思う写真が撮れたら。』
仕事に趣味に積極的な女子たちが集まる本誌Hanakoの読者組織『ハナコラボ』。そんなハナコラボパートナーのパーソナルにスポットライトを当てたコーナー。普段は見えない素顔に迫ります。今回ご紹介するのは、インスタグラムがきっかけで写真家になった加藤光さん。大事にしていること、“自分らしさ”の見つけ方を聞きました。
友達が持っていたハッセルブラッドのファインダーを覗いた時、「こんなに美しい世界があるんだ」と感動して、趣味で写真を撮るように。中判カメラで撮った写真をインスタグラムにアップしていたら、企業の方から撮影の仕事をいただくようになりました。当時、アパレル企業に勤めていたのですが、そこでは副業ができなかったため、フォトグラファーとして独立しようと決意。写真で食べていけるかという不安よりも、“せっかく声をかけてくれたから、できる限り応えたい”という気持ちが強くなったからです。
独立してからは「光さんの世界観で撮ってください」とリクエストをいただくことが増え、“自分の世界観って何だろう”と考えるように。撮影を重ねるうちに、陰影のある写真が好きだとわかってきて、光や影のバランスを意識するようになりました。また、活動初期から旅先や国内外のホテルの撮影をすることが多かったため、スタジオ撮影よりも短時間で撮影ポイントを見極める瞬発力が養われたことも自分の強みになりました。
無機質でかっこいい写真を撮るよりも、旅をする“一人の人”として見つけた美しい瞬間をカメラに収めたい。そして、それを観た人が“旅に出たい”と思える写真を撮れたら。自由に行き来できる日々が戻って、また、いろんな場所を旅して撮影できたらうれしいですね。
加藤光さんをつくる3つのこと
1.世界最小、最軽量のカメラが大活躍!
デジタル一眼カメラSONYα7Cを愛用中。「撮影では身軽さを重視しているので小さくて軽いカメラを。お気に入りのレンズをつけてフィルムライクな写真も撮れます」
2.娘が生まれてから、日常が変わりました。
昨年出産し、一児の母に。「以前は休日に遠出して撮影することも多かったのですが、娘が生まれてからは家の中の風景や日常の身近な四季を楽しむようになりました」
3.保護猫と暮らして毎日癒されています。
昔から猫を飼いたいと思っていて、数年前、保護猫の団体と縁があり、迎え入れることに。「初めて会った時、優しい雨が降っていたので“小雨”と命名。娘のお姉さん的存在です」
Profile…加藤光(かとう・ひかる)
アパレル企業に約10年間勤めた後、フォトグラファーとして独立。光と影を生かした作風に定評があり、人や景色、物撮など幅広く撮影。国内外を旅する『Hanako』の連載「#HanakoTravel」を3人の写真家とともに担当中。