勤行、写経、ヨガなど、体験プログラムは盛りだくさん! 暮らしに仏教を取り入れるアイデアを学ぶ1泊2日!山梨県身延山〈行学院 覚林坊〉宿坊体験レポート

LEARN 2022.02.11PR

お寺や神社の宿泊施設「宿坊」に行ったことはありますか?敷居が高いイメージがありますが、最近では気軽に泊まれる施設も増えてきて話題なんです。今回は、山梨県の身延山〈行学院 覚林坊〉で、文化財にふれながら、住職と会話したり、お経を唱えたり…。非日常の体験を通して、仏教が日々の生活にどのような関係があるのか考えてみました。(PR/日蓮宗宗務院)

宿坊体験をさせてもらうのは〈行学院 覚林坊〉

暮らしに仏教を取り入れるアイデアを学ぶ1泊2日!山梨県身延山〈行学院 覚林坊〉宿坊体験レポート

宿坊とは、お寺や神社が運営している宿泊施設のこと。元々は僧侶のみが宿泊する施設でしたが、近年は参拝者はもちろん、国内外の一般観光客も迎え入れる施設が増えてきています。身延山には宿坊が約20あり、覚林坊は日蓮宗総本山・身延山久遠寺の門前にある歴史深い場所。地元の食材を使った料理や修行、着物体験など、古き良き日本文化を体感できると、海外から来る方も多いです。

〈行学院 覚林坊〉
■山梨県南巨摩郡身延町身延3510
■0556-62-0014
https://kakurinbo.jp/

まずは、美しい日本庭園を眺めながら客室でまったり

チェックインを済ませたら、次の予定まで客室で小休憩。和を感じられる広々とした空間には、テレビやエアコン、アメニティなど必要なアイテムがそろっています。一見、旅館やホテルと変わらない印象ですが、驚いたのは、隣室が襖のみで区切られていること。古くからの造りのままだそうで、客室にいるだけで覚林坊の長い歴史を感じることができます。そして見どころは、禅僧・夢想国師作の日本庭園。窓際のいすに座りながら、四季折々の美しい情景が目の前に。

リラクゼーション施設も充実!山梨県の名産・ワインにちなんだ「ワイン風呂」は、山奥で冷えた身体を芯から温めてくれます。また、じっくり汗をかきたいという人は、新施設のテントサウナがおすすめ。中に入ると、本格的なロウリュが体験可能。そのほか、春は満開の桜を見ながら飲食が楽しめる休憩スペース「桜寺栖(さくらてらす)」も。体験プログラムの間も飽きずに楽しむことができるのです。

いよいよ修行体験!集中することで、頭も心もリフレッシュ

覚林坊では体験プログラムが充実しており、中でも写経は人気のプログラムとのこと。副住職・樋口是皐(ぜこう)さんから15分ほど説明を受けたあと、まずは姿勢を正し、呼吸を落ち着かせて墨を磨ります。大人なら多くの方が学校の授業以来かもしれない墨を磨る作業。なかなか水っぽいまま色が出ず、苦戦します。次に巻物を開き、3種類ある練習用紙から「南無妙法蓮華経」が題目の初級編をチョイス。あとはひたすら自分自身と向き合いながら、薄く印刷された手本をなぞります。

仏教において功徳があると言われている写経は、医学的見地からも効果が認められているらしく、無心になって文字を書く作業はまさにメディテーション。心身ともにリラックスでき、文字もきれいに書けるようになるなどいいことづくめなんです。体験自体の目安は1時間程度ですが、2時間ほど続けている人もいるとか。終わったあとは、頭がすっきりした気分でした。

写経同様に人気のプログラム、読経にも参加。副住職が唱えるお経に耳をすませつつ、決められた箇所で鐘を鳴らすという大役に挑戦。はじめは「お経を唱えるなんてむずかしそう…」と思っていましたが、夢中でお経を追っているうちに自然と集中している自分が。今回は「南無妙法蓮華経」を5回唱える体験もしましたが、修行では何時間も唱え続けることがあるそうで、動的瞑想につながるそう。読経すれば功徳を積むことができるお経、なんだか運気まで上がった気がします。

おまちかねの夕食!名物の湯葉料理に舌鼓

旬の素材と身延の名産・湯葉をふんだんに使った「ゆば御膳」は、覚林坊にきたら必ずいただきたい料理。一口サイズのカラフルな小鉢がずらりと並んだ光景は、見るだけでテンションが上がります。季節ごとに変わるオードブルのテーマは、お正月の雰囲気を残した日本料理「なごり」。数の子と湯葉の和え物など、すべてに豆腐や湯葉を絡めています。一品、一品、丁寧に調理された料理はどれも絶品!すべて地元の食材を使用しているため、おいしくいただきながら身延のことを知ることができます。

そして料理と一緒にいただきたいのが、覚林坊オリジナルの「寺(じ)ビール」。久遠寺の発展に務めた日蓮宗の僧・日朝上人の降誕600年記念に作られた「開眼寺ビール」のホワイトをいただきます。フルーティでさっぱりとした喉ごしは、食事と相性ばっちり。締めはデザートの豆乳アイス。キウイ、さくらんぼなど、山梨のフルーツを使用した4種類のソースをかけていただきます。そのままさっぱりいただくのはもちろん、ソースをかけて甘さをプラスすれば味変も楽しめます。

一日の締めくくりに、お祭り「身延山御会式」を体験

お腹を満たしたあとは、日蓮聖人の御命日に開催されるお祭り「身延山御会式」を体験。身延山で1番大きな催しながら、年々観光客が減ってきたことから、覚林坊では昨年からPRも兼ねて体験イベントを始めたそう。うちわ太鼓や鐘、笛が奏でる音楽を聴きながら、副住職が纏(まとい)で場を盛り上げます。実際に纏を持ってみるととても重くてびっくり!それを休みなく振り回す姿は圧巻です。10月に開催される本場のお祭りもぜひ見てみたいなあ…と興奮冷めやらぬまま、客室へ。

2日目、朝勤のあとは庭園を背景に早朝ヨガを

早起きして朝のお勤め・朝勤(ちょうごん)に参加したあとは、本堂で1時間、みっちりヨガで身体を動かします。普段は味わえない非日常の空間で、鐘の音や鳥のさえずりを聞きながらゆっくりポーズを取れば、心も身体もほぐれて清々しい気分に。少しきつい動きもあるため、物足りなさは感じません。瞑想を終えたあとは、「今日も1日頑張ろう」と前向きな気分になりました。

身体に優しい和の朝食をいただきます

昨晩とは打って変わり、朝食らしいシンプルなおかずがいただける「朝籠膳」。ちょうどいい量で、食べやすさも◎。美しい日本庭園を眺めながら、一口、一口、ゆっくり噛んで飲み込む。自然と動作も丁寧になり、日本らしい朝を迎えてほっと落ち着きます。

最後に副住職と女将にお話を聞きました!

身延や宿坊を盛り上げるため、時代のニーズに合わせて様々な挑戦をしてきた覚林坊。「覚林坊がいかに愛され残っていくかを目標に、日々トライ&エラーを繰り返しています」と語る女将の樋口純子さんと、副住職の樋口是皐さんに、生活に取り入れられる仏教のアイデアと、それがどのような影響を与えるのか伺いました。
「お坊さんは毎朝の掃除を欠かせません。忘れた日には気持ち悪くなるくらいルーティンに。個人的解釈ですが、目的はきれいにすることと、自分の心を整えるため。きれいにすることで心がすっきりしますし、1日を気持ちよく迎えられます。とはいえ、ルーティンがこなせなくても自分を責めず、許すことも大切。仏教に『中道(ちゅうどう)』という教えがあるように、何事もやりすぎないこと。ほどよくルーティンを守りつつ、生きることが日々の活力になります」(副住職)。
「ついつい忙しくて忘れがちな“ありがとう”という気持ちも大切。ごはんが食べられた、たっぷり睡眠がとれたなど、当たり前のことに感謝していると、気持ちが下がりそうな日も前向きになれる。いいこと探しも、仏教の教えにつながると思います」(女将)。

仏教がより身近に!ライフスタイルに取り入れるアイデアももらえた1泊2日でした

暮らしに仏教を取り入れるアイデアを学ぶ1泊2日!山梨県身延山〈行学院 覚林坊〉宿坊体験レポート

古き良き宿坊で、美しい文化財や日本庭園を見物しつつ、修行体験をし、おいしい精進料理をいただく。ホテルや民宿ではできない、新しいおもてなしを体験して、“日本そのもの”を感じることができた気がします。そして体験を通して、自分自身を見つめる大切さを学びました。日々忙しくて忘れがちな感謝と、無理のない範囲で自分を律する気持ちを胸にとめて生活しようと思います。

日常生活にプラスになる教えが学べる宿坊体験。あなたもぜひ、日々の生活に疲れたときは、ひと息ついて遊びに行ってみては?

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